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★沖縄大好きケコさんレポート

さて今回は沖縄が舞台になっている小説を紹介したいと思います。まだ私が観光客だった頃、沖縄に行きたいけど行けないそんな時、少しでも沖縄を感じたくて沖縄が舞台となっている本を読み漁りました(笑)懐かしい小説から最新の小説まで5冊紹介したいと思います。ではいってみよ~!!




【You are Not Going to(あなたは死なない):當眞嗣朗】

この本は今年の7月にボーダーインク社から発売された、沖縄を舞台にした當眞嗣朗のスピリチュアル・エンタメ小説。

第1章の「物語のはじまり」から始まり、「物語の終わり」まで全13章で構成されています。

物語は、少々センセーショナルなシチュエーションから始まります。墜落の過程にある飛行機の中で、誰もが我を忘れて取り乱す中、ある紳士が平然と席に座り、「この飛行機は絶対に墜落しないよ。みんなの愚かな『思い込み』を捨てるんだ」と語る。

次にはガラリと話が変わり、雪原の中をかける少女が出てきたり、またその次はとあるレストランだったりと、舞台設定がめまぐるしく変わります。

最初は「???」と思うけれど、読み進めていくうちに少しずつ、この小説の言わんとしていることが徐々に繋がってくんです。指標は冒頭の紳士の言葉『思い込み』を捨てるということ。さらに、登場人物同士の会話の言葉の中に、沖縄の抱えている問題への筆者の思いが込められているように感じ、固定観念や思い込みが結局自分を苦しめているのかな~と思い起こさせる一冊でした。

 

【でいごの花の下に:池永陽】

沖縄戦と戦後の沖縄を引きずる沖縄の人々と、東京の女性でこの小説の主人公「燿子」が絡みあう恋愛小説です。

雑誌の仕事で知り合った沖縄在住のフォトグラファー「嘉出川」が自殺を示唆するメモを残して失踪した後を燿子が追跡し、その過程で知り合った沖縄の人々から沖縄戦や戦後の沖縄の苦悩を聞かされ、感じ取っていくという展開を取っています。

沖縄のことを知る上でこの小説のいいところは、本土の人間で沖縄の歴史を知らない「燿子」の立場で話が進んでいくことで、「沖縄の歴史を学ぶんだぞ」と力むことなく沖縄の実態がす~っと入ってくるところ。また、重いテーマなんですがストーリー展開がうまく、それほど暗くならずに読み進める事ができ、最後は心が温かくなって読み終える事ができました。

 

【メタボラ:桐野夏生】

個人的に大好きな桐野夏生さんの小説。「メタボラ」とは「メタボリズム(METEBOLOSM)」からの造語で、そもそもは生物学用語で「新陳代謝」の意味のようですが、都市を生物体としてとらえようとする建築家たちの運動でもある。と、帯に書かれていました。

物語は真夜中に沖縄のジャングルをさまようシーンから始まります。「僕」の視点で始まった物語は、第2章では昭光という男の子の一人称で語られ、以降は「僕」と昭光の2人の視点で交互に語られながら進行していきます。

2人が暮らし始める沖縄本島の雰囲気はとても陽気で風景は綺麗だけど、どこか閉塞感に満ちている。その原因は、沖縄の慢性的な不況、米軍基地の存在、本土からの移住者の増加による環境の変化…などなど、様々な要因が絡まりあっていて、その複雑さがよく伝わってきます。「僕」はなぜ記憶を無くしたのか、なぜ沖縄にいるのか、なぜ何も持っていないのか、というのが物語の要で、記憶を失った「僕」が過去のおぞましい記憶を思い出すとそこには・・・。

桐野夏生さんらしい切なく悲しいそして空しい結末です。でも読み応えあったな~(笑)

 

【サウスバウンド:奥田英朗】

物語は小学校六年生になった長男の「二郎」の目線で進んでいきます。

父の名前は「一郎」。父「一郎」はとにかく変わり者で荒くれ者(笑)父「一郎」が会社員だったことはなく、物心ついた時からたいてい家におり、父親とはそういうものだと思っていた長男「二郎」は、小学生になって友達ができ、ほかの家はそうではない事を知る。

父「一郎」はどうやら日本という国が嫌いで、昔、過激派をやっていて、税金なんか払わない、無理して学校に行く必要などないと長男「二郎」にいう。家族でどこかの南の島に移住する計画を立てているようなのだが…。型破りな父に翻弄される家族を、少年の視点から描いた、長編大傑作で映画にもなりました。

最初はとんでもない父親だ!!と思ったけど読み終わる頃には、拍手を送りたくなるような内容でした!「これは違うと思ったらとことん戦え。負けてもいいから戦え。人と違っててもいい。孤独を恐れるな。理解者は必ずいる」という父親のセリフがよかった!

 

【ファイアーキング・カフェ:いしかわじゅん】

この本はもう何度読んだかわからないくらい好きな本です。

この本は沖縄と聞いて誰もがイメージする青い海のビーチリゾートや米軍基地問題などは出てきません。そこに登場するのは、本土から那覇にやって来た、元丸の内OL、キャバクラの客引き、借金がかさんだ出版社社長、レズビアンの恋人たちなどのナイチャーばかり。

出てくる場所も私が住む国際通り界隈のマチグァーや美栄橋駅界隈、コーヒーをデリバリーするお店や栄町りうぼうなどなど、実際の名前は出てきませんが、いつも身近な街並みやお店が頭に鮮明に浮かびます。

物語は居場所を失った男たちや、いる場所を見つけたい女たちが、哀しい思いや辛さを心の奥底に沈めながら生きてきた人々が住む街「那覇」に辿り着き、ディープな「那覇」を背景に、心の中の大切な何かを守りながら、他人との出会いに新しい自分を見つけていく人々の姿を描いています。読み終わった後に、本の帯に書いてある「那覇、ここじゃないどこかを探して」の言葉がとても切なく心に響きました。また読みたくなってきた(笑)

 

さていかがでしたか?

すべては私個人の感想なので、ぜひご自身で読んでみて沖縄を感じてくださいね!そして今回も取材にご協力して頂いた「ジュンク堂書店那覇店」様!ありがとうございました。沖縄で本を買うならジュンク堂さんへGO!!

 

【ジュンク堂書店那覇店】

住所:那覇市牧志1-19-29 098-860-7175 営業時間:10:00~22:00 定休日:無休

沖縄県那覇市牧志1-19-29

 

文、写真:沖縄大好きケコさん

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てぃーだかんかんブログ おきなわラブな人たちのためのブログ」やインスタグラムなどで、沖縄大好きを発信中! 2016年、泡盛マイスターの資格を取り、国際通り屋台村 「島酒と肴(しまぁとあて)」でその実力を発揮、FM那覇にて居酒屋風ラヂオ「イザラジ」のパーソナリティを務める。Sunking Leather Craft代表。福岡県出身。

 




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