• このエントリーをはてなブックマークに追加

★大神島体験レポート ~青木さなえさん

宮古島の北約4km沖に位置する宮古列島のひとつである大神島(おおがみじま)は、昔から様々な伝説が残り、神が宿る島・神が住む島と言われてきた島。その2 祖神祭(ウヤガン)



〜その2 祖神祭(ウヤガン)〜

遠見台へと山を登っていくと、途中、大神御嶽(おおがみうたき)にむかう道がありました。

この島には、祖神祭(ウヤガン)という神秘的な村落祭祀行事があり、宮古島の狩俣・島尻・大神島地域で、地域の女性達のみによって集団的に行われ、神様役の女性に実際に神様が憑依されると言われています。大神御嶽(おおがみうたき)はこの祖神祭の中心となる最も重要で御嶽で、大神島では唯一になってしまったおばあのみが入れるのだとか。

神の島大神島で行う祖神祭

 

おじいによる説明では、この岩に降りてくる神様が司ンマ(ツカサンマ)と呼ばれる神女役に6月〜10月の間、どの時期にどんな神事を行うかを伝えるそうです。司ンマ(ツカサンマ)は神が神事を伝える4日間、島中の御嶽を唄を歌いながら周り、中2日は「神様からたくさん頂いている」為全く食事を取らず祈祷を捧げます。寝泊まりは逆側左に行ったところに小屋がありそこで休むそうです(立ち入り禁止)。

自然を祀るのが沖縄の信仰。神の島大神島

 

しかし、本当の御嶽での詳細な行事の内容については、島外の人間は勿論のこと、島内の村の人々にも秘密にされ、家族にすら話してはならないとされているそうです。この厳しい決まりは現在でも厳格に守り通されており、祭祀行事の内容はほとんど知られていません。

 

このような憑依型の祭祀は、神役の女性の高齢化と後継者がいないとのことで、島尻では1997年まで、狩俣では2001年まで行われており、大神島では現在もなお続けられていて、その期間は、島尻、狩俣からも人々が集うそうです。しかし、その方々も御嶽前までで、御嶽に入れるのは大神島のおばあのみ。島に二人いたおばあが昨年一人亡くなり、とうとう一人になってしまったとのこと。このおばあの居所なども秘密なんだとか。(そのおばぁが、その3に登場します)

 

沖縄地方では、「ノロ(祝女)」といって女性のみによる祭祀が現在も存続していますが、この狩俣・島尻・大神島の3地域だけしか憑依形態の祭祀を見る事ができなくなってしまったそうです。
さらに登りの道を進んでいくと整備された階段がありました。

ノロも歩く遠見台階段

 

この階段ができるまでは、遠見台に上るためのロープが準備されていただけで、そのロープをつかんで上まで登ったのだそうです。急な斜面をロープで登っていたんですね。
「遠見台(トゥンパラ)」までは約75m。頂上の少し手前に、大きな岩の神様が降りるとされるウガンジュ(拝所)へ到着しました。

神の島だけに拝所はいたるところに。

このウガンジュの岩が大神島では一番高いところにあり、島の中で最も重要な神事を行う場所で、この岩に神様が降りてくるそうです。

 

展望台になっている遠見台からは、エメラルドグリーンの美しい海と宮古島の周辺の島々を望むことができ、天気が良い日は、外地島以外(伊良部島に隠れて見えない)のすべての宮古諸島が見えます。

宮古島西平安名崎、池間大橋、池間島を望む大神島

遠見台展望台より:宮古島西平安名崎、池間大橋、池間島

カミカキスは宮古島の北、大神島

カミカキス

 

またこの山の向こうは、風葬があったことをしめす風葬墓があり、実際に明治の頃まで風葬をおこなってきたという歴史があります。

大神島での風葬の方法は、風通しの良い「後世山」と呼ばれる島の洞窟で遺体を放置する方法で、昭和時代には洞窟などから多数の遺骨が発見されたことがあるそうです。

ちなみに、祭祀の最中には、遠見台へ上がることも禁止されるので、行かれる際は行事期間をさけて行かれることをおすすめします。

 

大神島のホームページはこちらをご覧ください。
宮古島島尻港:沖縄県宮古島市平良島尻1476
大神海運:0980-72-5477 ※アクセス情報はこちらをご覧ください
(片道)大人350円、小人180円 (往復)大人670円、小人350円

沖縄県宮古島市平良島尻1476

大神島港:沖縄県宮古島市平良大神126
沖縄県宮古島市平良大神126

文、写真:青木さなえ

体験レポーター青木さなえさんのプロフィールです!

sanaeセブンティーンの専属モデルや、CM、スチールなど、ティーンズモデルとして活躍する中、16歳の頃、日本テレビ年末ドラマ「なんて素敵にジャパネスク」新人オーディションで4万8千人の中からグランプリ受賞、ドラマデビュー。その後、TBS『土曜深夜族』エンジェルスのメンバーとしてレギュラー 出演。芝居以外にも歌・ダンス・お笑いにも活動の場を広げる。 現在、フリーになり、女優業を中心に活動中。プライベートでは世界各国を旅をし、貴重な体験を持つ。詳しくはブログ“sanakoのモト”をご覧ください



ページ:
1

2

3

沖縄グルメ

おいしい食事ができる場所

  1. 大輝鮮魚店の店内とビール

    2017-5-26

    那覇で魚がうまい!酒が呑める魚屋?「大輝鮮魚店」

    ★沖縄大好きケコさんレポート 沖縄のお魚ってあまり美味しくない・・・というイメージですが、最近は沖…
  2. 2017-5-19

    観光客だけじゃなく、地元の方が多く集う沖縄料理ベスト10-後編

    沖縄料理といえば、豚肉を余すところなく使った料理を思い浮かべますが、地物の野菜をふんだんに使った料理…
  3. 2017-5-19

    観光客だけじゃなく、地元の方が多く集う沖縄料理ベスト10前編

    沖縄に来たら、沖縄らしい食べ物を是非食べたいと思うはず。そんな時は、ガイドブックだけに頼ることなく、…
  4. 2017-5-14

    東南アジアの情緒が漂う、安里・栄町で南国気分を満喫

    那覇の観光地と聞くと首里城や国際通りなど華やかで活気のあるイメージと松山エリアを中心とする繁華街を耳…
  5. 2017-5-8

    国際通り界隈のクセになる麺屋さん3選

    ★沖縄大好きケコさんレポート 一昔前まで沖縄で麺類といえば沖縄そばでしたが、最近の沖縄はラーメン(…

ピックアップ記事

  1. 2016-9-9

    一度知ったら、また行きたくなる「空港食堂」

    沖縄の旅を終えて、那覇空港へ。チェックインをして、荷物を預けたら、いつも行く店がある。 それは、お…
  2. 2016-12-10

    壺屋やちむん通り 番外編

    壺屋やちむん通りにはやちむん以外にも楽しめる場所があるのをご存知ですか?今回はちょっとだけ深く踏み込…
  3. 2017-3-27

    16の工房が点在する読谷窯、やちむんの里

    ★体験レポート!! ~青木さなえさん 沖縄本島中部にある読谷村(よみたんそん) 。この自然に恵まれ…
  4. 2017-5-9

    2017年の沖縄梅雨入り、梅雨明けはいつ?

    ゴールデンウィーク頃になると気になる梅雨入り。沖縄に旅行するとなるともっと気になりますね。梅雨時だか…
  5. 泊いゆまちは那覇の魚市場

    2017-2-25

    泊いゆまちとは、那覇泊港のとれたて新鮮魚市場のこと!

    那覇の港といえば、泊港、そのすぐ近くに泊漁港、隣接する形で「泊いゆまち」があります。「い…

イベントカレンダー

5月 2017
« 4月   6月 »
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31     

カテゴリー

ページ上部へ戻る