沖縄には多くのパワースポットがあります。世界遺産に登録された最高霊場「斎場御嶽(セーファーウタキ)」をはじめ、久高島や首里城など。本部半島にある「備瀬のワルミ」と呼ばれる神が降り立ったとされる聖域もそのひとつです。残念ながら現在は陸路を封鎖され、海路のみ入れますが、知る人ぞ知るパワースポットなのです。
今回は、本部半島にある「備瀬のワルミ(ワリーバンタ=崖の割れ目)」と呼ばれる、神が降り立ったとされる聖域に行ってきました。しかし、ここは知る人ぞ知るというだけでなく、観光地化もされておらず、場所もわかりづらく、獣道を抜け、さらに海岸から行くには干潮時でないと行けないところなのです。いわゆる秘境。
高い崖の間を抜けると小さい岩が崖の間にあり、進むと崖の割れ目から海が見える。ため息が出るほど美しく、白い砂の先に見える青い海に、感動すら覚えます。満潮には水かさが増し、このポイントには来られない場所なのです。
先に進んで行くと高い崖の間に小さい岩があり、この岩の先は海に繋がります。
まさに聖域と呼ぶにふさわしい場所。パワースポットと呼ばれる場所は、そこに入った瞬間に空気が変わるから不思議ですよね。自然に囲まれ神秘的な空間が広がります。でも今は、良くも悪くも、入口がわかりやすくなり、通りやすく、訪れやすい場所になってしまった結果、立ち入り禁止という悲しい結果になりました。
2017年7月中旬より、陸側の入口は立入禁止となり閉鎖されました。数年前までは地元の人たちですら知らない人も多く、また知っている人にその場所を聞いても迷ってしまうことも多かったそう。元々静かで人が来ない場所でしたが、このワルミの存在が知られると、多くの観光客が訪れるようになりました。4台ほどの駐車場もすぐに満杯になり、民家の前や道路に駐車するようになってしまいました。ゴミや騒音の問題もあり、観光客のマナーが悪く、陸路は私有地だったので、地主の方が入口を封鎖してしまいました。この神秘的なスポットを訪れるにはカヤックで行くしかありません。
カヤックで備瀬のワルミに入る場合は、大人数ではいることができないこと、インストラクターが同行することなどで、静かなパワースポットを楽しむことができます。
水に濡れてもいい服装ならば、機材はすべてレンタルして、カヤックかSUPで備瀬のワルミに上陸できます。
住所:沖縄県国頭郡本部町字備瀬494
TEL:0980-48-2188