東京で泡盛飲むならココ!ここは沖縄・泡盛愛にあふれた沖縄料理を中心とした一風変わった日本蕎麦屋なんです。場所は東京都渋谷区笹塚。美味しい手打ちの日本蕎麦を食べさせてくれる店「山横沢」。ここに泡盛の甕が並んで、ビールはオリオン、日本蕎麦屋なのに山羊汁に沖縄そば、しかも絶品。
その名は「山横沢」。店主の飯田耕司さんのご両親の出身地である新潟県の山横沢という村の名前を取ったというこの店は、2007年、有名老舗蕎麦屋で修行した飯田さんが日本蕎麦屋としてオープン。
オープンから6年後、東京ではあまり飲まれない泡盛をみんなに知って欲しいと、日本蕎麦だけでなく、沖縄料理をメニューに加え、お酒は泡盛を中心に提供するようになったそうです。このメニュー、全部泡盛忠孝30度ベースなんです。
泡盛に酒器が3つ。小さなお猪口(ちぶぐゎー)ではストレートで味わって欲しいと、ロック、水割りも飲み比べてみて欲しいとこのセットで出してくれました。同じ泡盛でも飲み方を変えると味が変わるんです。必ずこの出し方をするわけじゃないけど、泡盛の楽しみ方をわかっている飯田さんですね。
甕もたくさん並んでいます。
また泡盛をあらかじめ水で割ったものを小さなに入れて冷蔵庫で冷やした「前割り」もあります。二合で800円。
前割りにすることで、かどが取れてクセもなく、あっさりとした飲みごこち。
そば焼酎ならぬ、泡盛が蕎麦にもつまみにもぴったりです。
飯田さんがこだわるのは飲む泡盛だけではないのです。お料理に使うお酒も、日本酒ではなく泡盛を使ってるこだわりよう。
メニューもこんなにバラエティ豊かにあるのです。
よく見ると、下の方、三分の一ほどは沖縄料理、真ん中あたりにはアヒージョとかワイン蒸しとかイタリアンぽいのもありますね。
他は和食系かな。「どうして四国のじゃこ天?」と聞くと「自分が食べたいものをメニューにした」とのことでした。
とにかく、どの料理を頼んでも全てが美味い!この日食べたメニューはこれでした。まずは、「水菜と揚げの煮物」
そして、「わらびのおひたし」
沖縄推しだから、当然チャンプルも。ゴーヤーチャンプルもあるけど、ここは「明日葉チャンプル」
そして、〆にはこれ。手打ち蕎麦。一日に打てる量が決まっているので、売切れ御免。まずは、店に入ったら「〆で蕎麦食べたい」と言っておくと取って置いてくれるから嬉しいよね。
こちらはメニューだけ。流石にここまで食べられないけど、「沖縄そば」も魅力的。
さらに東京では珍しく、ダントツで美味しいのではないかと思われる山羊汁(ヒージャー汁)。
山羊汁(ヒージャー汁)は、沖縄で祝い事がある時に食べられる伝統料理の一つ。山羊の肉と骨をじっくりと煮込んだかなりクセのあるスープ。独特な匂いがします。
以前、私は東京泡盛会のイベントでふるまう為のヒージャー汁の仕込みを、ここ山横沢さんの元で手伝ったのであります。
(2015年8月 山横沢さんにて)
私はただヨモギを千切ってただけですが、フーチバー酒をいただきながら(笑)。
ここ山横沢さんのヒージャー汁は、新鮮なヤギを食材として使っているので、匂いもそれほどではないとの評判です。
仕入れの関係で、ヒージャー汁を頼みたい方は前日までに要予約になります。
また飯田さん自らも三線をやっておられるようですが、沖縄がらみの様々な会をお店でやっているようです。
グルメ人が密かに通う知る人ぞ知る隠れた名店「山横沢」。
日本蕎麦屋で沖縄料理をご堪能あーれ!
住所:東京都渋谷区笹塚1-58-9
電話:080-6709-1589
営業時間:ランチ12時~14時30分
(早い時は13時半頃に蕎麦売り切れで終了との事)
ディナー18時~21時45分
(ラストオーダー21時15分)
※蕎麦、うどんが無くなり次第で閉店