最近、素敵なお店が増えてきた那覇ニューパラダイス通り。戦後、若者を中心にうちなんちゅもアメリカ人も誰もが踊れる『NEW PARADISE』という社交場があって、そこに集まる人々がその店の前の狭い通りを「ニューパラダイス通り」と呼ぶようになったのが由来です。そしてそんな那覇パラダイス通りにあるオシャレなカフェを紹介します。
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那覇ニューパラダイス通りにある緑ヶ丘公園の目の前にオシャレなカフェ【トックリキワタ珈琲店】はあります。
店名の由来を伺うと、そこには全然ストーリーはなくて、初めて見たトックリキワタの花と綿に衝撃を受け、とても気になっていたんですって。そして口に出してみると「トックリキワタ」は発音しやすいし、デザインするにもシンボリックな形をしているので、これでいいんじゃないかなーと決めたそうです(笑)さて、そのトックリキワタはこちら。
南米さくら(徳利木綿)とも言われ、南米ボリビアから沖縄に持ち込まれたもの。
10月下旬から12月にかけて咲く花で、遠くから見ると桜の花のように見えますが、近づいてみると大きさは花の径は12~15センチくらいあり、結構ダイナミックな花ですね!
花が終わると実ができて、実が熟すとひび割れ実の中に詰まっている綿が飛び出します。
トックリキワタを街路樹に植えている通りでは、綿の時期になると綿が飛びまくります(笑)集めてクッションの中に入れられるくらい、しっかりとした綿なのです。
すごくオシャレなカフェ。PC持ち込んでココで記事を書きたいくらい居心地がいいです。センスの良さを感じます。
窓際の席も素敵ですね!お店のどこを切り取っても絵になります。
お店のOPENは2018年1月22日。2017年4月に埼玉から移住して来られたオーナーの齋藤さんは、沖縄に移住して1年くらいはゆっくりしようかな~と思っていた矢先、この物件と出会い1月のOPENに至りました。
「ホワイトチョコの抹茶ケーキ」とアイスコーヒー。ケーキとフードはオーナーの齋藤さんの手作り。しかもケーキも店内で焼かれています。
抹茶ケーキは、トックリキワタ珈琲店の定番スイーツで、甘さ控えめで濃厚。お客様にも大人気です。オーナーはコーヒーは好きだけれどもお金を取って淹れる程の技はなかったので、珈琲専門のスタッフにお任せすることにしたそうです。うん!珈琲もとても美味しいです。
あとひっそりと出している「手作りプリン」。齋藤さん曰く、「とろけるクリーミープリンでも、バニラビーンズ入り濃厚生クリームプリンでもありません。おっさんの作る昭和のたまごプリンです」との事(笑)爽やかなカラメルが昔懐かしいプリンと相まって、とても美味しかったです。
そしてコチラは「ブランチセット」。メニューの中からドリンク(500円メニューより)とお好きなフードとを選び、それに本日のスープと甘酒ヨーグルトが付いて1000円。この日、私が選んだドリンクは「自家製フルーツサワーソーダ」。酸味が効いてて美味しい!本日のスープは「島かぼちゃのスープ」。丁寧に裏ごしされているので、とてもなめらか。そして「自家製塩麹のケークサクレ」。ちなみにサクレとは、塩味のきいた甘くないケーキのこと。 キッシュに近いイメージです。コチラも凄く美味しくて、スープにもよく合う。オリーブのペーストが添えられています。そして「甘酒ヨーグルトフルーツ」は、アルコール発酵していない甘酒がのっていて、ヨーグルトとほのかな甘みの甘酒が優しいお味です。大満足。
珈琲は「ホット珈琲(400円~)」と「アイス珈琲(450円~)」があり、驚いたのは抽出方法が選べること。
①フレンチプレス・・・豆の特徴がダイレクトに味わえます
②ハンドドリップ・・・油分や雑味を取り除きすっきりとした味わいになります
③エアロプレス・・・①と②の中間をお楽しみいただけます
また、エスプレッソに近い抽出もできます
そして豆もアフリカ、アジア、中南米から各2種類、計6種類から選べます。また、カフェインレスもあるそうです。
オーナーの齋藤さんです。優しく穏やかな語り口調。そして素晴らしい笑顔。お人柄がにじみ出ています。以前は高校の教員をされていた斎藤さん。日々の喜びは、お店を訪れたお客様と、カウンター越しにちょうどいい距離感でお話ができるという事だそう。
そして店長の「ボス君」。大人しくてとてもいい子です。月に一度の第3火曜には「夜カフェ」も開催。「トックリキワタ珈琲店」では「ブランチセット」以外のすべての商品がテイクアウトでき、テイクアウトではフードメニューは10%オフになるそうです。
そしてトックリキワタ珈琲店は素晴らしい取り組みをされています。
トックリキワタ珈琲店とle coconの共同プロジェクト「Coffee Grounds Green」の一環で、毎日大量に排出されるコーヒーカスをゴミとして廃棄するのではなく、価値あるものにアップサイクルさせる取り組みを行われています。
その第一弾は「コーヒーカスをコーヒーに還す」取り組みです。まずは抽出の終わったコーヒーカスを発酵させて有機肥料にします。その肥料を使って育てたコーヒーの木の苗木を土に還るジフィーポットに植え替え、le coconの牛乳パックカバーに入れました。このコーヒーの木の苗木を販売しています。
皆さんがお飲みになったコーヒーが新たなコーヒーの木を育てる。そしていつの日か皆さんご自身のコーヒーを収穫する日が来るかもしれません。メールやDMで予約注文も可能。県外への発送も調整中だそうです。気になる方は、ぜひトックリキワタ珈琲店にお問合せくださいね!
贅沢な大人カフェ体験してみませんか?
※現在、新型コロナウィルスの感染拡大防止のため、トックリキワタ珈琲店は臨時休業中です。コーヒーの苗木のご購入に関しては、トックリキワタ珈琲店のFacebookページをご覧ください。メニューなどは、HPをご覧ください。
★元高校教師斎藤進さんの記事がknow-oで紹介しています。
住所:那覇市牧志1-2-11 ☎098-869-0200 営業時間:10:00~19:00(第3火曜日は22:00まで)
定休日:水曜日と奇数週(第1、第3、第5)の木曜日