沖縄県内には有名な観光スポットが数多くあります。南城市玉城には東御廻い(あがりうーまい)の一つ「垣花樋川(カキノハナヒージャー)」と呼ばれる、湧き水の水場があります。この「垣花樋川(カキノハナヒージャー)」は、昭和60年には環境庁が選んだ「全国名水百選」の最初の31選に選ばれた程の名水。美しい水場でエネルギーチャージしませんか?
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「垣花樋川(カキノハナヒージャー)」の案内板。この案内板の横に車4台分くらいの駐車スペースがあります。案内板にはこの先150mと記載。そしてルートは2通り。石畳ルートと遊歩道ルート。
うわっ!こんな険しい道を150mも歩くの?!しかもかなりの坂道で足元も滑る~やだ~(涙)でもね、その昔、集落の人たちが利用していた名残があったり、とても風情があるルートなんです。
でも私はやはり楽な方へ(笑)海も見える遊歩道ルートを選びました。
途中、クレソンの池や野菜畑を両脇に見ながら農道を進んでいくと、きれいに整備された石畳の遊歩道があります。道もなだらかで歩きやすいし、木陰は涼しく水の音が心地いい。水が透明すぎてわかりにくいですけど、この写真のクレソンは水の中に生えているんです。そしてしばらく進むと「垣花樋川(カキノハナヒージャー)」にたどり着きます。
垣花樋川(カキノハナヒージャー)には、一番高い所に女性が利用したといわれる「イナグンカー(女の川)」があり、昔はココで女性は水浴びをしていたため、表からは見えない場所にあります。
そして中段にある「イキガンカー(男の川)」と呼ばれるこの場所は、かつて男性が利用した場所で、現在も勢いよく清水が流れ落ちています。この湧き水の美しさったら!!!
さらにその下には、「ンマミシガー(馬浴用)」と呼ばれる池のような水溜りがあり、その名の通り昔はココで馬に水浴びをさせていました。とても透明度が高くヒンヤリ冷たくて気持ちいい。そして全体をまとめて「シチャンカー(下の川)」と呼ばれているそうです。
以前に、NHKで放送された「こころの旅」では、この場所で俳優の火野正平さんが、無邪気な子供のように水の中にいるイモリを手で捕まえて楽しんでいました。
コチラは「シリケンイモリ」。成体はもちろん肺呼吸ですが、泳ぐのが得意。水底を歩行しながら餌を漁ったりもします。ほとんど水の中にいて、無害。
先ほどご紹介した「イキガンカー(男川)」の奥にある小さな拝所。この地が神聖な祈りの場所なのだと窺い知ることができます。そもそもこの垣花樋川がある南城市周辺は、琉球王朝時代にゆかりの深いとてもスピリチュアルな場所。垣花樋川から見える久高島は、琉球を造った神様アマミキヨが最初に降り立った場所と伝えられる神の島です。
そして、そのアマミキヨが住み着いたとされる聖地を巡拝する「東御廻り(あがりうまーい)」のパワースポット「斎場御嶽」「浜川御嶽」「玉城城跡」も近くにあります。写真は「斎場御嶽」。
感じ方は人それぞれですが、水には浄化作用があると言われます。美しく清らかな水が豊富にある垣花樋川(カキノハナヒージャー)で、パワーチャージをしてみてはいかがでしょうか?
住所:南城市玉城垣花川原
カフェロッジ(旧店名カフェ風樹)を目印にしてください。カフェを出て右に50mくらいです。
住所:沖縄県南城市玉城垣花 玉城字垣花8−1
仲村渠(なかんだかり)農村公園を目指してください。ここから道1本です。奥に車を進めてください。
住所:沖縄県南城市玉城仲村渠719