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『サトウキビの日』は4月の第4日曜!

沖縄でサトウキビといえば「ざわわ~ざわわ~ざわわ~」という曲が思い浮かぶ方も多いのではないでしょうか?毎年4月の第4日曜日は『サトウキビの日』。1977年に沖縄県糖業振興協会によって制定されたもので、2021年は4月25日になります。沖縄ではこの日に、優れたサトウキビの生産者を選び表彰する『サトウキビ競作会』も開かれます。今回は沖縄には欠かせない『サトウキビ』について紹介したいと思います。

サトウキビとは?

サトウキビとは、イネ科の多年草で、東南アジアまたはインド原産といわれ、製糖作物として熱帯を中心に世界各地で栽培されています。要するに砂糖の原料です。

茎は高さ2~3メートルで花も咲き、円柱形で竹に似ていますが、茎の中は竹のように空洞ではなく、茎の汁液にショ糖を含み、砂糖の原料となります。搾りかすも燃料や飼料、パルプなどに利用されます。沖縄ではサトウキビの事を『ウージ』とも呼びます。沖縄では1月~3月がサトウキビの最盛期。この時期、収穫されたサトウキビがトラックいっぱいに積まれて運ばれる光景が、沖縄県のあちらこちらで見られます。

沖縄のお土産屋さんでは、生のサトウキビを真空パックに入れて売っているところもあります。皮を剥いてかじりながら甘~い汁を吸います。

沖縄・南大東島では、サトウキビから作られたラム酒『COR COR(コルコル)』があります。サトウキビを搾り、その「サトウキビ汁」を発酵させて造るラムです。 世界でもこのラムアグリコールを製造している国やメーカーは非常に少なく、希少性の高い商品とされています。

サトウキビの歴史

日本でサトウキビから砂糖が作られるようになったのは、江戸時代の初期の頃。1623年、当時の琉球国(沖縄)の士族、儀間真常(ぎましんじょう)という人が、中国、福州に人を派遣し製糖法を習得させ、1946年より琉球王府は砂糖専売制度を始めます。

当時の琉球は薩摩への年貢に苦しんでいました。そこで「薩摩では黒糖が高値で取引されているらしい」とのうわさを聞きつけ、琉球でサトウキビの栽培から製糖までを行えば、年貢の負担を軽くする事が出来るのではないかとの考えから、中国への派遣をすすめました。

そのことがきっかけで沖縄に製糖が広まっていったと言われています。現代では沖縄の特産品として県民のみならず全国、全世界の人に愛されています。ちなみに儀間真常はサトウキビのほか、サツマイモの栽培を沖縄各地に広めた人なのです。

サトウキビから作られた黒糖は、ミネラルが豊富

沖縄のスーパーやお土産品店で、たくさんの黒糖が売られているのを見かけた方も多いと思います。古くから沖縄ではサトウキビから黒糖を作ってきました。黒糖は、サトウキビの汁を煮て濃縮して作るもので、加工は何もしていません。

黒糖には、砂糖の主成分であるショ糖以外にも、ミネラル(ナトリウム、カリウム、カルシウム、マグネシウム、リン、鉄など)が豊富に含まれています。また、ビタミン(ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB6など)も含まれていて、白砂糖にはない栄養がとっても豊富!

仕事や勉強で脳が疲れて集中力が切れたとき、強い味方となるのが黒糖です。つまり、黒糖を食べるとエネルギーが脳へ短時間で届き、疲労を回復させてくれることに。受験生など頭を酷使する人に、黒糖は最適なおやつといえるでしょう。

ちなみに収穫したサトウキビ1本分で出来る砂糖の量は、小さなスプーン1杯程度なんですって。私たちが普段口にする砂糖がいかに価値のある1杯なのかが分かりますね!

沖縄の伝統料理の味付けに欠かせないのが黒糖。味に深みを与え、豚肉との相性も抜群。煮つけなどに黒糖を使うと、コクが出て美味しいですよ!

最近、巷で大人気の黒糖タピオカミルクティーも美味しいですよね!ミルクティーの中に入っているタピオカも黒糖で煮ています。

サトウキビを絞っただけの生サトウキビジュース!

以前、那覇市の市場本通り商店街にある「シュガーハウス」では、搾りたてのサトウキビの生ジュースを販売していました。

残念ながら現在は販売を中止しているようですが、搾り機の写真を撮らせていただきました!

これがサトウキビ絞り機。サトウキビをこの絞り機にそのまま差し込み、ローラーで絞っていくと、甘い甘いサトウキビジュースの出来上がり。搾りたてのサトウキビジュースに氷を入れて飲みますが、めちゃくちゃ甘い!砂糖水の数倍は甘いと思います(笑)青臭さも少しあるので、ほんの少しシークワーサーを入れると、味が引き締まりとても美味しく飲めます。いや~現在は飲めないなんて本当に残念!

これはオマケ。以前、今帰仁にある『城(ぐすく)の茶屋』で撮った写真。さとうきびジュースではなく『サトキビズース』。最高です(笑)

サトウキビジュース

こちらの『城(ぐすく)の茶屋』では、今現在も搾りたての『さときびズース』を販売しているので、ぜひ飲んでみてくださいね!

城(ぐすく)の茶屋

住所:国頭郡今帰仁村今泊4874 ☎0980-56-3989 営業時間:8:00~19:00 無休

※新型コロナウイルスの影響により、営業時間・定休日等が記載と異なる場合がございます。ご来店時は、事前に店舗へご確認をお願いします。

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福岡県出身。沖縄が好きすぎて2011年に那覇市に移住。現在は、インスタグラムなどで沖縄大好きを発信中!沖縄モチーフの革小物を製作・販売するSunking LeatherCraft代表。レザーソムリエ。泡盛マイスター。

2020.3.25公開、2021.4.10更新

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