那覇空港で整備を進めていた「第二滑走路」が2020年3月26日から供用開始しました。また、新管制塔は1月15日から運用を開始されて、ターミナル機能の強化も進めていて、2020年7月ごろにはCIQ(Customs:税関、Immigration:出入国管理、Quarantine:検疫)施設が拡張される予定です。
国土交通省は11月26日、那覇空港で整備を進めている「第2滑走路」を2020年3月26日から供用開始すると発表しました。第2滑走路は、那覇空港の沖合約160haを埋め立て、現滑走路から1,310mの位置に、長さ2,700m、幅60mの滑走路1本を増設します。これにより那覇空港の滑走路処理容量は年間13.5万回から24万回に増える見込みです。
那覇空港の第2滑走路と既存の滑走路は、間隔が1310mあるオープンパラレル配置の為、双方の滑走路で同時に離発着が可能です。また、第2滑走路は、着陸直後に、すぐに滑走路から逃げる高速脱出誘導路が採用されています。ちなみに「オープンパラレル」とは、飛行機が滑走し、離陸・着陸を行うための直線状の道のことをいいます。
那覇空港の第2滑走路の供用開始で、年間を通じて安定的に運用できる発着回数は、現行の約13.5万回から1.8倍の約24万回に増える見通し。当初、発着回数は約1.4倍と見込まれていましたが、2本の滑走路の飛行経路を分離することで、独立した運航が可能になり、受け入れ規模が大幅に拡大する模様。
那覇空港ターミナルも増大するインバウンド需要に対応するため、平成31年3月には国際線・国内線の施設の間に新ターミナル施設(際内連結ターミナル施設)を供用開始。現在、ターミナル機能強化も進めており、2020年7月ごろにはCIQ(Customs:税関、Immigration:出入国管理、Quarantine:検疫)施設が拡張される予定で、更なる機能強化を進めています。
第二滑走路の供用にあわせて空港全体の視認性を確保するため、最適な位置である両滑走路間に管制塔を整備し、令和2年1月15日から運用を開始します。管制塔の高さは地上88mで、国内第2位の高さを誇ります。ちなみに国内第1位は、羽田空港のは羽田:地上高115.7m。立派ですね!
沖縄県は滑走路増設による空港基盤の拡充などから、欧米、豪州などの旅行者が沖縄を組み込んだ旅行を楽しみ、国内客も沖縄を経由して海外に飛び立つという周遊型旅行の拠点とする「国際旅客ハブ構想」を進めているようです。今後の那覇空港に期待大ですね!
住所:沖縄県那覇市字鏡水150 ☎インフォメーション(098-840-1179)