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宮古島の奇祭、パーントゥ(泥塗り祭り)の里「島尻」

宮古島の奇祭、パーントゥ(泥塗り祭り)の里「島尻」

国連教育科学文化機関(ユネスコ)への無形文化財遺産候補に秋田のなまはげ等8県10件とともに上がっています。

宮古島の奇祭「パーントゥ」、年3回開かれるが、そのスケジュールは観光協会に問い合わせるなどしないと発表されない。悪霊払いのこの奇祭、3回目には泥を塗りたくった神パーントゥが現われる。「泥」がついたと苦情を寄せる人があるため、この祭の意味を知って訪れてもらいたい。今回はそんな島尻集落をご紹介したいと思います。

宮古島北部に位置する島尻地区は池間島と大神島への玄関となる場所。島尻地区は島尻集落と狩俣集落で構成され、南北に細長く伸びたこのエリアは漁業が盛んな地域で、狩俣で採れたタコやイカ、もずくなどの海の幸は絶品との評判です。

【パーントゥの里島尻】

平良から池間島へ向かう島一周道路から右に曲がると島尻集落です。曲がる少し手前の道路沿いに「パーントゥの里へ島尻」の目立つ看板があるのですぐわかると思います。集落へと入っていく道路を真っ直ぐ行くと、さらに交差点に「パーントゥの里へようこそ」の看板があります。

【島尻マングローブ】

そこをさらに真っ直ぐ行くと島尻漁港ですが、左に行くと島尻集落から狩俣方面に抜ける道があります。さとうきび畑の中を進み、さらにそこを左にいくと、島尻マングローブ林があります。

沖縄観光コンベンションビューロー

 

島尻マングローブ林は、宮古諸島で最も大きな規模のマングローブ林で、約1kmにも渡って群生しているそうです。素人には全く見分けがつきませんが、ここにはヤエヤマヒルギ、オヒルギ、メヒルギ、ヒルギモドキ、そして宮古を北限とするヒルギダマシという5種が確認されているんだとか。宮古に分布するすべてのマングローブが観察でき、「海の森」とも呼ばれているそうで、その生態系は特殊で、河川のない地域で群生を発達させた植物地理学研究の上からも重要な場所といわれています。

 島尻マングローブ林の駐車場脇に散策用の遊歩道がありました。

 

周りを海で囲まれた宮古島には亜熱帯の特性を持つ豊かな水辺環境が広がり、マングローブ林には多くの野鳥の姿が見ることがあり、野鳥観察にもいい場所で、さらにその地理を生かして、シーカヤックなどもできるみたいです。

 

また潮が引いた干潟には、オオアシハラガニモドキやヒメシオマネキ、ルリマダラシオマキネギ、クマドリオウギガニ、ニナミコメツキガニ、ミナミベニツケガニ、フタハオサガニ、ハクセンシオマネキなどが生息しているそうです。歩いていると、小さな真っ赤なカニが穴から出入りしているのが見えます。

 

島尻マングローブ林は日よけする場所が一切ありません。ゆっくり歩いたら片道20分程。道の途中、自動販売機など、何もないので、水分補給したい人は気を付けてくださいね。トイレも駐車場にあるだけです。またサトウキビ畑を通り、集落の看板があった交差点まで戻ります。

 

【パーントゥの里会館】

そこから島尻漁港に向かって、幹線道路から集落の中に入って行きます。するとパーントゥの里会館という建物がありました。

 

さてこの「パーントゥ」とは、何なのでしょうか?
「パーントゥ」とは、1993年に重要無形民俗文化財に指定されている宮古島で行われる悪霊払いの伝統行事だそうで、平良島尻と上野野原の2地区で行われているそうです(両地区で内容は異なっている)。

沖縄観光コンベンションビューロー

島尻集落では年に3回(旧暦3月末から4月初、旧暦5月末から6月初、旧暦9月吉日)行われそうですが、3回目には、面をつけた来訪神のパーントゥが出現することから、パーントゥ・プナハとも言われ、、年に一度、パーントゥ(泥祭り)が10月(旧暦の9月吉日)に開催されるとのことです。※2017年は10月25日と26日、2018年は10月8日と9日に開催されております。

 

干ばつの日々が続いたある日、海岸に木の仮面が流れ着き、それをかぶり村人を驚かしたところ、雨が降り始めたことにより始まったともいわれています。また神が降臨した時の姿とも言われており、パーントゥに泥を塗られると厄払いになると言われていて、来訪神のパーントゥ役は、泥をつけようと襲いかかり、市民はもちろん、警察官、新築の家も家の中にも、車や車内も例外ではなく泥を塗られ、集落全体が恐怖の悲鳴と笑い声で包まれるんだとか。日が沈み、街灯のない集落の中にパーントゥの姿を見たら、そりゃ子供じゃなくても怖いですよね。ちょっと怖くて楽しい不思議なお祭り、私も一度見てみたいです。

 

来訪神のパーントゥは3体、島尻地区の青年から選ばれ、仮面を着け蔓草のシイノキカズラをまとい、全身にを塗るたくるのだそう。この泥は、宮島小学校の東側にある「ンマリガー(産まれ泉)」と呼ばれる特別な泉の底から取られ、かつて産湯には必ずこの泉から汲んだ水が用いられたそうです。5人の女性神役(ミズマイ)にウパッタヌシバラ(拝所)で祈願をしてから集落に出て厄払いをするそうで、この地区では神聖な儀式でもあるとのことです。私たちが観光で行く際、大切なことは、宮古島の地元の人々が神として崇めている「パーントゥ」を尊重し、この地区の伝統行事だということをちゃんと理解しながら参加しましょう。

 

沖縄タイムス公式動画チャンネル(youtube)より

参考:沖縄タイムスの記事はこちらです。

国の重要無形民俗文化財であるにもかかわらず、観光客からのクレームがあとを絶たず、宮古島観光協会の方でもホームページに日程を載せることをしていないそうです。直接問い合わせをすれば教えてくれるそうですが、しっかり理解をして、行くなら汚れてもいい服で楽しんでもらいたいですね。

宮古島観光協会のホームページはこちらです。

住所:沖縄県宮古島市平良島尻 

 

文、写真:青木さなえ 写真:トップのパーントゥの写真は沖縄観光コンベンションビューロー提供

青木さなえ

セブンティーンの専属モデルや、CM、スチールなど、ティーンズモデルとして活躍する中、16歳の頃、日本テレビ年末ドラマ「なんて素敵にジャパネスク」新人オーディションで4万8千人の中からグランプリ受賞、ドラマデビュー。
その後、TBS『土曜深夜族』エンジェルスのメンバーとしてレギュラー 出演。芝居以外にも歌・ダンス・お笑いにも活動の場を広げる。 現在、フリーになり、女優業を中心に活動中。
 プライベートでは世界各国を旅をし、貴重な体験を持つ。詳しくはブログをご覧ください↓
“sanakoのモト”

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