第一牧志公設市場グルメと一緒にIMUGE.&SPRITSが飲み歩ける、「IMUGE.&SPRITSフェス」が開催されます。1000円で請福酒造、多良川、久米島の久米仙、今帰仁酒造のIMUGE.と比嘉酒造のスピリッツの飲み比べの大チャンス!第一牧志公設市場グルメと一緒に、IMUGE.&SPRITSを楽しもう!
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沖縄を代表するお酒といえば泡盛。泡盛は米を原料とする蒸留酒ですが、IMUGE.(イムゲー)は、甘藷(サツマイモ)の蒸留酒です。IMUGE.(イムゲー)は、明治時代後期まで沖縄で飲まれていたお酒で、「芋下」と書いてイムゲーと読みます。字から分かる通り、「下の酒」、つまり、庶民の酒でした。それに対して、今でこそ気軽に飲める「泡盛」は、琉球王国時代は上流階級が飲む「上の酒」。輸出用の商品でもあり、大変貴重なものだったとのことです。
IMUGE.(イムゲー)は、甘藷から造られていますが、芋焼酎ではありません。芋焼酎は、麹に水と酵母を加えて発酵させる一次仕込み。さらに甘藷を加えて発酵させる二次仕込みで造られますが、IMUGE.(イムゲー)は、二次仕込みの後、さらに黒糖(粒・粉)を加えて発酵させる 「三次仕込み」を行います。そのことからIMUGE.(イムゲー)は 酒税法上、焼酎ではなく 「スピリッツ」に分類されます。
当時、庶民は主食として栽培していた芋や黒糖を使って自分たちでこの酒を造っていましたが、1879年に琉球王国は沖縄県となり、日本政府の酒税法に基づき、琉球王国では課税の対象ではなかった自家製酒のIMUGE.(イムゲー)にも酒税が課されることになります。
せっかく造ったこの庶民の酒は廃れ、100年もの間、忘れ去られることとなりました。その幻の芋酒がIMUGE.(イムゲー)となり、昭和、平成を経て、一世紀ぶりに石垣島の請福酒造、宮古島の多良川酒造、久米島の久米仙酒造の手により復活したのです。この3蔵元に続き、沖縄本島の今帰仁酒造が続き、今年は読谷村にある比嘉酒造も製造販売を予定しています
IMUGE.(イムゲー)のお味は、口に含んだ瞬間、甘藷特有の香りと粉黒糖の風味、華やかさと重厚さが織りなす味わいが口に広がり、鼻孔にはバニラやカラメルのような甘くて重厚な風味が感じられますが、甘ったるくはなく飲み口には軽くキレがあります。
現在、建て替え工事中の牧志公設市場。仮設店舗で元気に営業中です。
今回の「IMUGE.&SPRITSフェス」では、一世紀ぶりに復活した幻の酒「イムゲー」や新製品のスピリッツを、牧志公設市場内の食堂でつまみとともに楽しめます。ぜひ牧志公設市場2階の食堂で、IMUGE.(イムゲー)と新スピリッツを飲み歩きましょう!
住所:那覇市松尾2-7-10