首里城公園内にあるレストラン「首里杜(すいむい)」では、かつて琉球王府に納められた玉那覇味噌醤油の「王朝味噌」を使用した新メニューが提供されています。玉那覇味噌醤油は遡ること琉球王国時代の1850年代後半に創業。約170年の歴史を持ち琉球王家御用達として玉那覇味噌を納めてから現在の代表は5代目を数え変わらぬ製造で今に活きています。
ココは、首里城公園内にあるレストラン「首里杜(すいむい)」。ゴーヤーチャンプルーや三枚肉丼、タコライスなど、沖縄料理が味わえるレストランです。
店内は広く窓も大きいので、首里城公園内の木々を眺めながらゆっくりとお食事ができます。
コチラが琉球王朝御用達の玉那覇味噌を使った「王朝みそおぼろ豆腐セット(900円)」。早速注文!
そこで気になるのがこの「かちゅー湯」の文字。かちゅー湯は、もともと沖縄の家庭で古くから愛飲されてきたスープで、「かちゅー」は沖縄の言葉で「かつお」を意味するといわれています。その作り方は簡単で、お椀にいっぱいのかつお節を入れお湯を注ぐだけ。その中にほんの少しの味噌を加えたりもします。沖縄では二日酔いの時に「かちゅー湯」を飲むとよいとされ、カップの「かちゅー湯」という商品も売られています。
こちらが「王朝味噌おぼろ豆腐セット」です。ちなみにおぼろ豆腐は、沖縄では「ゆし豆腐」とよばれ、お味噌汁や沖縄そばにいれて食べるととても美味しいお豆腐です。
まずはかつお節と王朝味噌が入った丼にお湯を注ぎ、よく混ぜてかちゅー湯を味わいます。五臓六腑に染み渡るウマさです。玉那覇味噌は、食品添加物や化学調味料は一切使用しておらず、とても優しいお味です。かちゅー湯を堪能したあとは、ゆしどうふを加えます。ふわふわのゆし豆腐がたまらなく美味!
ミョウガやネギなどの薬味を加えると、風味がよくなります。
そして最後は白米を投入し雑炊風に!色んな楽しみ方ができてとても得した気分です。創業150年の玉那覇味噌は、尚泰王(しょうたいおう)時代から琉球王朝御用達の味噌を作り続けている伝統ある蔵です。創業以来、昔ながらの米麴と塩のみでの天然醸造で製造され、食品添加物や化学調味料を一切使用せず、県内で唯一、杉樽の中で仕込みを行っている伝統のみその風味をこの機会にぜひご賞味ください。
住所:那覇市首里金城町1-1首里杜館 ☎098-886-2020 営業時間:10:00~19:30(L.O.19:00) 無休 ※7月第1水曜と翌日は休館