★体験レポート ~青木さなえさん
沖縄本島最南端にある「具志川城跡」は、沖縄県糸満市、喜屋武岬(きゃんみさき)に向かう途中(喜屋武岬の西800mほどのところ)にある、海に突き出した断崖の岬を利用して建てられた城(グスク)です。国道331号線から看板をたよりに南へ道なりに進むと城跡入口があります。
「城跡入口」 駐車場と呼べるほどのスペースもない場所ですが数台は駐車出来そうです。
具志川城(ぐしかわぐすく)は、喜屋武岬の西海岸に突き出た断崖に築かれた沖縄本島最南端に位置する城。
正確な居城年数は不明ですが、伝承によると、久米島具志川城の按司(あじ)が久米島を追われて喜屋武に逃げ延び、この地に故郷と同じ名の具志川城を築いたといわれています。
城門の郭には東のアザナと西のアザナがあります。三方を海に面した断崖の付け根の部分が城門になっており、崖に沿うようにして自然の石を積み上げた野面積みの石垣があります。城壁の高さは5~10mほど。曲線も美しいです。
木の柵に囲まれている場所が「ヒーフチミー(火吹き穴)」と呼ばれる洞穴。海側からは「スーフチミー(潮吹き穴)」と呼ばれる穴があります。 内部は石灰岩の空洞になっており、荷物の上げ下ろしや、有事の時に海へ逃げる穴として使われていたともいわれています。
海に向かって右側には岩石質の海岸が見えます。
ロープがあり、下の海岸にも降りられるようです。
サバイバルするような恰好ではなかったので、ロープにぶら下がり、ポーズだけとってみました。
階段を下りるとたどり着くのが、海に突き出したようにある一の曲輪「本丸」です。
城の規模は、長さが東西82~3メートル、南北の巾は「物見の郭」で33メートル、「本丸」で16~7メートルです。写真は「物見の郭」のすぐ脇から「本丸」を望んでいます。 周辺には、佐慶城、上里城、山城城、東辺名城、当間城、喜屋武古城が築かれ、具志川城を含めて広大なグスクを形成していたと考えられています。
城の下はすぐ海なので眺めは素晴らしいです。
城壁以外は何もないので、喜屋武岬よりも見晴らしが良いかもしれません。城跡を見学する他にも、釣りやサーフィンを楽しむことも出来るそうです。観光客も少ないので、この景色を独り占めできちゃいますよ!
住所:沖縄県糸満市字喜屋武1730-1 駐車場:5台程度駐車スペースあり トイレ:なし 営業時間:年中無休