沖縄そばランキング(食べログ)1位の人気店「てん to てん」。世界遺産識名園から近い那覇市識名の住宅街に佇む、全体が植物に覆われた怪しげなその建物がこの「てん to てん」。外観とはうらはらに、とても綺麗で居心地のよい店内でいただく伝統的な木灰そばは天下一品です。
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この外観の感じ見てください!(笑)一見、廃墟かと思う佇まい(失敬)。入るのをためらってしまいそうになります。
植物に覆われながらも「てん to てん」の看板の文字が。ちなみに店名の「てん to てん」は、「人と人とを結びつけ、つながる場所になってほしい」という願いが込められているそうです。
そしてこの建物は、1996年度日本建築学会作品選奨の南城市文化センター(シュガーホール)を手がけた建築家・真喜志好一(まきしよしかず)氏が店舗設計をされたそうです。
外観からは想像できないくらい美しい店内は明るく、ピアノやギターも置かれています。
階段を一段下がった部屋は、テーブル3台置かれた個室のようなとても落ち着く空間です。いい意味で期待を裏切られました(笑)
「てん to てん」のそばは木灰(もっかい・きばい)そば。今回は木灰そばと古代米おにぎり、それにコーヒーかあまがしが付いたセットを注文。
ちなみに木灰とは、ガジュマルなどの亜熱帯の樹木を燃やした際に出る灰のこと。木灰を水に長時間つけ、灰入りの水(灰汁)のうわずみ液をすくって小麦粉と混ぜ合わせ、練り込むと沖縄そばの麺が出来上がります。ラーメンでいうところの『かんすい』にあたるものです。
木灰で打たれた自家製麺は縮れ麺でもちもち。喉ごしもよくカツオ出汁の優しいスープとよく絡みます。これはウマい!
こちらは西表島産で無農薬の「古代米」のおにぎり。古代米は一般の米に比べてビタミンやミネラル類が多いことや、一般の米には含まれないアントシアニンを含んでいることが特徴です。アントシアニンということは、眼精疲労回復にも効果がありそうですね!
あまがしは、沖縄県に伝わる伝統的なおやつで、押し麦と黒糖、金時豆を材料に作れており、とろりとした粥状で素朴な甘さが特徴。沖縄のスーパーでは缶入りのあまがしも売られているほど。てん to てんさんのあまがしには可愛い白玉団子が入っていました。癒される~
セットの古代米おにぎりにも添えられていた手作りの肉味噌も美味。購入も可能です。そして木灰そば・古代米おにぎり・あまがしは持ち帰りもできるそうです。
お店を右に見ながら坂道を30mくらい下った場所に駐車場があります。
上手く並べると5台ですが、間仕切り線がないので、店の場所、席数から考えると不足しているので、オープン直後やピーク時間を過ぎたあたりに行くと、スムースに置けるはずです。ちなみに、訪問した時は平日の14時頃です。
ぜひ外観と内観のギャップを楽しみ、美味しい木灰そばを味わってみてくださいね!但し、営業時間は11時30分~15時までと短いので、お気をつけて。
住所:那覇市識名4-5-2 ☎098-853-1060 営業時間:11:30~15:00 定休日:月曜