皆さんは、ヤンバルクイナ界の伝説のアイドル「キョンキョン」をご存知ですか?沖縄県国頭(くにがみ)村にある「ヤンバルクイナ生態展示学習施設 クイナの森」で2013年の開所時から展示され、生態系を守る必要性を訴えてきたのが、雌のヤンバルクイナ「キョンキョン」でした!2018年に惜しまれながら引退しましたが、現在は2代目のクー太君が頑張っています!
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沖縄本島北部の国頭にある「生態展示学習施設クイナの森」は、ヤンバルクイナの生態や環境の状態がわかる資料ブース、施設内に実際に生息する環境を再現した観察ブースがある施設。
観測ブースでは、実際では目にすることさえ難しいヤンバルクイナが目の前で観察する事ができます。
まずヤンバルクイナについて。ヤンバルクイナは希少動物で国の天然記念物に指定されています。世界中で沖縄本島北部「やんばる」の森だけに生息する貴重な鳥なのです。
ヤンバルクイナの翼は他の鳥と比べても面積が非常に小さく、翼を動かす事がないため筋肉も発達せず、ほとんど飛ぶことはできません。新種として発表されたのは、1981年(昭和56年)ですが、それ以前から地元の山仕事の人たちの間では、「アガチ」「アガチャー」(あわてもの)、「ヤマドゥイ」(山に住む鳥)などと呼ばれ存在が知られていたようです。
写真は水浴び中の「キョンキョン」です。体に比べて翼が短いのがわかります。キョンキョンを公開していた「ヤンバルクイナ生態展示学習施設クイナの森」では、野生のたまご5個を救護し、人工ふ化に成功。そしてそのふ化した5羽の中の1羽が「キョンキョン」なのです。
ちなみに過去、ゆいレールにあしらわれたヤンバルクイナは「キョンキョン」なんです!しかしキョンキョンは、2018年11月に高齢のため、ファンに惜しまれながら引退しました。
キョンキョンは、「クイナの森」の開所当時から、自然の豊かさを伝える大役を担ってきましたが、心臓疾患が見つかり、今後は近くの環境省の飼育・繁殖施設で療養することが決定。11月25日のたくさんのファンが駆け付けた引退セレモニーを最後に、その役目を終えました。その様子はテレビニュースでも取り上げられたほど。
解説員の宮里二三代さんの話によると、引退日のキョンキョンは、「普通のヤンバルクイナに戻ります」と、1歳の雄に後を託し、ステージを降りたそうです(笑)まるでアイドルクループみたい(笑)
写真は2代目の「クー太くん」。
保護された多くの個体の中から、物怖じしない性格、スト
ちなみに「キョンキョン」の名前は一般公募で、「キョ、キョ、キョ」との鳴き声から「キョンキョン」と名されました。
今年のヤンバルクイナの交通事故状況を確認したところ、2019年には31羽のヤンバルクイナが事故に遭い、31羽中29匹が死亡しています。やんばる地域をドライブする際には、安全運転を心がけましょう。
万が一、事故の当事者となってしまっても、故意でない限り罪に問われることはありませんので、情報をお寄せ下さいますようお願いいたします。交通事故の場所や時間を調べ、対策に役立てています。
もし交通事故に遭ったヤンバルクイナを見かけたら、すぐに下記へ連絡をお願いします。
☎0980-50-1025、090-6862-9170(環境省やんばる野生生物保護センター)
☎090-6857-8917(クイナダイヤル、NPO法人どうぶつたちの病院)
★やんばるくいな生態展示学習施設 クイナの森のHPはコチラです。
住所:沖縄県国頭村安田(あだ)1477-35 ☎0980-41-7788 営業:9時~17時 定休日:毎週水曜日 1月1日〜3日