今年の沖縄の初詣はコロナウィルス感染拡大防止のため、出来るだけ三が日を避け、旧正月(2月12日)までにお参りするよう各神社等の公式サイトで記載があったりと、工夫されています。私の故郷である福岡では、三つの神社を詣でる「三社参り」という風習があるため、毎年沖縄でも三社参りをしていましたが、さすがに今年は沖宮だけをじっくりと詣でてきました。
沖宮(おきのぐう)は、ゆいレール奥武山駅・壷川駅から徒歩5分の場所にあります。
大きな川に架かる橋を渡ると、向かって左側に行くと「沖宮」で、右側に行くと「護国神社」です。
要所要所にある「沖宮」への案内版を見ながら遊歩道を歩いて行くと、ピンクの提灯で飾られた場所が「沖宮」です。県内の霊能者には最古の神地として広く知られる天燈山(てんとうさん)に鎮座するこちらの神社は、琉球王国において王府から特別の扱いを受けた「琉球沖縄八社」の一つ。その創建は源為朝公時代と琉球史料書に伝えられています。
もう少し進むと大きな鳥居が見えてきました。が、これは沖宮の鳥居ではなくエアーで膨らむ飾りの鳥居なので、お間違いなく(笑)
私が訪れたのは1月3日。例年に比べればめちゃくちゃ参拝客は少ないのですが、いつもは複数人でお参りするところ、1組ずつお参りしているため、階段に行列が出来ていました。ソーシャルディスタンスを保ちながらサクサク進んで行きます。
階段下にあるアルコール消毒液で消毒を済ませます。
コロナウィルス感染予防のため、手水はなし。柄杓から感染する可能性があるからだそうです。
手水舎は封鎖されていました。
そして一組ずつお参り。
拝殿のすぐ横には、お守りやおみくじ、絵馬などが売られていました。
ところで沖宮には、天照大御神(あまてらすおおみかみ)が伊勢に渡る前に降臨されたという聖地があることをご存じでしょうか?ココは多くのユタやカミンチュに「たどり着く人しかたどり着けない場所」「最古の神地」と言い伝えられてきた聖なる場所なのです。本殿から左側に進むと、天燈山御嶽へ続く階段があります。
階段をのぼっていくと・・・
到着しました。この場所が「天燈山御嶽」です。那覇の街が一望できる場所にあり、心地よい風が吹いています。天照大御神(あまてらすおおみかみ)が伊勢に行く前に、この場所に君臨された聖地。この日は天気も良かったせいか、とても眩しく光り輝いて見えました。
沖宮の主神である天受久女龍宮王御神(てんじゅくめりゅうぐうおうおんかみ)(別名:天照大御神(あまてらすおおみかみ))がご鎮座されている、と神示があったのがこの場所。黄金森(くがにむい)とも呼ばれるこの場所が、神聖な空気の漂うこの神社の中でも、最大のパワースポットなのです。
こちらは「天燈山御嶽」からの眺め。現在は陸続きの奥武山ですが、かつては離れ島の美しい景勝地で、葛飾北斎が琉球八景のひとつとして描いているほど。
①本殿及び拝殿・・・天受久女龍宮王御神(天照大御神)を御祭神として祀られてあります。
②住吉神社・・・神世十二子の子、丑、寅の神が祀られています。
③八坂神社・・・神世十二子の卯、巳、午、未、申、酉、戌、亥の神が祀られています。
④祈祷殿・・・導きの神様「猿田彦命」が祀られています。
⑤天燈山御嶽・・・天照大御神が鎮まる神地。
⑥水神・・・天燈山御嶽と対として祀られています。
⑦弁財天・・・神世十二支の辰の神が祀られています。
⑧権現堂・・・七福神、御世十二支が祀られています。
「沖宮」は、昭和10年に国宝に指定されましたが、先の大戦で消失、戦後は昭和36年に通堂町に仮遷座、昭和50年より現在の那覇市奥武山に遷座しました。天燈山一帯が境内となっており、本殿・拝殿のほか御嶽や末社を合わせて参拝できます。
ぜひ沖宮を訪れた際には、沖宮境内図を見ながら参拝順路に沿ってお参りくださいね!
住所:沖縄県那覇市奥武山町44 ☎098-857-3293