気象庁のまとめによると、2018年の台風の発生数は29個で平年値の25.6個を上回り、日本へ接近したのは15個で、そのうち5個が日本に上陸しました。以前は『台風銀座』と呼ばれた沖縄。家の建て方や屋根瓦に至るまで、台風への備えがしっかりしています。2022年の台風はどうなるのでしょうか?
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以前の沖縄には、夏から秋にかけて猛烈な台風がやってきていました。そのため瓦を葺き並べただけではすぐに飛ばされてしまいます。なので瓦が飛ばされないよう漆喰の使用を考えたのです。漆喰を男瓦の側面と継ぎ目に塗り固定することで、台風の被害を最小限に抑えることができるようなったそうです。
沖縄でよく見る四角いコンクリート住宅も、集落を暴風から守るフクギも、台風の多い沖縄ならではのものなんです。
では沖縄の瓦はなぜ赤いのでしょうか?調べたところ、赤瓦は、17世紀後半から作られ、今日まで使われてきた沖縄の伝統的な屋根瓦です。沖縄南部一帯で取れる地域特有の『クチャ』という泥岩を使って作っています。
柔らかくて扱いやすいクチャは、泥パックなどの化粧品としても使われるほど、沖縄の人には馴染みのある土なのです。クチャは鉄分を多く含んでおり、鉄分は酸化すると赤くなります。酸化焼成という方法で焼き上げることで、鮮やかな赤い瓦が生まれるのです!
台風の数え方としては毎年1月1日以降、最初に発生した台風を1号とし、その後の発生の順番に2号・・・3号・・・と数えます。でも実は本当の号数は4桁で表すんですって。その年の西暦の下2桁と発生した台風の号数を合わせたものが、正式な号数。2020年は、5月に発生した台風が1個で1号となるので、正式号数は『2001号』となるのだそうです。そして、2020年6月12日台風2号が南シナ海で発生しました。
年間で発生する台風の数は、統計から平均25個前後と言われています。2000年以降に発生した過去の台風で、最も発生数が多かったのは、2004年の29個。そして最も発生数が少ないのが2010年の14個。ちなみに2004年は沖縄地方に接近した台風の数も過去最大の15個でした。
そしてもっともっと資料を遡って見て行くと、1969年にはナント39個もの台風が発生していたことがわかりました!今年は一体どれくらいの数の台風が発生するのでしょうか。
本土でいうと「台風上陸」が一つの目安になりますが、島で成り立っていて細長い沖縄では、すべてが上陸しなくても影響があります。沖縄の気象官署(那覇・名護・久米島・与那国島・宮古島・石垣島・南大東島)から300km以内に入った数字が「接近数」となります。
まず台風の名前の付け方には、日本で普及している『番号方式』と、台風に名前を付ける『リスト方式』があります。よくアメリカでは英語名(人名)、しかも女性の名前を付けていましたが、「そんなの不平等だ!!!」という声が上がり、最近では男性の名前も付けられるようになっているとか。
そして日本を含む14ヵ国の各国の政府間組織である台風委員会は、平成12年(2000年)から、北西太平洋または南シナ海の領域で発生する台風には、同領域内で用いられている固有の名前(加盟国などが提案した名前)を付けることになりました。台風委員会というものの存在も面白いですね(笑)
台風の名前は、日本を含む14ヵ国がそれぞれ名前を10個ずつ出し合ってリスト化し、北西太平洋または南シナ海の領域で発生する台風には、それを順番に付けていくそうです。日本が決めて提出した名前は『テンビン』『ヤギ』『ウサギ』『カジキ』『カンムリ』『クジラ』『コグマ』『コンパス』『トカゲ』『ハト』と、どれも星座名から選ばれたそう。
リスト化した台風名は繰り返して使用されますが、大きな災害をもたらした台風などは、その名前を以後の台風に使用しないように変更することもあるんですって。日本に大きな被害をもたらした、2018年の台風21号に付けられた名前『チェービー』は『つばめ』という意味。『チェービー』という名前は、もう使われないかもしれませんね。
沖縄ではデイゴの花が多く咲き誇ると、台風の当たり年と言われ、2020年は美しいデイゴの花が多く咲いています。普段からできる防災対策には、どのようなものがあるでしょうか。台風は事前に備えができる災害ですが、台風が接近してからでは間に合わない対策もあります。今から出来る準備はしっかり整え、危険から身を守りましょうね!
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