晴天の霹靂!夫の転勤で始まった沖縄暮らし。仕事を辞めて沖縄に着いてきた妻が沖縄で再就職し、新たな環境で働き始めて1年が過ぎました。沖縄の職場で戸惑ったこと驚いたこと、そして感じていることをご紹介します。今後、沖縄移住を考えている方に、リアルな声をお届け!
「次は暖かいところに転勤になりそう」。夫からの電話を受けて、九州あたりに転勤になるのかとそのときは思っていました。夫は全国転勤のある会社勤務なので、ある程度の覚悟はしていましたが、内示は想定外の沖縄。私は勤めていた会社を辞めないといけないし、引っ越しもしないといけません。
楽しみ半分で不安も半分。それでもその時は、どちらかと言うと楽しみの方が大きかったかもしれません。友人たちに沖縄に転勤になったと話すと・・・
「えっ?!冗談でしょ?(笑)」
「沖縄に住むなんて羨ましい!」
「海の見えるカフェで働くのとか憧れる」
「ずっと沖縄に住むとなると勇気がいるけど、数年だけの期間限定ならアリだよね!」
と圧倒的に羨む声が多かったです。
沖縄に引っ越して一ヶ月の間に、荷物の片付けや職探しをし、沖縄で新しい職場も決まりました。以前、勤めていた会社と縁があり交流もあった同じ業種の会社であり、環境や仕事内容は多少変わりますが、違和感なく働けるだろうと最初は思っていました。しかし、ここは沖縄・・・
私が一年間、沖縄で仕事をしてみて感じた「沖縄ならでは」をいくつかご紹介したいと思います。
①イントネーションが違いすぎて上司の指示が聞き取れない。
②金城さん、大城さん、玉城さんなど、沖縄名ともいえる同じ姓の人がかなり多い。そのためか、下の名前で呼び合うことが多い。
③会議という名のゆんたく(おしゃべり)がやたら多い。
④何事も期限ぎりぎりになってから帳尻を合わせる。
⑤昼休みは食後睡眠をとる人が多い、しかも布団まであるから驚き。
⑥飲み会が多い。飲み会は、全員揃わなくても入店した人から飲み始める。
⑦飲み会では必ず泡盛のボトルを注文する。
⑧飲み会で中締め後もそのまま飲み会が続く。
⑨食べ飲み放題のお店が多く、飲み代が安い。
と、なんだか飲み会の話が多くなりましたが、本当に沖縄の人はよく飲み、お酒も強い。次の日が仕事でもみんなタフ。ひと昔前の日本のようだと感じました。
そして、一番に感じたことは、沖縄の人はみんな温かいということ。県外から来た私を気遣い、「お母さんだと思って、困った時には頼ってきてよ」と言ってくれたり、自宅や親戚が作っている野菜や果物を分けてくれる。もちろん、『カメー、カメー攻撃(食べろ食べろ)』も職場にて体験しました(笑)
環境や文化が本土とは違っても、人が温かい気持ちに囲まれて働きにくいと感じたことはありません。沖縄の人の地元愛がスゴイ!これは他の地域ではなかなか見られないことだと感じました。
よく「沖縄はどう?慣れた?」と聞かれることが多く、私は「住んでみると暮らしやすいし、このままずっと住みたい」と答えます。うちなんちゅーに「沖縄はいいところですね」と言うと、みんなものすごく喜ぶ。実際、沖縄にずっと住めるなら住みたい、そう思う毎日です。
文:Naomiさん
記事協力:しのはらさとみさん