沖縄では2010年から語呂合わせで、毎年5月10日を「黒糖の日」と制定しました。沖縄で黒糖が作られるようになったのは今から380年程前の1623年(元和9年)琉球王朝尚豊3年、儀間真常が中国から製糖法を学び普及が始まりました。琉球時代より沖縄を代表する味として親しまれ、伝統的な琉球料理や茶菓子にも広く使われ親しまれています。
まず『黒糖』とは、沖縄県、鹿児島県の離島で主に生産される含みつ糖の代表的なもので、さとうきびの搾り汁をそのまま煮沸濃縮し、加工しないで冷却して製造したものをいいます。
そして『沖縄黒糖』とは、黒砂糖共同組合に所属する3企業1団体の製糖工場(8つの離島工場)で生産される、含みつ糖(さとうきびの全成分をそのまま煮詰めたも)の代表的なもので、さとうきびの搾り汁をそのまま煮沸濃縮し、加工しないで冷却して製造したものをいいます。
ちなみに8つの離島工場は、伊平屋島、伊江島、粟国島、多良間島、小浜島、西表島、与那国島、波照間島にあります。各島の製法には大差はありませんが、島の土壌や天候、さとうきびの栽培方法などの違いが、黒糖にストレートに反映されていて、色、形、味、香り、食感など、八つの島ごとに、それぞれ違った顔をみせています。
黒糖は、上白糖やはちみつなどに比べ、黒糖はビタミンやミネラル(無機質)を豊富に含んでいます。主成分はこれら甘味料と同じように炭水化物(糖質)でエネルギー源となりますが、毎日の生活のなかに黒糖を取り入れると、健康に不可欠なビタミンやミネラルも少しずつですが、同時に摂取することができます。
そして黒糖には不足しがちなカルシウムが、上白糖の240倍もあり、牛乳と黒糖の組み合わせは、カルシウムの吸収率が高まり相性バツグンです。黒糖はそのまま食べても良し!黒糖味のムーチーや蒸しパンも美味しいですよ!
沖縄では、食べ物のことを「ヌチグスイ(命の薬)」という言葉で表現します。長寿の秘訣といわれる沖縄の伝統料理は、おいしさだけでなく健康的にも優れ、豊富な野菜や果物とともに、沖縄の代表的な食材である豚肉を上手に調理しながら食べて、しっかりと動物性たんぱく質を摂取できます。そんな沖縄の伝統料理の味付けに欠かせないのが黒糖。味に深みを与え、豚肉との相性も抜群。
カボチャの煮ものや肉じゃがなど、上白糖を使う代わりに黒糖を使うのもおススメです。粉になっている黒糖は、コーヒーに入れても美味しいですよ!本場台湾の黒糖タピオカミルクティーのタピオカも、黒糖で煮ています!美味しいですよね!
さて黒糖を使った簡単レシピを紹介しましょう!なんと使う材料は3つだけという「簡単クルミ黒糖」です。
【材料】
【作り方】
お子様のおやつにも、おつまみにも最適です!美味しすぎてついつい食べ過ぎちゃうかも(笑)ぜひ作ってみて下さいね!