嬉しいニュースが飛び込んできました。文化庁は5月20日、琉球王国時代から連綿と続く沖縄の伝統的な『琉球料理』と『泡盛』、そして『芸能』を、地域の有形、無形文化財をテーマでまとめて魅力を発信する「日本遺産」に認定したと発表しました。沖縄県内からの日本遺産認定は初めてです。
我が国の文化財や伝統文化を通じた地域の活性化を図るためには, その歴史的経緯や, 地域の風土に根ざした世代を超えて受け継がれている伝承, 風習などを踏まえたストーリーの下に有形・無形の文化財をパッケージ化し, これらの活用を図る中で, 情報発信や人材育成・伝承, 環境整備などの取組を効果的に進めていくことが必要です。
文化庁では, 地域の歴史的魅力や特色を通じて我が国の文化・伝統を語るストーリーを「日本遺産(Japan Heritage)」として認定し, ストーリーを語る上で不可欠な魅力ある有形・無形の様々な文化財群を総合的に活用する取組を支援します。
世界遺産登録や文化財指定は, いずれも登録・指定される文化財(文化遺産)の価値付けを行い, 保護を担保することを目的とするものです。一方で日本遺産は, 既存の文化財の価値付けや保全のための新たな規制を図ることを目的としたものではなく, 地域に点在する遺産を「面」として活用し, 発信することで, 地域活性化を図ることを目的としている点に違いがあります。(日本遺産ポータルサイトより引用)
本年度は全国から72件の応募があり、その中から16件が選ばれました。令和元年!世界に誇れる沖縄独自の文化が認定された素晴らしい瞬間です!
泡盛マイスターの私としては、泡盛が日本遺産に選ばれた事が何より嬉しいです。泡盛の売上は年々下がっている現状ですが、これを機にもっと泡盛が美味しいという事を全国の方に知ってもらい、日本はもちろん世界中の人に愛されるお酒になって欲しいです。
知れば知るほど奥深く面白いですね!
一言で沖縄の伝統芸能には、組踊(くみおどり)、琉球舞踊、琉球古典音楽、沖縄民謡、民族芸能、沖縄芝居など実に多種多様です。かつて沖縄が琉球王国だった頃に起源をもつものが多く、様々な歴史を経て現代に受け継がれています。
その中でも47年前の5月15日、沖縄の本土復帰とともに国の重要無形文化財に指定された『組踊(くみおどり)』が、初めて上演されてから今年で300年の節目を迎えます。
組踊は、琉球王国時代、中国からの使者をもてなすために創作された歌と踊りで構成された劇で、のちに地方の伝統芸能としても親しまれるようになりました。歴史ある組踊が今もなお受け継がれているなんて、本当に素敵なことですよね。
沖縄の『泡盛』『琉球料理』『芸能』は、琉球王国時代から今にしっかり伝えられているウチナーンチュの宝。今後の沖縄観光の今以上の発展が楽しみです!