サッカー元日本代表選手の高原直泰氏が代表を務めるサッカーチーム「沖縄SV(エスファウ)」と、ジュビロ磐田時代の胸広告スポンサーネスレ日本は、沖縄で大規模な国産コーヒー豆の栽培を目指すプロジェクトを始めると発表しました。栽培地となる名護市が農地の確保などを仲介し、琉球大学が栽培ノウハウを提供するそうです。
沖縄SV株式会社とネスレ日本株式会社は、沖縄県名護市、琉球大学と連携し、沖縄で初となる大規模な国産コーヒーの栽培を目指す「沖縄コーヒープロジェクト」を開始しました。両社は同日、連携先の名護市・金城秀郎副市長、琉球大学農学部・和田浩二部長らと東京都内で記者会見して詳細を発表しました。
沖縄県の耕作放棄地でコーヒー豆をつくり、ゴーヤーなどにかわる新たな特産物に育てようという計画。
高原氏は1998年にJ1磐田でプロデビューし、2002年にはリーグMVPと得点王に輝きました。その後ドイツへ渡り、ハンブルガーSVやフランクフルトでプレー、1部リーグでシーズン2桁得点を挙げるなど活躍した選手です。
2015年に沖縄で、サッカーチームを中心とするスポーツクラブ「沖縄SV」を立ち上げ沖縄へ移り住み、将来のJリーグ入りをめざして選手、監督、最高経営責任者(CEO)の三役をこなしています。
高原氏は、沖縄県内の休耕地などを活用し、栽培面積を広げていきたいと考え、2019年4月23日に第1弾として、苗木240本を名護市許田の沖縄SVコーヒーファームに植え付ける予定。2020年4月までに最大1万本を移植し、22~23年にコーヒー豆の初収穫を予定してます。
栽培は沖縄SVの選手や地元農家らが担い、ネスレが苗木の種を提供し、栽培を技術支援。「サッカーで地域貢献」を掲げる高原氏は「力強い仲間とともに取り組みがスタートできてうれしい。観光、ITに次ぐ産業に育てたい」と語られていました。
ただ沖縄での栽培は、台風の強風とそれに伴う塩害が危惧されています。台風に対しどのような対策を取るのかが今後の課題ですね。
今期に農地へ移植する苗木のうち、100本分のオーナーを4月17日よりクラウドファンディングを活用して募集中。調達した資金は、今後のコーヒー栽培で必要となる財源として活用されるそうです。苗木のオーナーには、沖縄SVオリジナルデザインの「ネスカフェ ゴールドブレンド バリスタ」などを返礼品として贈呈。
クラウドファンディングに関する詳細情報や申し込みはコチラより行っていただけます。