象設計集団が設計した沖縄県名護市の名護市役所庁舎の壁面(国道58号側)に並ぶしっくい製のシーサーを、3月末までにすべて撤去する事が決まりました。瓦職人が一体一体手作りしたシーサーは市のシンボル的存在で、市民からは惜しむ声も上がっているそうです。
名護市港にある「名護市庁舎」。たくさんのシーサーが設置されていることで有名です。名護という名前にちなんで、75体のシーサーが設置しているのかと思いきや、その数は56体。なぜ56体かというと、名護市内の集落の数が55。そこに名護市庁舎を足して56体にしたそうです。
この56体のシーサーは、56人の瓦職人によって一体一体手作りされ、1981年の庁舎完成時に設置されたもの。
庁舎完成の1981年から今年で38年。近年は台風や塩害の影響でシーサーが破損したり落下したりしている現状。現在残っているシーサーは45体なんですって。
現在残っているシーサーの、劣化した漆喰(しっくい)が落下すると危険なので、安全性を考慮し、残り45体のシーサーをすべて撤去することになったそうです。
慣れ親しんだものがなくなるのは、本当に寂しいですよね。
撤去するシーサーのうち、比較的状態のいい10体のシーサーは博物館倉庫に保管し、残りはすべて処分されます。残念ながら撤去後のシーサーの新調は、今のところ予定はなし。
でも名護副市長は、「市民から寂しいという声や、いろんなアイデアが出てくれば検討したい」と話しているそうです。撤去される3月末までに、名護市庁舎を観に行きましょう!
住所:沖縄県名護市港1丁目1-1
☎0980-53-1212 8:30~17:15