沖縄本島の北部、本部町に「備瀬(びせ)」という集落があります。数年前、私は誰かに聞いたわけでもなく、ガイドブックでもなく、ネットでもなく、地図を見て、たくさんある地名の中からビビッとここだ!と思ってきた場所。フクギ並木と伊江島を望む美しい海、美ら海水族館と並んでいる所なので北部観光なら必見でしょう、できればサイクリングか歩くくらいの時間が欲しいですね。
だけど、ここも、すっかり観光地になってました。備瀬は、フクギの並木道があり、緑のトンネルのようになっています。そこに昔ながらの瓦屋根の家屋がぽつぽつとあり、沖縄の離島に行ったかのような錯覚に陥りますね。
「夫婦福木」。フクギ並木の入口からほど近く、2本の巨木がくっついて寄り添っていることから夫婦フクギと呼ばれる木がありました。夫婦円満や幸せを呼ぶパワースポットになっているらしい。「福を呼ぶ木」とも言われるフクギ。何とも縁起のいい木だな。このフクギ。
沖縄では古くから防風林として用いられてきたらしい。備瀬集落は、碁盤の目のように区画されていて、家はフクギに囲まれ、防風林としてはもちろん、垣根としての役割も持ち、それが連なって、およそ1、2キロメートルの並木道を作っているのですね。
レンタサイクルで周ってもいいし、水牛でまわることもできるけど、やっぱりのんびり、その雰囲気を味わいながら歩くのが一番いい。
ここはフクギ並木の入り口で、無料駐車場、水牛乗り場、並木レンタサイクル、カフェチャハヤブラン、公衆トイレなどに非常に便利な地点です。
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文:青木さなえ