1985年(昭和60年)11月2日、掛布、バース、岡田らのいる阪神タイガースが西武ライオンズを破り日本一になった日だ。タイガース後援会等が初の日本一を記念して制定したそうです。
そのタイガース、毎年2月に沖縄本島北部の宜野座球場において春季キャンプを行っている。そこに毎年、タイガース仕様の軽トラ、もとい軽虎でやってきて、恩納村の恩納酒造所で作られた「萬虎」(2400円税別)「虎酒」(350円税別)というオリジナルブランドの泡盛を売っている泡盛専門店(店舗は那覇市)がある。
この「萬虎」、44度です。泡盛は45度未満にすることが義務づけられているので、ぎりぎりの度数ですね。この度数を聞いてピンと来る方は、この日本一を知っている人でしょう。バースの44番がそのまま度数になっている。岡田(16)や掛布(31)の背番号より、しっかり原酒の味わいが出せるバースの44にということ。もちろん、泡盛は水割りするのが主流なので、岡田、掛布に調整してみてはいかがですか。
普段は、那覇市の牧志公設市場の外周で、3坪くらいの小さな店を構えている。店主の小野あきおさんだ。京都出身で、運転免許を取りに沖縄にやってきたところ、沖縄と泡盛に魅せられてそのまま居ついたそうだ。ボトルをよく見てください、「鯉しぐれ」です。取材した時が日本シリーズのまっただ中で、「萬虎」ではありませんでした。(笑)
ここでは、表向きタイガース仕様になっていないが、実はほぼ全品、「タイガース仕様」なんです。ここの泡盛倉庫では、たえることなく「六甲おろし」が流れていて、「六甲おろし」熟成されているのだ。クラッシックを聴かせている酒蔵の話はよくあると思うが、ここはタイガースファンには涙が出てきそうな話ですね。
その倉庫に、評論家時代の現阪神タイガース金本監督が、取材に訪れたことがある。大阪のニュース番組で特集されています。ビデオで見させてもらいましたが、ここでは掲載できず残念です。
【琉夏】
住所:沖縄県那覇市松尾2-10-1
営業時間:12時頃から20時頃ですが、一人でやっているので、時間がずれたり休みになることもあります。2月のキャンプ時は宜野座臨時店舗にどうぞ。
文:泡盛おじさん
写真、取材協力:琉夏 小野あきおさん