沖縄には47の酒造所があります。どの酒造所も基本はタイ米と黒麹菌で作っていきますが、通常2日で製鞠していくところを3日かけてより味わい深く作っていく泡盛や、仕込み日数が2週間から3週間と酒造所によって異なります。このタイ米は組合が共同購入していて、同じ原料にもかかわらず、味が異なってきます。この味の違いなどは、是非、蔵元さんで直接見て味わってください。
家族経営の酒造所などは、人手の問題で見学できないところもありますが、その多くが見学できます。ただし、忙しい時間帯や土日などはできないこともあるので、事前に確認しておいた方がいいでしょう。沖縄県酒造組合のホームページ「泡盛百科」がお薦めです。
今回は、那覇空港からも近く、日曜日も見学ができるところをご案内しましょう!
泡盛工場見学が日曜日でもできる蔵元<沖縄本島北部編>はこちらです。
泡盛博物館(まさひろギャラリー)、琉装で記念撮影!
糸満市にあり、那覇空港からでも車で15分くらいの場所です。1883年創業、3代目社長の名前が、比嘉昌廣。その名前からとった代表銘柄、『まさひろ』そして、現在の社名になっています。
まさひろギャラリーは泡盛博物館。全蔵元の泡盛やビール瓶に詰めていた時代の泡盛などが展示されていて、泡盛の歴史がよくわかります。
工場内にもはいって、製造工程を教えてもらってください。
最後は試飲コーナー。ココでは琉装で記念写真も撮れます。一通りの泡盛を試飲することができ、販売も行っています。
住所:沖縄県糸満市西崎町5-8-7 電話:098-994-8080
見学可能時間:9:30~17:30 年末年始除き、休みなし。無料
空港から一番近い蔵元。タクシーで走っても1200円、10分。ココも初代社長大城忠孝の名前をとって、社名、銘柄名になっています。この忠孝蔵は、本来の製造工場と違い、手作り工場があり、製造体験することができます。南蛮甕をこの忠孝蔵で造っていて見学もできます。
一度に3人までしか体験できませんが、洗米から始まり、蒸し、黒麹菌をつける作業までで約2時間。その後は杜氏さんに任せて、3ヶ月後、自分が造った泡盛が届きます。写真の中で着ているTシャツ、手ぬぐい、43度1升がついて7000円。2度目からはTシャツ手ぬぐい持参で4000円。詳細はホームページをご覧ください。ちなみに左側が私です。
ココの南蛮甕は最高の品です。実際に見てみるとわかりますが、音が違います!
最後に試飲コーナー。写真では一部ですが、一通りの泡盛がそろい、度数違いや製法違いが楽しめます。
忠孝酒造のホームページはこちらです。
住所:沖縄県豊見城市字伊良波 556-2 電話:0980-55-8880
見学可能時間:9:00~17:00 年中無休
首里崎山町にあり首里三箇と言われる琉球王朝時代に泡盛造りを許されていた首里のまちです。主な銘柄は 『瑞泉』『飛泉漱玉』『おもろ』。
首里城から近く、歩いて行くことができる場所にあります。
試飲コーナーとガラスの向こうには甕貯蔵庫が見えます。黒糖をおつまみに味の違いを試してみてください。
たくさんの色紙が並んでいます。著名人も多いので、一つ一つ見ていくのも楽しいですよ。
試飲コーナーの一角に並べられた瑞泉酒造の泡盛たち。ガラスの向こうは甕で貯蔵されています。
瑞泉酒造のホームページはこちらです。
住所:沖縄県那覇市首里崎山町1-35 電話: 098-884-1968
見学可能時間:9:00~17:00(受付) 年末年始除き無休
泡盛工場見学が日曜日でもできる蔵元<沖縄本島北部編>はこちらです。
文、写真:泡盛おじさん