平成最後の夏から泡盛業界に新しい風が吹き始めています。インバウンド向けの商品から、全蔵元の泡盛をブレンドするという斬新なモノ、そしてジャポニカ米を使った泡盛まで。今年の「沖縄の産業まつり」でも、蔵元が手塩にかけた「産業まつり限定酒」が多数販売されます。
2018年8月に発売された沖縄県酒造共同組合が造った「いちゃゆん」。この泡盛は沖縄にある全蔵元46種類の泡盛をブレンドするという斬新さ。8月に販売された「いちゃゆん」は25度でしたが、11月より琉球イオングループにて、本数限定で発売されるのは、「いちゃゆん43度 粗濾過」。一足お先に試飲をさせてもらいましたが、粗ろ過なので新酒ながら奥深い味わい。
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ビンコウHD(沖縄県那覇市、方徳輝社長)と瑞穂酒造(那覇市、玉那覇美佐子社長)、南島酒販(西原町、大岩健太郎社長)は、泡盛の原酒を使った中国輸出向け新商品、沖縄白酒「王国貢酒」が完成したと発表しました。アルコール度数は53度で、中国で親しまれる蒸留酒の「白酒」を商品名に取り入れたそうです。
53度の原酒は醪(もろみ)を最後まで蒸留しないため、歩留まりが悪くなる分、原価がは高くなりますが、最高に美味しいお酒になります。こちらもラッキーな事に発売前に試飲をさせてもらいましたが、ストレートで飲んでも刺々しさを感じることなく、奥深い味わいでした。お値段は1本15800円。10月22日から国際通りを中心とした土産品店や免税店、リゾートホテルなどで販売を開始する予定です。
沖縄県内の泡盛製造43社が共同出資する、協同組合琉球泡盛古酒の郷が、複数の蔵元の泡盛をブレンドして5年貯蔵した「古酒の郷」を発売しました。同組合のタンクには現在、43社のうち20社の泡盛がブレンドされて貯蔵されており、今回発売分のタンクには7社の泡盛がブレンドされています。芳醇な味わいとコクが楽しめ、余韻が残ります。アルコール度数は40度。お値段は2800円(税別)。2023年以降には10年古酒として発売する予定。楽しみ♪
イオン那覇店とライカム店、わしたショップ国際通り店、沖縄宝島あっぷるタウン店で販売中。
泡盛に使われるお米はタイ米が主流ですが、最近ではジャポニカ米を使った泡盛も見かけます。久米仙酒造が5000本限定販売しているこの「日本泡盛」も、熊本産の米を使った泡盛。熊本県の菊池川流域で育った米「ヒノヒカリ」を使い、従来の泡盛と同じ製造方法で製造しました。食べてもおいしい日本米の、甘い香りとまろやかさが特徴。熊本地震の復興支援にもつなげるとの事。アルコール度数35度。お値段は2138円(税込)。
現在は新酒として販売しているが、東京五輪が開かれる2020年に向けて、3年古酒バージョンも造る予定。
★「日本泡盛」を購入希望の方はコチラ(久米仙酒造HP)
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