今回は、前から行きたかった沖縄の銘菓継承「謝花(じゃはな)きっぱん店」に行ってきました。琉球王朝伝統の銘菓「橘餅(きっぱん)」は、300年ほど前に中国の福州から沖縄に伝えられたといわれています。琉球の伝統的な銘菓「橘餅(きっぱん)」と「冬瓜漬(とうがんづけ)」とは、どんなものでしょうか?
国際通りから松尾の消防署通りに入り少し歩くと、謝花きっぱん店はあります。
ここはこの店にしかない、琉球王朝伝統の銘菓『冬瓜漬け』と『きっぱん』のお店!
店に入ると立派な冬瓜が目に入ります。
琉球王朝伝統の銘菓「橘餅(きっぱん)」は、300年ほど前に中国の福州から沖縄に伝えられたといわれています。琉球王朝時代、橘餅は尚家から九年母(くねんぼなど)の「王」といわれる羽地蜜柑が届けられ、それを原料としてつくり献上しました。
そしてこちらが冬瓜漬。冬瓜をアク抜きをして茹でたあと、砂糖だけで数時間煮つめています。冬瓜漬けの歴史もきっぱんと同じく、300年ほど前に中国の福州から沖縄に伝えられたといわれています。冊封使が来島した際の饗応料理、御冠船料理の献立で、菓子・干物・果物など16種の菓子の中にも、橘餅・冬瓜漬が供されました。
きっぱんも冬瓜漬も、一般の人が口にできるようになったのは、明治以降のことだとか。たいへん手間ひまがかかるお菓子であるため、現在では謝花きっぱん店のみで製造・販売されています。
まずはきっぱん。ショーケースには展示されていませんが、お店の方に声を掛けると出してくれます。きっぱんは「橘餅」と書き、かんきつ類を練ったものの周りを砂糖でコーティングしたもの。それを薄くスライスして食べると、とても奥深い味わいです。
きっぱんは八等分に切り分け、よく噛んで食べてくださいと言われました。保存料・添加物は一切使用していないので、風味をそこなわないよう早めに食べた方がいいとのこと。こんなに小さいのに1個500円というお値段にビックリ!
しかしきっぱんは、やんばる産(沖縄本島北部地方)のカーブチーや九年母(くねんぼ)など、香りのよい柑橘類を主原料とした琉球銘菓で、みかんの皮をむく作業から、きっぱんが完成するまでに丸四日を要するそうです。炊き上がったみかんの果肉の煉り具合の見極めなど、熟練した職人の目で一つ一つ確かめながらつくると伺い、500円というお値段にも納得。
一口食べると上品な甘さと柑橘系の香りが口に広がり、ほんの少しみかん独特の苦みが大人の味わい。これはウィスキーにも合いそうです。
そしてこちらは冬瓜漬。箱入りはとてもゴージャスですね。自分用のお土産ならば、お得な切れ端が500円くらいで販売されています。
こちらは冬瓜漬のシークワーサーとラム酒のフレーバー。
こんな素敵なパッケージもあり、お土産には最適ですね。
この冬瓜漬けのみずみずしいこと!口に入れるとラム酒の香りがふわ~っと広がります。実はこの冬瓜漬と泡盛のペアリングが最高なんです。そしてチーズとの相性もバツグンにいいので、ワインにも合います。もちろんお茶請けにもぴったり。サクサクとした食感が癖になること間違いなし。冷凍庫で冷やしてから食べるのがおススメです。
最後に6代目の謝花久乃さんと一緒に記念撮影。冬瓜を持たせて頂きましたがかなり重いです!ここでしか買えないオンリーワンな沖縄の伝統的な銘菓を、ぜひお土産にいかがでしょうか?
住所:沖縄県那覇市松尾1丁目5-14(松尾消防署通り) ☎098-867-3687 営業時間 :9:30~18:00
定休日 :日曜日(祝祭日は通常通り営業)