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「沖縄そばと茶処 屋宜家」は文化財に指定された琉球建築の古民家

「沖縄そばと茶処  屋宜家」は文化財に指定された琉球建築の古民家

沖縄本島南部の八重瀬町にある『沖縄そばと茶処 屋宜家(やぎや)』は、平成21年(2009年)11月に、文化庁より登録有形文化財に指定され建物。昔ながらの琉球建築の古民家で食べる沖縄そばは絶品です。とにかく敷地内すべてが、沖縄好きな方の心をくすぐるものばかりです!

沖縄の青い空と古民家と

『沖縄そばと茶処 屋宜家』は、八重瀬町大頓(やえせちょうおおとん)の国道507号線から東に100mほど中に入った閑静な地にあります。回りはサトウキビや野菜畑等緑に囲まれて、小鳥をはじめ小さな生き物たちの楽園です。

沖縄そば屋宜家

奥に見えるのは『ひんぷん』です。『ひんぷん』とは中国の『屏風(ぴんぷん)』から由来するといわれ、母屋の正面に配置し、目隠しと邪気(マジムン)に侵入を防ぐものとして、沖縄の古民家ではよく見かけます。昔、男性はひんぷんの右側を通り、女性は左側を通る。その理由は、右側は客間である『一番座』に直結する最短ルートであり、左側は台所に直結する最短ルートであったからです。

沖縄そば屋宜家

ひゃあ~素敵だ~!癒される~♪タイムスリップしたかのような昔ながらのうちな~の風景が広がります。やさしくて心地よい風とゆるやかに時間(とき)が流れる特別な空間。ほらね。この感じたまらないでしょ?

沖縄そば屋宜家

平成21年(2009年)11月に文化庁より登録有形文化財にしていされた、歴史ある建物なんです。

 

あの頃を知らない私たちも、垣間見える歴史

文化財に指定された沖縄そば屋宜屋の配置図

「屋宜家」の屋敷造りは概ね上記の図の通りです。主屋の真ん前(南)にひんぷんを配置し、東側にはあしゃぎ(離れ)、西には家畜小屋、北東に井戸を配置し、風水に合致した典型的な純琉球建築様式です。アプローチと主屋の北側の裏庭と傾斜地を含めて屋敷の総面積は約360坪もあるんですって!!

沖縄そば屋宜家

緑がいっぱいのお庭も素敵だし。

沖縄そば屋宜家

離れに住みたいくらいです。この離れの瓦は沖縄赤瓦ではなく、セメント瓦が使われています。 当時は、赤瓦よりもコストが安いため使われることがありましたが、現在は生産されていません。赤瓦葺きの家よりも絶対数が少なく、独特な雰囲気をかもし出しているセメント瓦は今となっては貴重ですよね!

ただいま~!といいたくなるような店内

沖縄そば屋宜家

実家に帰って来たように落ち着く店内。正面に泡盛の甕が置いてあるところは、仏壇ですね。立派です。

「沖縄そばと茶処  屋宜家」は文化財に指定された琉球建築の古民家の井戸

『屋宜家』がある旧具志頭村は水道の普及が遅く、飲み水の確保に苦労していましたが、『屋宜家』には井戸があり生活に困ることはなかったそうです。 当時、井戸がない家庭は天水を貯め、また木の幹を伝わってくる雨水をも容器に貯めていました。 『屋宜家』では、正月には“若水”という朝一番の水を汲み祖先に感謝を込めてお供えしていました。 まさに『命水(ぬいちぐすい)』ですね。



そしていよいよ沖縄そばセット

沖縄そば屋宜家

あぁ至福。こちらが『三枚肉そばセット(880円)』。他にも『本ソーキそばセット(990円)』や『アーサーそばセット(1030円)』、ちょっと変わった『大豆まるごと豆乳そばセット(1030円)』もあります。

沖縄そば屋宜家

鰹だし・豚骨・鶏ガラ・野菜をベースに作ったこのお出汁の旨い事!お出汁と三枚肉とかまぼことそばが三位一体・・・じゃなく四位一体(笑)

沖縄そば屋宜家

野菜や昆布の入ったジューシーもツヤツヤで最高なお味。付け合わせのジーマミー豆腐も美味しかったです。

ゆったりした贅沢な時間(とき)の流れの中で歴史を感じつつ、美味しい沖縄そばを食べに行ってくださいね~!!

【沖縄そばと茶処 屋宜家】

住所:島尻郡八重瀬町大頓1172 ☎098-998-2774 営業時間:11:00~14:00 定休日:火曜

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福岡県出身。沖縄が好きすぎて2011年に那覇市に移住。現在は、インスタグラムなどで沖縄大好きを発信中!沖縄モチーフの革小物を製作・販売するSunking LeatherCraft代表。レザーソムリエ。泡盛マイスター。

※本記事の情報は取材時点のものであり、情報の正確性を保証するものではございません。最新の情報は直接取材先へお問い合わせください。
2018年9月13日公開、2021年10月2日更新

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