|

コザの「シアタードーナツ」飲食しながら楽しめる映画館

コザの「シアタードーナツ」飲食しながら楽しめる映画館

沖縄取材に出かける1週間前、早朝テレビ朝日を見ていると、コザの映画館「シアタードーナッツ」とオーナーの宮島真一さんに焦点を当てたドキュメンタリー「日本のチカラ」に偶然出会い、「これは!」と早速連絡を取りやって参りました。名前のとおりドーナツを食べながら、映画を観ることが出来る映画館ですが、沖縄県産の作品やドキュメンタリー映画が中心で、上映する作品にもメッセージを感じます。

オーナーの宮島真一さんはコザの裏側のMC

宮島真一さんは生まれも育ちもコザという生っ粋のコザ人。大学卒業後、ラジオDJやイベント等を主催。ローカルタレントとしての活動を始め、2013年から沖縄市の観光をPRする深夜のテレビ番組『コザの裏側』(琉球放送)の司会者をミキトニーこと糸数美樹さんとともに務め、2014年には「ちゃんぷる~沖縄市大使」にも就任。もともと映画好きで、映画製作スタッフなどの仕事をされていたこともあり、「シアタードーナツ」をオープンさせたそうです。

コザのシアタードーナツで宮島真一さんと。

コザの裏側で宮島真一さんがシアタードーナツと自ら応援する映画「ココロオドル」を話されている姿を、最後にリンクしておきましたので、是非ご覧ください。

コザのシアタードーナツはカフェも兼ねている映画館

コザの中心ミュージックタウンがある胡屋十字路からすぐ、国道330号線沿いに小さな入口を見つけました。ロビーは映画館といういうより、カフェ、雑貨屋さんといった雰囲気。

木のぬくもりを感じる温かいスペースになってます。この日の上映は5作品。シアタードーナッツのホームページには予告編がありますよ。

シアタードーナツは宮島真一さんがオーナーの映画館

チケットは、こちらのカウンターで購入。ショーウインドウには可愛らしい揚げたてのドーナツが10種類ほど並んでます。

シアタードーナツは宮島真一さんの奥様の手作りドーナツ

このドーナツは宮島さんの奥様の手作りで、ドーナツや飲み物をオーダーすると、席まで運んでくれます。

コザのシアタードーナツはカフェも兼ねています。

こちらのスペースは飲食のみの利用も可能。窓際の明るい陽射しが入るカウンター席でのんびり読書なんかも出来そうです。

 

コザのシアタードーナツ

一見、壁の一部かと思わせるこの白い扉が映画館に入る入口です。ドアには作品を観た観客たちの感想の紙が一面に貼られていました。

 

コザのシアタードーナツの館内

大きな扉を開けて入ると、正面には120インチほどのスクリーンがありました。ゆったりくつろげるソファやテーブルがあり、まるで大きなリビングのようで、リラックスした雰囲気の中で映画が鑑賞できるようになってます。

私は一番前のソファー席に陣取り、我が家のようにくつろぎます。もちろん私の家のリビングはこんなに大きなスクリーンはありませんけどね。

しばらくすると注文したアイスコーヒーとアイスクリーム+ドーナツが運ばれてきました。映画を見ながらドーナツなんて嬉しいですね。

 

前説がある映画

宮島真一さん自らが前に出て前説。簡単に上映する作品の解説と挨拶がありました。

映画を観賞する前、シアタードーナツで上映する作品を選ぶポイントを宮島真一さんに伺いました。『誰に何を伝えたいかが明確になっている作品』。宮島真一さんはそうおっしゃってました。この映画を観て、この言葉の意味が分かった気がします。

2スクリーンに増床

2019年7月に1階にもスクリーンができました。

こちらが1階のスクリーン。

各スクリーンで1日4本上映、合計8本を一日で上映しています。

宮島真一さんが応援隊長を務める「ココロ、オドル」

シアタードーナツで見たココロ、オドル

10/17(木)〜10/31(木①15:00〜  シアタードーナツで上映しています。  

2019年ハンブルグ日本映画祭審査員賞受賞

3組の家族が慶良間諸島座間味島を舞台に繰り広げられるストーリー。

夫婦になれない男と女、心の通じない親子、家族になれない父と娘の3組が、不器用に愛を求めていきますが、慶良間諸島の美しい自然にも助けられて、島の人々との愛情もあり、心が打ち解けていきます。


ドラマ(96分) / 2018年 / 日本

 監督/脚本 : 岸本 司

出演 :尚玄  吉田妙子  仲宗根莉乃  池間夏海  加藤雅也 

※この項は2019年10月17日追記

 

監督デビュー13歳の仲村悟監督「人魚に会える日」

今回観させていただいた作品は「人魚に会える日」という作品。

シアタードーナツで見た人魚に会える日

監督の仲村颯悟さんは、若干20歳の大学生という若さ。小学生の頃から映像制作を行い、これまで制作した作品は30本以上、以前から地域の公民館を借りて、友達らと一緒に上映会を開催していたそうです。

 

そしてこの監督が凄いのは、監督デビューが13歳だったということです。2009年、小学生の時に書いて応募した脚本「やぎの散歩」が沖縄観光ドラマコンペティションで選ばれ、自らメガホンを取り、2010年「やぎの散歩」がショートショートフィルムフェスティバルにおいてノミネートされたそうです。

 

ここにくるまで作品についても監督についても、何の前情報もなかったけれど、その少年が20歳になりどんな作品を撮ったのか、とても興味がわきました。

「人魚に会える日」はドキュメンタリーではなくフィクションです。

舞台は沖縄。群像劇ともいえるが、高校生にとっては生まれた頃から身近にある米軍基地。何の疑問も感じずに育ってきた少女、沖縄の海が基地建設によって奪われていくことをひどく気に病む少年、それを取り囲む大人たち、また沖縄の独特の文化や風習が残る神聖な伝統行事をからませながら、それぞれの立場が実に巧妙に描かれていく。沖縄の方言もそのまま、リアルな沖縄を垣間見た。

 

監督が小さい頃から毎年あたりまえに迎えていた6月23日「慰霊の日」。19歳の時、進学の為上京して初めて迎えた6月23日、どうして自分はここ(東京)にいるのか、何かもやもやしたものがあり、この作品を撮りたいと思ったそうです。

 

この映画を観る前に、車に乗っていてたまたま辺野古移設への反対デモに遭遇しました。その後、カヌチャベイリゾートのテラスから沿岸部を埋め立てる護岸工事の様子を初めて見ました。とても難しい問題で何もいう事はできないけれど、ただ思ったのは、大好きな沖縄の海がこんなふうになるのはとても悲しかったです。

 

今日この日は、出会うべくして出会った映画だと思いました、色々な立場があり、簡単には解決できない問題だと思います。

今回の作品も、どちらかの意見を主張する内容ではなく、両方の意見を取り入れた上で、観客が自分で考えてほしいと思って制作した作品でした。

 

宮島さんが言う『誰に伝えたいか』、その意味でこの作品は“全員”なのだろうと感じました。

 

沖縄では毎年たくさんの映画が作られていますが、なかなか上映機会を作ることができないのが現状。そんな県産品映画を、ひとりでも多くの人たちに観て知ってほしいと宮島さんはこのシアターを作ったそうです。

 

素晴らしい映画館がここコザにありました。

色々な事を考えるきっかけになったこの映画と映画館との出会いに感謝します。(青木さなえ・2017年6月23日)

シアタードーナツに行くには

バス

那覇バスターミナルから約1時間。沖縄バス77番名護東線(名護バスターミナル行)、琉球バス交通23番具志川線(具志川バスターミナル行)を利用すれば1本で行きます。

バスなび沖縄等のバスアプリから検索すると運行ルート、時刻表、接近情報などよくわかります。

シアタードーナツの駐車場は、周辺の商店街隣接の駐車場やミュージックタウンの駐車場を利用してください。

ミュージックタウンは1時間/100円になります。(徒歩2分)エイサー会館も同時に見ていただくと割引があります。

商店街駐車場は駐車場1時間無料券が使用できます。※2019年10月より1時間無料券を50円で販売。

詳細はシアタードーナツのアクセスをご覧ください。

宿泊

せっかくだから、コザをしっかり楽しんだらいかがでしょうか。

沖縄市内のホテルはコチラをご覧ください。

 

【シアタードーナツ・オキナワ】

住所:沖縄市中央1-3-17 2(沖縄市胡屋バス停前)

電話:070-5401-1072

営業時間:10:3021:00 ※年中無休

上映チャージ1320円、中高大生1100円、小学生700円

シアタードーナツの公式ホームページはこちらです。映画の予告編もありますよ!!

 

青木さなえ

セブンティーンの専属モデルや、CM、スチールなど、ティーンズモデルとして活躍する中、16歳の頃、日本テレビ年末ドラマ「なんて素敵にジャパネスク」新人オーディションで4万8千人の中からグランプリ受賞、ドラマデビュー。
その後、TBS『土曜深夜族』エンジェルスのメンバーとしてレギュラー 出演。芝居以外にも歌・ダンス・お笑いにも活動の場を広げる。 現在、フリーになり、女優業を中心に活動中。
 プライベートでは世界各国を旅をし、貴重な体験を持つ。詳しくはブログをご覧ください↓
“sanakoのモト”

2017年6月23日公開、2019年10月17日更新

アーカイブ

カテゴリーから選ぶ

エリアから探す

Translate »