車社会の沖縄、那覇空港に到着したものの、自動車免許がない人やペーパードライバーにとって、観光での交通手段と言えば、モノレールのゆいレールです。バスもありますが観光客にとっては難易度が高いもの。ここでもう一つ、とっても便利な移動手段があります。シェアサイクル(自転車シェアリングサービス)やレンタサイクル(レンタル自転車)です。
沖縄県内には様々な場所でシェアサイクルやレンタサイクルが借りられます。
特にシェアサイクルでは、疲れ知らずの電動アシスト自転車を使用しています。
レンタサイクルとシェアサイクルにはどういった違いがあるのでしょうか?
レンタサイクルは、昔からあるレンタル自転車のこと。
お店に行って、お金を払って自転車を借り、観光したり、行きたい場所に行って、またお店に戻ってきて、契約した時間内に自転車を返します。
一方シェアサイクルは、数年前から出てきたサービスで、スマホアプリなどで会員登録をして、自転車が置いてある場所に行き、自転車を借り、観光や買い物をしたりして、各拠点にあるサイクルスポットに自転車を返します。この時シェアサイクルの最大の特徴は借りた場所でなく、違う場所に返せるという点です。借りる場所も返す場所もたくさんあります。
そしてスマートフォンのアプリで完結するので、人を介すことがないのです。
初めだけ登録する面倒はあるものの、その後はスマホを操作すれば簡単に借りられます。
HELLO CYCLINGには全国の観光名所でステーションがあるので、沖縄以外でもこのアプリを使っていつでも使えますよ。
あとは短い時間でも借りられるというメリットもあります。那覇から浦添までをはしるモノレールは一つしかありません。なので、目的地に行くまでモノレールの駅からかなり歩かなくてはならないことも多々あります。
シェアサイクルなら、例えば宿の近くのサイクルスポットから目的地近くのサイクルスポットまで、15分ごと、30分ごと(シェアサイクルの会社で違う)にレンタルできて、1回100円〜短い時間で借りられるんです。
1社目が株式会社プロトソリューションが行なっているHELLO CYCLING(ハローサイクリング)「CYCY OKINAWA サイサイおきなわ」。
沖縄MaaSの一環として、沖縄県内の観光客の利便性向上を図り、交通渋滞緩和、環境への配慮を目指して始まり、OpenStreet株式会社が提供する自転車シェアリングシステム「HELLO CYCLING」を活用しています。
HELLO CYCLINGは、15分おきに100円で借りられるので、節約ということでも便利です。
なぜなら那覇市内のちょこっとの移動は自転車で15分以内で充分だからです。
12時間1,800円というプランもあるので、そのまま12時間までなら借りつづけても、1,800円以上はかかりません。
なおICカードを事前に登録しておけば予約もアプリも必要ありません。ICカードだけでご利用いただけます。
ひとつデメリットをいうのであれば、返却するサイクルスポットが空きがない場合は他の空いてるスポットを探さなくてはいけないので、必ずしも目的地近くに返却出来るわけではないという点です。しかし、事前に返却したいスポットに返却予約も出来るので、借りる前に予約しておくと安心ですね。
2社目は、沖縄観光コンベンションビューローが行っている「ちゅらチャリ」というシェアサイクルです。
こちらは最短で、30分で220円で借りることが出来ます。なお、ちゅらチャリでは、1日券をホテルのフロントなどで買って利用するサービスもやってます。
1日パス販売窓口 KARIYUSHI LCH. 県庁前
このサービスを利用して1日パスを買えば、面倒な登録などは必要ありません。
ネットを利用することが面倒な方は、その日に渡される専用ICカードを使って自由にロック解除が行えます。
1日パスを買う際は営業時間内ですが、返却は23:59までになります。
ちゅらチャリは、サイクルスポットのラックが満車でも、スポット近くならラック以外に置いても大丈夫とのことです。
また初めに借りた自転車をずっと乗る必要はなく、目的地でバッテリーが切れそうになったら、貸出中以外の代車に乗り換えてもOKです。
ちゅらチャリは、ドコモ・バイクシェアサービスのプラットフォームを利用しているそうですが、ドコモ・バイクシェアサービスのアプリからなどでは借りることができないので、専用サイトから新たに会員登録が必要になります。
沖縄本島全土に広がりつつあるシェアサイクル、那覇市内だけでも、シェアサイクルのポートが100箇所以上あるそうです。
那覇市内での自動車の移動は、駐車場を探すのが大変だったり、駐車場代が必要だったりと不便なこともかなりあります。
その点、アシスト自転車なら、楽になおかつ金銭的にも時間的にも節約になります。
夏場は、炎天下での暑さ対策や日焼け対策をしつつ、普段はなかなか行かれないローカルな観光巡りをしてはいかがでしょうか?
◉事業者:OpenStreet株式会社(ソフトバンク株式会社持ち株会社)
◉事業者(沖縄):株式会社プロトソリューション
◉ステーション設置市町村:那覇市、浦添市、宜野湾市、北谷町、沖縄市、恩納村、名護市、本部町
◉問い合わせ:https://www.hellocycling.jp/inquiry/common/
◉営業時間:24時間利用可能
◉定休日:年中無休
◉料金(沖縄):15分100円、12時間1,800円
◉ホームページ:https://www.hellocycling.jp/
(CHURA CHARI ちゅらチャリ)
◉事業者:一般財団法人沖縄観光コンベンションビューロー
◉問い合わせ:050-3531-6108
◉ステーション設置市町村:那覇市、豊見城市、宜野湾市、北谷町
◉営業時間:24時間利用可能
◉定休日:年中無休
◉料金(沖縄):1回利用(30分毎)220円、1日上限(~23:59)2,200円
◉ホームページ:https://docomo-cycle.jp/churachari/