首里赤田町に伝わる『赤田みるくウンケー』を見に行ってきました。『赤田のみるく(弥勒)様』をお迎えするお祭りです。昔、町内にあった首里殿内、現在は跡地の赤田クラブからみるく様をお迎えし、町内をスネーイ(練り歩き)した後、ウトィムチ(おもてなし)では、奉納芸能で無病息災と五穀豊穣を祈願します。その後、納涼祭として盆踊りなど毎年町内で行われ、地元の方々にも愛されるお祭りです。
目次
2019年の赤田のみるくウンケーは8月18日(日)です。
おきなわスローツアーが2時間のガイド付、赤田のみるくウンケーツアーを行います。
赤田のみるく様に会いにいく散歩ツアー
8月18日 日曜日 16:00 首里駅集合 お1人様2000円
ツアー時間2時間 解散は赤田クラブになります(最後に地図あり)
お申込み・問い合わせ 07056913792 おきなわスローツアー(高野純一)までお願いいたします
赤田の集落で会えるのはこの日だけ とてもしあわせな気持ちになれるお祭りです
首里 赤田のみるく(弥勒)信仰の歴史は約300年前さかのぼり、僧侶が中国福州から琉球に持ち帰り、首里城に弥勒様の掛け軸を奉納しました。赤田の人々はありがたい掛け軸をいただいた事に感謝し、毎年旧暦の7月16日にお祭りを行いました。
その後、首里に天然痘やはしかが流行した年、赤田には思い患者が出なかったことから、みるく様に感謝し、掛け軸に描かれた姿の立体の張り子を仕立て、みるく行列を行うようになったと伝わっています。琉球王国時代、大正時代まで続いたというこのお祭りは、昭和5年に一度中止となり途絶えていましたが、平成6年に復興されました。
事前にみるくスネーイ(練り歩き)の時間とルートはお知らせされています。
午後4時半に赤田クラブから出発。みるく様を先頭にお供、路次楽(るじがく)、ン力ジ(ム力デ)旗を持ったミルクングヮ(みるくの子どもたち)、ミルクングヮの父母等が続き、約一時間をスネーイ(練り歩き)します。ちなみに路次楽(るじがく)とは、国王の行列の先頭で奏する音楽の事をいいます。
路次楽(るじがく)の一団は、「ドラ」「つおな(ピーラルラー)」「鼓(クー)」「チャンチャングヮー」で『赤田首里殿内(あかたすんどぅんち)』(※最後に聞くことが出来ます)を奏でながらゆっくり歩いていきます。
2016年「那覇市・福州市友好年締結35周年記念行事」記念タオルにも路次楽(るじがく)の一団が描かれています。
行列のルートには住民も多く出迎え、大きなうちわを頭の上でかざしてもらい、みるく様に厄を払ってもらいました!
元気になぁ〜れ!!小さい子や赤ちゃんを連れた家族も多く、写真を撮ってる方々もみんな笑顔!
沖縄では八重山を中心に「みるく様」が各地にいらっしゃいます。仮面式の場合が多く、このように後まであるかぶり物式は珍しいとのこと。
素敵な風習ですね!
首里城 継世門(赤田御門)の前でお披露目。路次楽(るじがく)が奏でる『赤田首里殿内(あかたすんどぅんち)』もゆっくり聞けました。
どんどん練り歩きます!
後ろのワンちゃんも一緒に厄払い(笑)
みるく様の迫力にびっくりして泣きだす赤ちゃんもいましたが、笑顔でみるく様のあおぐうちわに喜ぶ子もいっぱいいました。
後ろ姿も神々しいみるく様。みんなの厄を払い、五穀豊穣を願って赤田クラブへと戻られました。
『首里赤田のみるくウンケー』は、毎年旧盆あとの日曜日に行われます。皆さんもぜひみるく様の福々しい風を受けてみませんか?※スネーイ・祭りでは住民や行列の邪魔にならないよう撮影をお願いいたします。マナーを守って楽しいお祭りを。
沖縄では小さい頃に習う童謡として『赤田首里殿内(あかたすんどぅんち)』が有名で、手を動かしながら歌う楽しい曲があります。ゆいレールが首里駅に到着の際、流れるオルゴールは、『赤田首里殿内(あかたすんどぅんち)』が流れています。実はこの曲こそ、赤田のみるくウンケーにはなくてはならない曲で、みるく様の後に歩く「路次楽(るじがく)」が演奏している曲なのです!
「スネーイ」(みるく様 練り歩き)
午後4時30分ごろ 赤田クラブ発〜午後5時30分ごろ 赤田クラブ着
「ウトゥイムチ」(みるく様に奉納芸能 等)
午後6時00分 赤田クラブにて
「盆踊り」
午後7時00分 赤田クラブにて
主催:赤田のみるくウンケー実行委員会、赤田町自治会
会場の赤田クラブでは屋台あり飲食も楽しめます。
(毎年 旧盆の前に日曜に開催 ※変更する場合もありますので確認ください)
住所:沖縄県那覇市首里赤田町2-16