沖縄の代表的なお菓子といえば「ちんすこう」ですよね。国際通りを歩いても、あちこちのお土産屋さんで見かけます。今回紹介する「本家新垣菓子店」さんの「ちんすこう」は、普通のお土産品店では買えない貴重な「ちんすこう」。銘菓誕生から約200年の時を経た今もなお、手作り＆家族経営をかたくなに守り続けるのが、老舗「本家 新垣菓子店」なのです。
「本家新垣菓子店」は、首里の赤平の住宅街にあります。家族経営で昔ながらの製法を守り、しかも手作業で作っているため一日分の生産量が限られています。一日に作れる量のちんすこうが、ナント予約だけで売り切れてしまうこともるため、国際通りのお土産品店などに並ぶ事がない貴重な商品なんです。
お店の場所はかなりわかりにくいと思いますが、頑張って見つけてください！住宅街のなかにあるので、道も細く駐車場はありません。ゆいレール儀保駅からは徒歩３～５分です。
では国際通りや那覇空港などのお土産品店でよく見かけるこの黄色い包装紙の「新垣菓子店」と、今回紹介する「本家新垣菓子店」の違いはなんでしょうか？私も気になったので、『本家新垣菓子店』の方に聞いてみました。
この黄色い包装紙の「新垣ちんすこう本舗」さんは、「本家新垣菓子店」さんからのれん分けした会社で、「新垣ちんすこう本舗」は平成11年に南城市に大きな工場を構え、ちんすこうの大量生産を実現されたそうです。この黄色い包装紙は、よく見かけますよね！
そして今回取材した「本家新垣菓子店」は、この包み紙です。「琉球王家御用菓子」の文字が目立ってますね！この包み紙をお土産品店などで見かけた方は少ないと思います。それもそのはず！「本家新垣菓子店」に行っても、なかなか買えない代物なのです！
実は私、沖縄に移住する前から「本家新垣菓子店」さんのファンで、沖縄旅行に来るときは前もって予約をし購入していました。ただ今回は予約をせずアポなしで取材に行きました。なければまた来ようと思ってたので（笑）
残念ながら箱入りのちんすこうはすべて売り切れていましたが、ばら売りのちんすこうがあったので、すかさずゲット！！めっちゃラッキーでした。箱入りは、とっても高級感溢れる金色の箱に入っているのですが、今回は残念ながら購入できませんでした。
ちんすこうの袋の中には黄色い紙に「琉球菓子の老舗 新垣家の略歴」と「琉球王家御用菓子」と書かれた内容紹介の紙が入っています。1833年（天保4年）には大美御殿（首里城大奥）の御包丁人をつとむと書いてありますよ！現在に至るまでの新垣家の歴史が素晴らしいですね！
さすが老舗！重厚感があります。ちんすこうって「金楚餻」って書くんですね！「本家新垣菓子店」のちんすこうは、砂糖とラードと小麦粉だけで作られたちんすこうなんです。
本家新垣菓子店のちんすこうの特徴は、ちんすこうのまわりに「ギザギザがない」こと。写真を見てもわかる通りギザギザがありません。これって意外と珍しいんです！
このギザギザよく見る形でしょ？ほとんどのちんすこうはまわりがギザギザなんです。一口食べるとすぐわかるのが、とにかくサックサクでクッキーに近い感じで、優しい甘さが口に広がります。手作りならではの優しい味わいといったところでしょうか。しっとりして口の中にまとわりつくちんすこうが嫌いな方でも食べられると思います。
昔ながらのレシピを大切に守り、手間暇かけて一つ一つ手作りしている本家新垣菓子店さんのちんすこう。ぜひ多くの方に食べてほしいです。但し、購入する場合は、少なくとも１週間～１０日前の予約をおススメします。店頭・電話・FAXのいずれかで予約可能！もしかすると１か月待ちということもあるかもしれませんが、少量でも予約に応じてくださいます。ぜひ予約必須のちんすこうをゲットしてくださいね！
ちなみに・・・那覇市久茂地のパレットくもじ（デパートりうぼう）の１階の銘店菓子コーナーの奥の方のお店に、火曜日・金曜日のみ数量限定(少数)で販売されており、こちらも予約などで売り切れてしまう事も多いそうですが、運が良ければ買えるかもしれません。
住所：沖縄県県那覇市首里赤平1‐3 ☎098-884-3413 営：10:00～19:00（月～金） 10:00～17:00（日）土曜定休
