沖縄本島(勝連半島)と平安座(へんざ)島を結ぶ海中道路から平安座島にはいるとすぐ右手にあるのが浜比嘉島。琉球開闢の祖アマミキヨが久高島からヤハラヅカサが居をかまえたといわれる神聖な島です。昔ながらののどかな島にあるパワースポットと食堂を訪れてみました。
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浜比嘉島は、沖縄の神々が住む島といわれ、昔からの伝統や行事が大切に継承されていて、島全体からそのパワーを感じることができます。浜比嘉島は、琉球の始まりの地といわれ、島内にはその伝説の場所がいくつもあるそうです。神の島というと私のお気に入りの島「久高島(くだかじま)」が思い浮かびますが、この浜比嘉島もとても神聖な島なんだとか。
浜比嘉大橋を渡って右が浜集落。左が比嘉集落と自治区が2つに分かれています。まずは左手比嘉集落へ。
そしてシルミチューにならぶパワースポットとして有名なのがこちらの『アマミチューの墓』。浜比嘉島の東側に、地元の方々から「アマンジ」と呼ばれる岩屋の小さな島があり、その小島に洞穴を囲い込んだアマミチューの墓があります。
アマミチューの墓には、男女の神の他、何体かの神が祀られ、毎年、旧暦の1月1日には比嘉の祝女(ノロ)が中心となり、豊穣・無病息災・子孫繁昌を祈願している、沖縄でも有名なパワースポットの一つです。
数段の階段を上がったところにアマミチューの墓があります。
琉球開びゃくの祖神アマミキヨとシネリキヨが住んだ場所としても知られる『シルミチュー霊場』は比嘉集落の南南東に位置する森の中にあります。
琉球開びゃくの祖神、アマミキヨ、シネリキヨが居を構えたといわれる洞窟の中には鍾乳石があり、子宝の授かる霊石とも知られていて子授けの信仰が行われているそうです。
・名称:シルミチュー
・住所:沖縄県うるま市勝連浜(兼久)
・アクセス:車で那覇空港から約70分
『シヌグ堂』と呼ばれる大きな御嶽があるのは浜集落です。
旧暦の6月28日と8月28日の2回、シヌグ祭りが行われることからシヌグ堂とも呼ばれています。
シヌグ祭りは、昔、戦いに敗れた南山の平良忠臣とその一味7~8名が島に渡って、シヌグ堂に身を隠し、住民に頼んで島の周囲を警戒させて難を凌いだという故事からきています。海に生きる島で、その生業の妨げになる時化を祈願するのは不思議ですが、他の地方には見られない行事です。
浜集落の中にある古民家食堂てぃーらぶい。中味汁とソーキ汁、もずくソーメンが基本メニューです。
あっさりした味の中味汁は豚モツのお吸い物。
住所:沖縄県うるま市勝連浜56
浜集落は、フクギと石垣に囲まれた家々が美しく、風情あふれる集落です。そして目の前にあるのは「ふるさと海岸」。
「もずく」の生産は90%以上沖縄で、その内の半分が勝連産ということをご存知でしょうか? 今や全国どこのスーパーやコンビニに行っても「もずく」があります。何気なく買ったもずくは沖縄産かもしれません。沖縄には、もずくのてんぷら、もずく酢、ざるもずく、もずくぎょうざ、もずくそば・・・そうそう、浜比嘉には先ほど登場したもずくコロッケがありましたね。
勝連にある浜比嘉島はもちろん、有数のもずく産地です。4月の第3日曜日が「もずくの日」になるぐらいで、4月から5月がもずくの旬。もずくに含まれる栄養素として、フコイダンが挙げられます。フコダインにはコレステロール値を下げたり、抗酸化作用が強いため,、がん予防や免疫力をアップする効果も期待できます。フコイダンにはアンチエイジング効果もあり、老化の原因になる活性化酸素を取り除いてくれる、美容にいい面もあります。食物繊維もたっぷり含まれており、便秘改善の効果も期待できます。しかもローカロリーなのでダイエットにも最適です!
浜比嘉島は小さな島です。今でこそ橋でつながっていますが、もともとは離島。車で行けて離島気分が満喫でき、のんびりした島の良さが味わえると思いますので、ぜひ訪れてみてくださいね!
浜比嘉島にある素敵なホテル「ホテル浜比嘉島リゾート」に泊まってゆっくるするのも、おススメです。