2017年2月4日(土)、沖縄本島北部のハブのいない島「伊是名島(いぜなじま)」で開催された、記念すべき第1回伊是名尚円王マラソン大会(ハーフの部)に参加してきました。第二尚氏初代琉球国王の尚円王(1415-1476年)はこの伊是名島出身です。伊是名島フェリーが定刻より早く、そして帰りは遅く臨時便を出し、日帰りが可能になったこの第1回大会には、いくつかの特徴があります。
※2021年「第5回伊是名尚円王マラソン大会」は、中止となりました。
①競技はハーフ(制限時間3時間)、10㎞(同1時間半)、5km(同1時間)、3km(同1時間)
②募集定員は合わせて900名(2020年現在の募集枠は、インターネット400人、郵送100人)
③しかしながら、島に宿泊可能な人数は200名程度
④沖縄本島からは日帰りでの参加が可能
⑤スタート時刻はハーフが12時半、以降距離の長い方から10分おき(2020年開催時は、ハーフ・10㎞は13時、5㎞・3㎞は13時5分スタート)
⑥スタート前10時半から昼食のお弁当が配布される
⑦日帰りの場合は参加できないが、レース後にふれあいパーティがある
⑧ふれあいパーティに参加できない人も、フェリーに乗る前に食事が提供される
⑨隣接のプールに更衣室がある
⑩アップダウンがきつい!!
今大会の参加者は、全競技合わせて553名。そのうち267名は大阪から修学旅行でやって来た阿武野高校の生徒さんでした。
今帰仁村運天港からフェリーで約55分、伊是名島の仲田港フェリーターミナルに到着します。
受付会場は、フェリーターミナルのすぐ前の臨海ふれあい公園体育館(横断幕の右側)で、スタート・ゴール地点は、更にその先のグラウンドとなります。スタートしてグラウンドを出ると、いきなり上り坂となりますが、その後の下りに入ると前方にきれいな海が広がります。
坂を下り切ったら伊是名集落に入ります。この集落では、石垣とフクギ並木という昔ながらの沖縄の風景を見ることが出来ます。そして、国指定重要文化財である銘苅家住宅と泡盛の伊是名酒造所もこの集落にあります。この銘苅家住宅の前を通る予定が変更となってしまいましたが、ちょっとコースを外れて見に行ってみるのも良いでしょう。
伊是名の集落を抜け、上って下ると勢理客の集落に入ります。近くには伊是名場外離着陸場があるのですが、さすがにコースを外れてそこまで行くのは難しいでしょう。その後再び伊是名の集落に入るのですが、手前で一部ビーチ内を走ります。
写真は伊是名集落で応援してくれた三線おじさん。ありがとうございました!
伊是名集落を抜けてしばらくすると、コース一番の難所の上り坂に入ります。しかし、その難所には見どころもいくつかあります。海ギタラと陸(アギ)ギタラ(ギタラとは切り立つ岩のこと)やギタラ展望台、そして日本の渚100選に選定された二見が浦海岸です。
★伊是名島海ギタラ、陸ギタラは絶景ポイントの記事は、コチラをご覧ください。
玉陵(たまうどぅん)とは、琉球王の墓のこと。
尚円王の父、その夫人、姉および宗祖などが葬られた破風型の陵墓で、厨子石棺は中国産の輝緑岩でできています。沖縄県の有形文化財に指定されています。
そして、銘苅家と伊是名城を結ぶ旧道、サムレー道があります。この道はマラソンコースではないので、別に機会に歩いてみると良いでしょう。
エイドステーションは約3~5km毎にあります。このエイドではバナナやミカンがあり、水やお茶はペットボトルのまま持っていくことが出来ます。
レース後にはふれあいパーティがあり、HYのライブや伊是名尚円王太鼓の演舞がありましたが、その日のフェリーに乗るので参加することは出来ませんでした。そんな人たちのために、レース後フェリー出港までの間にパーティで出す沖縄そばか牛汁をご飯とともに提供してくれます。どちらか片方だけかと思いきや、両方食べてもおかわりしても良いとのこと。
嬉しいサービスですよね!
私は沖縄そばをいただきました。ソーキがのってて美味かった!!
参加賞のTシャツ。尚円王の文字がカッコいいですね!他にもボトルホルダー付ウエストポーチももらいました!
大自然やビーチ内を走る素晴らしいコースでした。
そして、お見送りです。右端には有名なランナー「あわもり君」も手を振ってくれています(笑)
第1回ということで、運営面その他はどうなのだろう?と心配していましたが、伊是名島では、トライアスロン大会を29回も開催しているので、ホスピタリティなどとても行き届いていました。また、アップダウンのきついコースながらも景色・見どころが多く、是非リピートしたいと思う大会でした。島には宿泊施設が限られているので、予約は早めにすることをお勧めします。
文・写真:浜田隆幸
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