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世界遺産「勝連城跡」はあまわりパークと併せて2022年から有料化!

世界遺産「勝連城跡」はあまわりパークと併せて2022年から有料化!

沖縄本島中部のうるま市東海岸から太平洋に突き出す勝連半島の丘の上に位置し、第10代按司「阿麻和利(あまわり)」が居城した城と伝えられる勝連城跡は、沖縄の城の中で最も古く、築城は12世紀頃から始まっていたと伝えられています。2000年には、世界文化遺産に登録されました。あまわりパークのオープンに伴い、2022年から有料化されます。

勝連城の歴史

世界遺産勝連城跡

沖縄の9つの世界遺産の1つ「琉球王国のグスク及び関連遺産群」の中から「勝連城跡」を詳しく案内しましょう。首里城や今帰仁城跡と共に、勝連城跡(かつれんじょうあと)も沖縄の城の中でも最も古く、12世紀頃と伝えられています。

沖縄本島の中北部、中城湾と金武湾に挟まれた勝連半島の付け根の丘陵に位置し、高低差を活かした城づくりが特徴の城で、堅固な城壁と、防御に徹底して設計された作りから『鉄壁の城塞』としても知られています。

勝連城十代目城主「阿麻和利(あまわり)」

勝連城は、10代にわたり按司(あじ)と呼ばれる地域の首長によって治められてきましたが、第10代の城主、阿麻和利(あまわり)の治世が最盛期で、地の利を活かした中継貿易で経済力と軍事力を持ち、活発な交易により勝連地域にかつてない繁栄をもたらします。天下統一を目指した阿麻和利は、琉球王府打倒へと動き出しましたが、王府軍の反撃にあい滅ぼされてしまいました。

多くの歴史書では、阿麻和利は琉球王府に歯向かった悪者として扱われていますが、その後の研究によって名君であったと称えられていたことがわかっています。

★沖縄の中高生により生まれた奇跡の舞台『肝高の阿麻和利』の記事はこちらです。

世界遺産勝連城跡
 
勝連城跡は小高い山の上にあり、周囲に高地がないため、南は中城湾、東には海中道路が見え、360度のパノラマが望めます。勝連城跡は「曲輪(くるわ)」と呼ばれる区画から出来ていて、「四の曲輪」→「三の曲輪」→「二の曲輪」→「一の曲輪」と進むにつれて、だんだんと標高が高くなっていきます。

世界遺産勝連城跡

まずは「三の曲輪」に上がるためにこの傾斜がきつく、右から旋回するように長い階段を上らねばなりません。

この階段が『鉄壁の城塞・勝連城』第一の関門。敵が攻めてきた時のため、わざと上りにくい階段を用意し、城壁の上からも攻撃できるように設計されているというのです。はぁ、はぁ、息を切らせながら階段を上ると、「三の曲輪」そして「二の曲輪」があります。
 

勝連城内の神聖な場所、御獄(うたき)

世界遺産として人気の勝連城には、興味深い歴史があります。

これらの曲輪には、阿麻和利をまつる肝高の御嶽(うたき)の他、城内では様々な場所で御嶽を見ることができます。つまり城塞としてだけでなく、神様を祀る神聖な場所だったのでしょう。また「二の曲輪」には、当時の建築様式のなごりである礎石を見ることができます。

世界遺産勝連城跡

この場所は、今でいう役所のような役割を持った「殿舎(でんしゃ)」と呼ばれる建物が建っていたと考えられていて、整列している石の上に、柱が立っていたということです。

世界遺産勝連城跡

コチラは「ウシヌジガマ」。「ガマ」とは、沖縄本島南部に多く見られる自然洞穴のことで、「ウシヌジ」には「身を隠し、凌しのぐ」という意味があり、このガマは「身に危険が及んだ時に逃げ込む場所であった」と言われています。

世界遺産勝連城跡

更にだんだん細くなっていく階段を上ると「一の曲輪」。これも一度に敵が攻めてくる数が減るような設計になっています。

世界遺産勝連城跡

ここは御獄(うたき)になっていますが、実は抜け穴になっていて、有事の際の避難路だったそうです。1458年、首里王府軍によって攻め入られた際、圧倒的に数で勝る敵軍に対し善戦したものの、難攻不落とされた勝連城も、最後は力尽きてしまいました。真相は謎に包まれたままですが、先ほどの「ウシヌジガマ」は、一の曲輪「玉ノミウヂ御嶽」脇の洞穴と繋がっており、城主である阿麻和利は、ここを抜けて現在の読谷村まで逃げ延びたという伝説が残っています。

勝連城公式サイトのバーチャルツアーは必見!

世界遺産勝連城跡バーチャルツアー

出典:勝連城公式サイト

勝連城跡の公式サイトでは、「バーチャルツアー」というサービスがあり、城内の様子を360度で見る事もでき、文章や音声でスポットの説明をしてくれる他、昔の様子なども見る事ができます。これは必見です!

世界遺産勝連城跡

パソコンだけではなく、スマホやタブレット端末でも楽しめますのでぜひ!

勝連城跡+あまわりパークで2022年より有料化

世界遺産勝連城跡

■勝連城跡 あまわりパーク歴史文化施設

《営業時間》午前9時~午後6時 ※入館は閉館30分前まで
《休 業日》年中無休
《料  金》大人(高校生以上)個人600円 団体(20人以上)480円
      小人(中学生以下)個人400円 団体(20人以上)320円
      ※勝連城跡・常設展含む
      ※6歳未満無料
      ※うるま市内の小中学生は全額免除となります。
      ※勝連城跡に拝みのみにくる場合 入場料は一律200円とする 。事前に減免申請が必要になります。

世界遺産勝連城跡あまわりパーク

うるま市では、勝連城跡とその一帯を整備する「勝連城跡周辺整備事業」として、広大な公園や飲食、物販の商業施設、観光案内所などが立ち並ぶ「あまわりパーク」の整備がすすめられています。そして2021年10月14日、勝連城のふもとに「あまわりパーク」のメイン施設のひとつである、歴史文化施設がオープンしました。この施設では、世界遺産勝連城跡の出土品や勝連城跡を中心とするうるま市の歴史や文化についての展示はもちろん、勝連城10代目按司、阿麻和利の物語を躍動感のある演技で伝えるライブパフォーマンスも楽しむことが出来ます。

「あまわりパーク歴史文化施設」がオープン!勝連城と阿麻和利の歴史を語り継ぐの記事はコチラです。

勝連城跡の見学には、勝連城と歴史文化施設「あまわりパーク」の入場がセットになったチケットが必要になります。勝連城跡見学のみのチケットはありません。2021年10月より世界遺産と関連施設の維持管理の為、入場が有料となりました。なお、オープン記念として2021年10月14日(木)~2021年12月31日(金)までは観覧料は無料となっていますので、この機会にぜひお立ち寄りください。無料駐車場あり!

アクセス

【車】
(1)沖縄自動車道 沖縄北ICより 所要時間約20分(9km)
(2)那覇空港より 所要時間約1時間(43km)

【路線バス】
那覇バスターミナル発(所要時間:約2時間)
(1)西原(うるま市)下車、停留所から徒歩10分
①屋慶名線(屋慶名バスターミナル行き) 系統番号27番  琉球バス交通・沖縄バス
②与那城線(屋慶名バスターミナル行き) 系統番号80番  沖縄バス
(2)勝連城跡前下車
①与勝線(屋慶名バスターミナル行き)  系統番号52番  沖縄バス

◆勝連城の公式サイトはコチラです。

勝連城跡あまわりパーク

住所:沖縄県うるま市勝連南風原3807-2 ☎098-978-2033 午前9時~午後6時 ※入館は閉館30分前まで 無休

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セブンティーンの専属モデルや、CM、スチールなど、ティーンズモデルとして活躍する中、16歳の頃、日本テレビ年末ドラマ「なんて素敵にジャパネスク」新人オーディションで4万8千人の中からグランプリ受賞、ドラマデビュー。
その後、TBS『土曜深夜族』エンジェルスのメンバーとしてレギュラー 出演。芝居以外にも歌・ダンス・お笑いにも活動の場を広げる。 現在、フリーになり、女優業を中心に活動中。
 プライベートでは世界各国を旅をし、貴重な体験を持つ。詳しくはブログをご覧ください↓
“sanakoのモト”

2017.5.23公開、2019.9.24更新、2021.10.16更新

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