宮古島から伊良部大橋で繋がった伊良部島。島の西側「佐和田」の町、サトウキビ畑のある路地裏に、これぞ田舎のコンビニというような「天願商店」が早朝から店開きをしていたので覗いてみました。小さなお店ですが、一つ一つ品揃えを見ていくと、なかなか楽しいものでした。
伊良部大橋を渡り、左方向に進めて行きます。今は使われていない下地島空港に近いところに「佐和田の浜」があります。
満潮と干潮では全く別の景色を見せてくれる「佐和田の浜」は、日本の渚百選にも選ばれた天然ビーチです。
遠くに岩があるのが見えますか?
これは1771年の明和の大津波で打ち上げられた大小の岩で、干潮時には多くの岩が顔をのぞかせます。
ちなみにこちらはサンセットの時。とても美しいですね。
伊良部島には泡盛蔵元が二つあり、そのうちの一つの蔵元「渡久山酒造」に寄り道しました。この蔵元は家族経営の小さな蔵元。写真は四代目の渡久山研吾さん。
サトウキビ畑の脇を通って行くと、伊良部島で最初に出来た『ゲストハウスびらふやー』があり、『ゲストハウスびらふやー』の裏口から、約50mの所に天願商店があります。
現在は『GUEST HOUSE nesou』に改名されています。『GUEST HOUSE nesou』は、「佐和田の浜」から歩いて3分の集落内にある古い民家を大改装した宿です。人との出会い、屋上から眺める夕日や星空、みんなで食べる晩御飯、ハンモックで昼寝、極上の海でシュノーケルなどなど、離島の旅がギュッと詰まったゲストハウスです。
しかし2006年からゲストハウスとして営業していましたが、この宿の物件を2020年いっぱいで大家さんにお返しする事になり、この場所での宿の営業は2020年10月末までとなります。それまでに伊良部島に行かれた際は、ぜひ泊まってみてくださいね!
★GUEST HOUSE nesouのホームページはコチラ!
そんな佐和田の町にあるのがこの「天願商店」。以前はここでお好み焼きの販売をしていましたが、今は食料品や日用品のみを扱っています。
店内はこの棚を中心に、まわりに食料品、雑貨などがたくさん並んでいます。昔ながらの商店という感じです。
ポークランチョンミートが陳列されています。県外では「SPAM(スパム)」が有名ですが。沖縄ではデンマークの「TULIP(チューリップ)」や、金髪の少女がチャーミングな「CELEBRITY(セレブリティ)」が売れ筋。小さな商店にこれだけの数のポーク缶が置かれているということは、沖縄では欠かせないものなんです。
二本セットの泡盛も売っています。やはり地元の2蔵元の泡盛ですね!渡久山酒造の『慶(よろこび)』と、㈱宮の華の『宮の華』です。沖縄本島で渡久山酒造さんの主要銘柄というと「豊年」ですが、地元、伊良部島では『慶』という銘柄が売られています。でも実はこの「豊年」と「慶」の中身は同じなのです。泡盛と漂白剤が一緒に並べられているのも面白いですね(笑)
そして別の棚には、なぜか尾張の日本酒「鬼ころし」も並んでいますよ(笑)でもやはりお酒は泡盛がメイン。
そしてこちらも、沖縄のコンビニやスーパーにも必ず売られているカップラーメン「金ちゃんヌードル」。「金ちゃんヌードル」は沖縄で作られていると思っている方も多いですが、実は徳島製粉の商品で、徳島と、沖縄、静岡の一部ではかなり有名です。でもなぜなんでしょうね(笑)
この棚には、大塚食品「ボンカレー」が。沖縄で売られているのは初期のデザイン、松山容子さんのパッケージです。これは沖縄だけで販売されています。そして大塚グループも徳島から大きくなった企業で、金ちゃんヌードルに続き、また徳島?と、ちょっと気になりますね。ちなみに私も徳島生まれです(笑)地元名物「うずまきサンド」も紹介したかったけど、この日はありませんでした。残念!
店主のお父さんから、地元の情報をたくさん教えてもらいました。ありがとうございました。こういったローカルなお店は、地元の生活と密着しているのでいろいろな発見があります。ぜひ天願商店に立ち寄ってみてくださいね!
住所:沖縄県宮古島市伊良部佐和田1413 営業時間:6:00~21:00