南国沖縄といえばフルーツ天国。マンゴーにパイナップルに島バナナなどなどフルーツの宝庫ですよね!今回はそんな南国フルーツの中でも代表的な『ドラゴンフルーツ』に焦点を当ててみましょう。鮮やかなピンク色と独特の姿形のドラゴンフルーツは、異彩を放つ外観から想像出来ないほど、ビタミンやミネラル類が豊富な果物なんです!
ドラゴンフルーツは、メキシコや中南米の熱帯雨林が原産地。サボテン科なので寒さにさえ注意すれば育てやすいことから、中南米をはじめ、東南アジア、台湾、中国南部など幅広い地域で栽培されています。南国沖縄では、あちらこちらの庭先などで見かける事ができるフルーツです。果皮が龍のうろこのように見えるので「ドラゴンフルーツ」と呼ばれています。
ドラゴンフルーツは栄養豊富でビタミンB1・B2、葉酸、ナイアシン、ビタミンC、カロチン等のビタミン類の他、カリウム、マグネシウム、鉄等のミネラル類が豊富に含まれています。そしてカロリーも低く美容に嬉しい食物繊維や、老化防止に役立つポリフェノール、アントシアニン等の抗酸化物質も含有し、さらに解毒作用をもつアルブミンも入っていて、まさにパーフェクトフルーツ!!そのまま食べてもいいけれど、サラダドレッシングやスムージーにすると、色鮮やかでとても映えます。
これはドラゴンフルーツのつぼみ。ドラゴンフルーツの花は、6月から10月にかけて一夜だけ咲くのが特徴で、甘い香りを放ちながら夜にだけ咲く花なのです。
夕方から夜にかけてつぼみが開き始め・・・
つぼみはよく見かけるのですが、花は夜に咲くのでなかなか巡り合えません。花言葉は「燃える心」「永遠の星」。一夜しか咲かない花だからこその花言葉なのか、なんだか切なく感じますね。
花が散った後、約3週間で15cmほどの大きさになります。完熟の目安は開花後40~60日といわれています。
ドラゴンフルーツで圧倒的に多いのは、こちらの白い果肉のもの。白色の果肉に黒いつぶつぶが混じっていて、味はほのかな甘味と酸味がありますが、きわめて淡白。味も食感も、薄味のキウイといった感じ。
こちらは赤い果肉のもの。皮の色とほぼ同じ赤い果肉。強烈な赤みは「ベタシアニン」という色素によるもので、服につくとまず落ちないため注意が必要です。しかも赤い果肉のドラゴンフルーツは、食べた次の日のトイレでアッと驚くことも(笑)血便と間違えて病院に行く方も多いそうです。味は白い果肉のものよりも甘みが強いですが、それでも薄味であることには変わりありません。
もう一つ『ゴールデンドラゴン』と呼ばれる黄色いドラゴンフルーツがあるそうです。実はこの『ゴールデンドラゴン』が一番甘いのだとか。私はまだ出会ったことがないのですが、ただどちらにしてもドラゴンフルーツは追熟しないので、甘いとはいえあまり期待しないように(笑)
できれば希少な赤い果肉のドラゴンフルーツが食べたい!!そんな方に朗報です。赤白の見分け方を教えます。それはドラゴンフルーツの形。丸っこいのが赤。細長いめのが白。あと実についているピロピロした葉の部分。これのフチが緑色が多いと白。赤色が多いと赤。知ると意外と簡単ですね(笑)
つぼみが5~6センチと小さいうちは、天ぷらやサラダ、ソテーにして食べるととても美味しく、味は『ふきのとう』や『たらの芽』といったところ。特徴は粘り気。
八百屋さんで見かけたらぜひ。
この記事を読んだアナタは、希少な赤い果肉のドラゴンフルーツを確実に見つけて、洋服を汚す事なく食し、翌朝、慌てずに穏やかな気持ちでトイレから出てこれると思います(笑)美味しいドラゴンフルーツを召し上がれ!