老朽化のため閉館している那覇市民会館に代わる文化や芸術の新たな発信拠点として建てられた「那覇文化芸術劇場なはーと」が、10月31日開館しました。「なはーと」は、文化や芸術の新たな発信拠点として、那覇市が市制100周年を迎えたことし、久茂地小学校の跡地に建設。さっそく行ってきました!
目次
久茂地の住宅街に突如現る巨大な建造物「那覇文化芸術劇場なはーと」です!初めて見つけた時は、その大きさに驚きました(笑)久茂地小学校の跡地です。
さて「なはーと」という名称についてですが、「NAHA(那覇市)」「HEART(心)」「ART(芸術)」が組み合わさり「なはーと」になったそうです。人々に親しまれ沖縄の文化芸術が発展するようにという願いが込められています。
「なはーと」の設計のモチーフには、首里織や花ブロック、ウナー(御庭)、スージグヮー(路地)、アマハジ(雨端)など、沖縄や那覇ならではの要素が使われています。上記写真の個性的な外壁は、首里織がモチーフになっています。
「なはーと」の外に植えられている木々の多くは、沖縄で昔から植物の染色に使われてきた植物たちが植えられているほどのこだわり!
館内に入るとお花のいい香りが!たくさんのお祝いの花が届けられています。
ココがロビー。
天井が高く開放感ばっちりで広々としています。
こちらの壁には沖縄の建築資材「花ブロック」を使用。とても素敵です。
★沖縄の建築資材「花ブロック」の記事はコチラをご覧ください。
訪れた時にあった展示物。作者不明の年代物と思われる真壁型三線。那覇市歴史博物館所蔵の品ですって。
素敵な紅型の着物も展示されていました。
那覇市市制100周年を記念した大きな甕が!恐らく泡盛が入っているはず!
「なはーと」の一番の特徴は、誰もが気軽に訪れられるように、多彩なプログラムが催されること。舞台作品の鑑賞だけでなく、創作に携わることや、ワークショップに参加することができます。また無料で楽しめるロビーコンサートや展示の開催等も予定しているのだとか。
小劇場入口からの廊下には、こんな素敵な花ブロックのデザインが。
コチラは首里城の軒先をイメージした小劇場。可動式の客席により、さまざまなスタイルで利用できる機能を持つ約260席の劇場です。
王族の高貴な着物をおめー時した黄色の客席には、織物のようなデザインが施されています。
この小劇場は、舞台や客席に可変機能を備えているので、客席を全て収納しワンフロアとしても使えるそうです。劇場の黄色やブラウンの配色遣いが本当に素敵でした。
さぁ階段を上がり2階の大劇場に移動します。
2階から見たロビー。明るく開放感がありますよね!
1階ロビーの奥には、写真で見る那覇市100年の歴史のパネル展も開催されてました。
そしてコチラは、さまざまな分野の舞台芸術作品の上演に対応可能な基本性能を備えた大劇場です。
客席は3階まであり、全部で約1600席。
内装は海の中をイメージしたカラーで、その美しさは圧巻。座席は沖縄の美しいサンゴたち。そして天井のデザインは海底から見た海面の揺らめきを表現しています。
座席の色が本当に美しくて感動。
オペラを鑑賞する時のようなバルコニー席も特徴的で、この席に座って舞台を鑑賞してみていものです。
他にも大・小の巣多字をや4つの練習室など、気軽に利用できる場所もあり、施設が空いていれば、申請受付を行って誰でも利用可能というのも嬉しいですね。
【駅名】 【徒歩】
県庁前駅 6分程度(約400m)
美栄橋駅 6分程度(約400m)
【バス停】 【徒歩】
久茂地公民館前 2分程度
沖銀本店前 6分程度
松尾 6分程度
松尾一丁目 6分程度
若松入口 6分程度
※駐車場は関係者専用となりますので、公共交通機関をご利用ください。
国際通りからもとても近いです。有料の舞台はもちろん、入場無料のクラッシックコンサートなども開催されますので、ぜひ観光しながら立ち寄ってみて下さいね!
住所:那覇市久茂地3-26-27 ☎098-861-7810 開館時間:9:00~22:00 休館日:第1・3月曜、年末年始