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名護市役所が象徴的な「花ブロック」は沖縄生まれの建築資材

名護市役所が象徴的な「花ブロック」は沖縄生まれの建築資材

沖縄でよく見かける「花ブロック」。色々な種類があるのをご存知ですか?販売店に確認したところ、サイズやデザインも多種多様で約100種類もあるそうです。しかもすべて手作業で作られてるんですって!その人気は高く、県外からの引き合いが増えていて、「東京スカイツリー」や「渋谷ヒカリエ」などの商業施設の一部でも使われています!

花ブロックといえば名護市役所

沖縄で花ブロックといえば「名護市役所」。建物全体に花ブロックが使われています。ちなみに「名護市役所」のシーサーの数は全部で56体。この数は名護市の集落が56集落あるため56体設置したのが由来と言われていますが・・・。どうやら真実は違うようで、沖縄の風習にならって庁舎の柱にシーサーを設置したところ、庁舎の柱が56本あったから・・・らしい。信じるか信じないかは・・・です(笑)

この56体のシーサーは、56人の瓦職人によって一体一体手作りされ、1981年の庁舎完成時に設置されたもの。近年は台風や塩害の影響でシーサーが破損したり落下したりしている現状だったため、2019年の3月にすべて38年の歴史に幕を閉じ撤去となりました。残念!

★「沖縄の名建築「名護市役所」に並ぶシーサーすべて撤去へ」の記事はコチラ

「花ブロック」の説明に戻りましょう。実はこの「花ブロック」は沖縄が発祥なんです。戦前の沖縄は木造の瓦屋根建築で、今でいう“沖縄古民家”が建築の主流でした。戦後、米軍が基地を整備するにあたって、アメリカからコンクリートやブロック製造機が持ち込まれた時、沖縄でもアメリカから機械のカタログを取り寄せて機械を自作(すごい)。材料の調達が簡単な上、コンクリート住宅はシロアリや台風に強い。そんな理由から沖縄ではコンクリート住宅の建築が一気に進みます。

台風が多い沖縄では必要な花ブロック

コンクリート住宅の建築はどんどん進みましたが、コンクリート住宅の難点は冬は寒く夏は暑いということ。そんな中、建築家の仲座久雄さんという方が、花ブロックを考案。沖縄特有の強い日差しを適度に遮りながらも風通しもよくする。そして台風の飛来物からも守ってくれ、夜に窓を開けっぱなしにしても誰も入ってこれない。防犯面にも優れているため、現在の沖縄では当たり前に使われる建築資材として広まりました。

沖縄を歩いてみるとあちこちに花ブロックが

花ブロックは約100種類ものデザインや形があり、その花ブロックの殆どは西原町の「山内コンクリートブロック」という会社が作っているそうなんです。それも一つ一つ手作業で!カラーブロックもあるんですって。

これは年季が入った昔の花ブロック。

こちらもまた変わった形。レトロな感じがいいですね!

那覇市牧志にある「セントラルホテル」の壁も一面「花ブロック」。赤瓦と花ブロックの相性もイイね!

花ブロックは光と影のコントラストも美しい

こちらは沖縄県立博物館・美術館の外壁。光と影が織り成す芸術が美しいです。でも実はこれ「花ブロック」ではないんです。「花ブロック」の定義はブロックを積み上げた工法ということ。なるほどね~

花ブロックがあるだけで、普通のブロック塀もオシャレに見えますよね!

那覇市の平和通り商店街の中にあるお店にも、ディスプレイの一部に花ブロックが使用されていました。インテリアとしても素敵~!!!

花ブロックのピアスも!

沖縄県民に愛されている花ブロック。那覇市の「サンキングレザークラフト」では、そんな花ブロックをモチーフにした本革ピアスやイヤリングを作製・販売しています!耳元で揺れる沖縄の花ブロックも可愛いですよね!

★サンキングレザークラフトのサイトはコチラ

★孤高の革職人。沖縄を愛しマブイを込めて作る革小物はでーじ上等。の記事はコチラ

ぜひ沖縄に来られた時は、花ブロックを探してみてくださいね!

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福岡県出身。沖縄が好きすぎて2011年に那覇市に移住。現在は、インスタグラムなどで沖縄大好きを発信中!沖縄モチーフの革小物を製作・販売するSunking LeatherCraft代表。レザーソムリエ。泡盛マイスター。

2018.4.20公開、2020.2.25更新

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