さて、「前編」では、那覇空港付近が南風で、北側からの着陸、南側への離陸の場合に、どちらの窓からどんな景色が見えるか、を分析しました。
「後編」では、北風の時、南からの着陸、北への離陸になる場合にはどうなるのかを分析します。
「前編」と合わせてご覧くださいませ。
(このマニアなレポートを後編まで見に来てくれているか、不安なマーコです)
目次
与論島までは前編同様ですが、ここからは那覇空港への進入方向によって、変わってきます。
ここからは、下の図を使ってご説明します。
マーコの手作り図です。
暇だって言わないでください。。
下の図は 北風時の離発着の進路図です
黄色が着陸
赤が離陸です。
青が那覇空港の滑走路(ちょっと大きく書いてますけど)
ご存知のとおり、飛行機は基本的に風に向かって離陸、着陸します。
左に与論島がみえたら、その後、伊是名伊平屋上空を通過します。
その後が「前編」の時とは違ってきます。
沖縄本島の中北部を横断して、東海岸にでます。
横断する場所は本部半島より前だったり、それより南だったりはしますが、おおむね下のような景色が広がります。
・右窓・
右側の窓から、本島が見渡せます。
・右窓・
東海岸にでました。
このまま南下していきます。
・右窓・
下に見えるのは、神の島「久高島」です
近くのリーフにあたって砕ける波が、まるでレースのように広がっています。
本当に美しい島です
ここからぐるっと、本島の南岸を旋回していきます。
・右窓・
喜屋武岬が見えます。
・右窓・
素朴な本島南部のビーチが続き・・
・右窓・
糸満の漁港や埋めたて地エリアを通ります。
サザンビーチホテルが見えます
かなりはっきり景色が見えますね。
豊見城の街です
右側の景色はこんな感じです。かなり見どころがありますね。
では、左側の窓からはなにがみえるのでしょうか?
本島縦断してからはほぼ海のみになります。
本島の南端をまわって那覇空港に進入する際には、、左側に美しい海が広がります
・左窓・
珊瑚の浅瀬は輝くようですね
・左窓・
人工ビーチの端っこが見えます
遠くには慶良間諸島の影がみえます。
そして、左側まどの一番の見どころがこれ
・左窓・
空港の南の瀬長島上空を通過。
野球をしている人が見えるくらいです。
次は同じ北風時の離陸です。
那覇空港の北側にむかって飛び立ちます。
見えるものは、南風時の着陸とあまり変わりありません。
・右窓・
那覇市街の次に、このように西海岸エリアが見渡せます。その後本部半島の西側と通って行きます。
左窓だと、ほぼ海というかんじです。
着陸は右側
離陸も右側が沖縄本島がよくに見えます!
風向きに寄らず、那覇空港への離着陸時に島がよく見えるなぁと思いませんか?
これは理由があります。
沖縄の空の管制の仕組みによります。
あまり細かく書くとマニア度があがってしまうので控えますが・・。
米軍との空域の済み分けで那覇空港離発着する飛行機は、ある程度のエリアまでは1000フィート(300メートル)以下で飛ばなければならないことがほとんどです。
(2010年以降は、条件があえばその規制に従わなくてもよい時もあります)
なので、まるで沖縄の美しさを見せてくれるかのように、低い高度をとってくれます。
逆にいうと、離陸後なかなかシートベルトのサインが消えないなど不便もあるんですけどね
沖縄旅行の最初と最後のお楽しみ、窓からの空の旅、楽しんでくださいね!