首里城公園では、解説員が公園内を60分で案内してくれる「首里城60分ぐるっとツアー」を開催しています。以前は首里城内を案内していましたが現在復興中のため、現在では、琉球王国の歴史や文化、首里城を解説し「大龍柱補修展示室」や「木材倉庫・原寸場」など、復興が進む様子も体感できます。
目次
首里城60分ぐるっとガイドツアーのコースは全部で4コース!ご自身の興味に合わせてチョイスするもよし、すべてのツアーに参加してもよし!思う存分お楽しみください!コースの料金は1コースにつき1,000円/1名。別途要入場料がかかります。小学生以下は無料。
朝の御開門式を見学するコースです。首里城は、銅鑼(どら)の合図と「御開門(うけーじょー)」の発声で開門します。朝だけの特別なひと時をお楽しみください。
■時間:8:15~9:15 (60分程度)
■受付:8:00 定員:10名
■コース:受付・首里杜館⇒ 御開門式見学⇒ 奉神門⇒ 木材倉庫・加工場・原寸場⇒ 世誇殿⇒ 東のアザナ
首里城公園の主要は門や施設をまわるツアーです。首里城の城郭(じょうかく)内へ入る第一の正門で、「歓会(かんかい)」とは歓迎するという意味。往時、首里城へは中国皇帝の使者「冊封使(さっぽうし)」が招かれましたが、こうした人々を歓迎するという意味でこの名が付けられました。
■時間:9:15~10:15 (60分程度)
■受付:9:00 定員:10名
■コース:受付・首里杜館⇒ 守礼門⇒ 歓会門⇒ 瑞泉門⇒ 日影台⇒ 奉神門⇒ 世誇殿
令和8年(2026年)の首里城正殿復元に向けて復興が進められている様子を中心に見学するツアーです。
■時間:16:00~17:00 (60分程度)
■受付:15:45 定員:10名
■コース:受付・首里杜館⇒ 守礼門⇒ 歓会門⇒ 大龍柱補修展示室⇒ 木材倉庫・加工場・原寸場⇒ 世誇殿
首里城公園の西(いり)のアザナ近くにある「木曳門(こびきもん)」。首里城の門には、守礼門のような瓦葺の屋根がある柱で建った牌楼(ぱいろう)形式の門、木曳門のような石造りのアーチ型の門、歓会門のようなアーチ門の上に櫓が乗っている門、瑞泉門のような櫓門、また広福門のように門に建物が付いた門等、大きく5つのタイプがあります。守礼門は、首里城の入り口としての門で、扉はありませんが、この木曳門は扉がありませんでした。なぜでしょうか?解説員が詳しく説明してくれますよ!
■コース:受付・首里杜館⇒ 守礼門⇒木曳門⇒西のアザナ⇒大龍柱補修展示室⇒ 木材倉庫・加工場・原寸場⇒ 世誇殿
※階段や段差が少なく、比較的ゆったりとまわれるツアー。参加者との相談で選択するコースになります。
以下の記事は、首里城が焼失する前の無料ツアーの様子です。
首里城へ入るためのチケットを購入し、集合場所は、正殿の右手にある南殿・番所入口。まず集合場所でガイドの方から説明を受けます。
1日6回の時間は写真の通りです。先着15名なので早めに行きましょう!
まずは「南殿」へ。南殿は日本様式で、薩摩の使者と会った場所です。絢爛豪華な赤く塗られた正殿と比べ、南殿には色は塗られていません。写真撮影が禁止のエリアも多いので、撮影OKな場所だけのご紹介です。
「奥書院」は国王が休息する場所。完全なプライベート空間として、小さな庭と、苅銘御嶽が隣接されています。
御獄の脇にある庭園です。
さて、首里城正殿に入っていきましょう。正殿は3層になっていて、1階で国王が執務を行なう場、2階は国王、親族、女官が儀式を行なう場、3階は屋根裏部屋で通気を目的としていました。正殿を二層三階建てとすることや装飾化した龍柱は日中にも類例がなく、琉球独自の形式のようです。
御差床(うさすか)とは、 国王の玉座のこと。立派ですね!
そして御差床の前にあるこの椅子は、儀式の時などに王様がこの椅子に座り、御庭にいる諸官たちに挨拶をするための椅子。椅子の前の扉を開けると、赤丸のところになるんです。
首里城にはいたるところに龍がいて、その数はなんと33匹。ぜひ探してみてくださいね!
そして龍の爪に注目です。中国の龍の爪は5本、琉球は4本で、日本は3本。なんででしょう?これには諸説がありますが、中国は琉球王国の存在の価値を、日本本土より高く認めていたからという説や、または中国に気を遣って・・・という説もあるとか(笑)
首里城は琉球王国時代に3度焼失し、沖縄戦では完全に焼失してしまったため、建物や城壁は復元されたものばかり。なので「こんな新しい建物が世界遺産に?」と不思議に思った方も多いのではないでしょうか? 現在の建物は1992年に復元されたものなのです。世界遺産に登録されたのは復元された建物ではなく、残された遺構部分なのです。首里城内では、1階の床の部分で見る事ができ、この石積みの部分が世界遺産に登録されています。
南殿から「書院」へ。ここは国王が日常の執務を行った場所。隣接する「内炉之間」は茶室で客人にお茶を振舞っていました。庭園と一体化されていて、落ち着いた雰囲気。
琉球石灰岩を使った庭園。
その隣は、王子の控え室、また諸役のものたちと懇談する部屋だったそうです。
◆首里城の大奥か?!謎のベールに包まれた「御内原」エリア開園の記事はコチラです。
住所:沖縄県那覇市首里金城町1丁目2 ☎098-886-2020