首里城は再建に向けてどんどん進んでいます。首里城正殿にあった遺構を公開、奉神門での「御開門」の儀式が復活、正月恒例の「新春の宴」も開催され、ライトアップも復活しました。首里城祭りも規模を縮小するものの開催。コロナで伝統芸能など一部が休止中ですが、一歩一歩前に進んでいます。
沖縄県と沖縄総合事務局、沖縄美ら島財団は、首里城正殿の遺構など有料区域を2020年6月12日から一般公開されています。一般公開は火災後初めてで、復元が進む過程を観覧してもらうことが目的。新型コロナウイルス感染拡大で公開を延期していましたが、全国で緊急事態宣言が解除されたことなどを受けて、公開日が決まりました。
火災に遭った正殿の裏側です。左側の建物は女官居室、右側は世誇殿。遺構から東のアザナに向けて公開されています。
東のアザナから見た世誇殿や女官居室です。
詳細はこちらの記事をご覧ください
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正殿遺構、世誇殿(よほこりでん)、東(あがり)のアザナのある場所が有料区域になります。大人400円、高校生300円、小中学生160円と以前の約半額で見学することが出来ます。今まで通りで良いから、復興に向けた募金に充当するなんてこともありではないでしょうか。
年間パスポートは800円ですから、何度も足を運ぶのもいいですね。
守礼門、園比屋武御獄石門、首里杜館広場は時間に関係なく開いています。3番の歓会門から先は、夜は閉まっています。歓会門の開門は8:30、奉神門の御開門(8:55からガイドの案内があって9時開門)、首里杜館は8:30~18:00
※コロナの影響で営業時間、開門時間に変更が出ています。状況によっては営業時間が本来の時間に戻される可能性がありますので、お出かけの際には、首里城公園HPを確認してください。
正殿区域に入る奉神門の姿です。赤瓦が復活して完成です。
これは那覇の観光に長く携わっている地元のおじさまが言ってた印象的な言葉です。
「他の観光施設が燃えても行かないよね。でも首里城は行くんだよ」
県民にとっても、観光客にとってもそういう場所なんですね。
首里城正殿前に向き合ってっていた大龍柱。火災に遭っても倒れずに残っていました。それでもひび割れなど損傷が激しく、修復作業を行っていました。この大龍柱は新たに製作するための見本となり、歴史的遺物として展示されていく予定です。
正殿正面にあった大龍柱は、下之御庭のこの仮設作業小屋におかれています。
御鎖之間(おさすのま)で行われていた呈茶サービスは、券売所がある下之御庭の系図座・用物座で提供されています。花ぼうる、くんぺん、ちんすこうなどの宮廷菓子4品と三品茶がついて500円です。
2月はコロナ感染予防から土、日のみのサービスになっています。
毎朝8時55分から、御開門の儀式が行われます。ドラの響きと「うーけーじょー」の声で、門が開きます。門番の方たちと記念写真も撮れますので、ご一緒にいかがですか? 一番乗りもいいもんですよ。
御開門式の前に首里城についての説明があります。奉神門の瓦の葺き替えも終盤を迎えて来ていますね。
首里城で毎朝行われる御開門式、うけーじょー!の記事はコチラです。
ライトアップは日没後から24時まで毎日開催。
世誇殿で披露されていた伝統芸能は、現在コロナの影響で中止しています。
首里城内を案内していた無料ガイドさんが、首里杜館において、首里城解説会を行っていましたが、現在はコロナの影響で中止しています。
ユネスコ側からは世界遺産の登録抹消はない、と声明がでているようなので一安心ではありますね。 もともと正殿が世界遺産だったわけではなく、その下の「遺構」(=正殿下の石の土台など)が遺産登録されているので問題ないという判断なのでしょう。
この写真は火災前の写真。最初に出した遺構公開の写真は同じ場所であるにもかかわらず、黒く焼けた跡があるのがよくわかりますね。
首里杜館(8:30から18:00)もあいています。首里杜館の建物の下は駐車場になっていて、こちらの利用もできます。
首里杜館駐車場は、守礼門に一番近く最も便利な駐車場だけに、土、日を中心に入場待ちが出るときもあります。
沖縄タイムス社から衝撃的な本が出ました。
マーコの個人的な見解ですが、この炎上する首里城を表紙にするところが沖縄らしいなって思います。内地だったら多分、想い出に残したい綺麗な首里城を表にして「首里城永遠に」とかしそうですが、真実のありままに憚らずに出すというのが沖縄らしい、と。前に進む為につらい現実でも受け止める姿勢と言うのを感じます。中身も素晴らしい写真が詰まっています。
14日から本社、中部・北部支社 15日から県内書店で発売。
88ページオールカラー 本体価格1000円(税別)です。
沖縄の翼 日本トランスオーシャン航空も動き出しています。
首里城復興応援ペイント機が就航しています。
琉球エアコミューター機
「希望」の文字が力強いですね!「首里城」特別デザイン機を楽しみにしましょう。
首里城炎上のニュースを受けて多くの方が募金やチャリティライブなどの活動を行っています。首里城の近くに住んでいる人は特に日常あるものがなくなった喪失感があることでしょう。沖縄の象徴でもある首里城の復興を願ってやみません。
首里城は復興に向けて進んでいます。そして、首里城に足を運ぶことが、周辺の飲食店や土産物店など首里城周辺で働く人々も含めた首里城再建につながると思います。
★首里城再建に向け観光エリア拡大、御開門の儀式も復活!の記事はコチラです。