首里城開園から26年経った2019年2月1日。首里城の大奥と言われる謎のベールに包まれた琉球王家のプライベート空間「御内原(おうちばら)」エリアがついに一般公開されました。首里城の大奥のような「御内原」はどんな場所でしょうか?
※御内原エリアは火災に遭っていませんので、見学可能です。
首里城は大きく3つの空間に分けられます。一つ目は、正殿や南殿・番所。北殿、書院・鎖之間(さすのま)など、御庭(うなー)とよばれる広場を中心に、政治や外交が行われた『行政空間』。
二つ目は、聖域が点在する城内でも、最も神聖な聖地として崇められた、京の内の『祭祀空間』。
そして三つ目が今回一般公開となった、国王とその家族が住む大奥、「御内原」と呼ばれた『居住空間』なのでです。
2019年2月1日より一般公開となった「御内原」。場所は首里城正殿のちょうど真裏あたり。
「気軽に声を掛けてください!」と言われてたので、遠慮なく教えてもらいましょうね。
「後之御庭」に入ったあたりにガイドさんがいらっしゃいました。
首里城正殿の裏ってこんなに奥に広がってるんですね!この「御内原(おうちはら)」エリアは、王とその家族、それに仕える女官たちが生活する場所で、王族を除き男子禁制だったとのこと。まるで大奥のようです。
建物はありませんが、黒丸で囲まれた場所が、王の妻が生活していた「世添殿跡」。ここで王の妻は子供たちと過ごしていたのでしょう。
その隣にあるのが「女官居室」。御内原に奉公する女官たちの生活の場所。当時はこの中でキャッキャとガールズトークが行われていたのでしょうか?(笑)ちなみに奉公期間中の女官たちは、美しい着物を着る事ができ、夢のような時間を過ごしていたとの記述もあり。
そして広場の奥にあるのが「世誇殿(よほこりでん)」。通常は王女などの居室ですが、国王が代替わりする際には、世継ぎの即位の儀式にも使われていたそうです。
ココでは1日4回沖縄伝統芸能の公演が行われています。無料ですよ。10月1日からは冬季シーズン時間のため、3回目の15時が中止されます。
※伝統芸能はコロナの感染予防対策で休演しています。(2020年10月22日現在)
見事な琉球舞踊を見せていただきました。
そして城内で一番高い場所にある「東のアザナ」です。城郭の東端に築かれた物見台で、標高約140mの位置にあり城外の町や城内の正殿裏・御内原(おうちばら)一帯を展望することができる場所。天候によっては久髙島を見ることもできるそうです。
他にも女官たちの浴場「湯屋」、王室の宝を保管していた「金蔵跡(かなぐらあと)」、国王の霊柩を安置した「寝廟殿(しんびょうでん)」など、様々な建物が再現されています。
「首里城正殿」や城内で一番大きな櫓門(やぐらもん)の「美福門」も、26年ぶりに漆を全面塗り替えでツヤツヤになっています。ぜひ首里城へ足を運んでくださいね!
★首里城の見どころは?意外と知らないトリビア♪の記事はコチラ
★首里城で毎朝行われる開場儀式、うけーじょー!の記事はコチラ
住所:那覇市首里金城町1丁目2
☎098-886-2020
営業時間:8:00~18:30 無休