現在、完全復興に向けて工事を進めている首里城が、いよいよ正殿の柱を立てる作業を開始します。それを記念して、普段立ち入ることのできない復元途中の正殿があるエリアを2023年9月9日(土)~10日(日)の両日、「首里城正殿復元工事特別公開イベント」として特別に公開します。参加には申込が必要なものもあります。ぜひ歴史に残る1ページに立ち会いましょう!
目次
■期間:2023年9月9日(土)~10日(日)
■時間:10:00~16:00(見学時間約15分)
■場所:素屋根内部(復元工事区域:有料エリア ※要入場料)
■内容:素屋根の中で復元途中の正殿を間近で見学します。
※どなたでも見学できます。(予約不要・参加費無料)
■期間:2023年9月9日(土)~10日(日)
■時間:①10:00~11:00 ②12:00~13:00 ③14:00~15:00 (各回20名ほど)
■内容:木材倉庫の中で木材加工の見学・宮大工による解説・加工体験など行います。
■場所:木材倉庫内(復元工事区域:有料エリア ※要入場料)
※どなたでも参加できます。(要事前申込・参加費無料)
■お問合せ:090-6362-6388(首里城正殿復元工事 特別公開イベント事務局(株)建設環境研究所内)
■参加方法:申込フォームよりお申し込みください。
・申込締切:2023年8月22日(火)17:00まで
・当選発表:2023年8月25日(金)17:00頃
※応募多数の場合は抽選となりますのでご了承ください。
※当選された方にはメールにてご案内をお送りします。
上記の写真は、2023年7月18日に撮影したもの。この大きな仮設の建物は「素屋根」といい、首里城正殿の建設工事は建物の中で行われます。今回の首里城正殿復元工事特別公開イベント01【復元途中の正殿を間近で見学】では、この素屋根内部に入り復元途中の正殿を間近で見学できる貴重なイベントです。ぜひこの機会に訪れてみてくださいね。
◆首里城をめぐる「今」~首里城の現在はこんな感じです~の記事はコチラです。
来年2024年は、大正時代に首里城正殿の取り壊しを阻止しようと奔走した沖縄文化研究者の鎌倉芳太郎氏(1898~1983)が、琉球芸術調査を開始してから100周年にあたります(第一次調査:1924年5月~1925年5月、第二次調査:1926年~1927年)。これに先立ち2023年8月14日(月)~12月28日(木)の期間中「鎌倉芳太郎が見た首里城とその周辺」が開催されます。
本展は、鎌倉芳太郎氏が撮影した、沖縄戦で失われる前の首里城正殿や守礼門をはじめ、園比屋武御嶽石門や円覚寺など琉球王国時代の貴重な周辺文化財を写真パネル等で展示されます。展示会場や展示スポットを分散して設けているので、展示見学される際、鎌倉芳太郎氏が見た風景を重ねながら付近の臨場感も含めて楽しんでいただき、復興へと向かっている現在の首里城と文化財への関心を高める機会になるといいですね。
■会期:2023年8月14日(月)~12月28日(木)
■開催場所/分散型展示 首里城公園
[園内]ガイダンスホール 、カフェ〈無料休憩所〉(8月4日〜9月中旬予定)、 系図座・用物座
[有料区域]見学デッキ、女官居室 等
[園外]沖縄県立芸術大学附属図書・芸術資料館 第3展示室 (10月21日~11月3日)
鎌倉芳太郎は香川県の出身で、1921年に東京美術学校(東京藝術大学の前身)を卒業した後、沖縄女子師範学校や沖縄県立第一高等女学校の教師を勤めながら、沖縄で美術工芸の研究を続けました。鎌倉氏は琉球芸術調査などの調査研究を通じて、失われゆく文化を記録・収集し残し、ガラス乾板、写真資料、調査ノート、文書資料(原稿・筆写本・他)、紅型資料(型紙・他)、陶磁器資料などは、沖縄県立芸術大学に収蔵され、重要文化財に指定されています。これらの貴重な資料の一部は、かつて平成の首里城復元にも活用されました。
住所:沖縄県那覇市首里金城町1−2