|

世界遺産中城城跡から、歴史を変える城壁が見つかった!

世界遺産中城城跡から、歴史を変える城壁が見つかった!

【速報】2019年1月23日、中城城跡で城壁修復作業の際、城壁の奥にさらに古い城壁が見つかりました。あの護佐丸もビックリ、これまでの定説より半世紀も古い城壁が見つかったと言う歴史を変える出来事がありました。

中城城跡の城壁修復作業

世界遺産中城城跡の城壁修復作業

2019年1月19日撮影

崩れ落ちる危険性がある城壁を一つ一つ番号を振ってはずし、また新たに組み直していきます。

このような地道な作業をしていたところ、外していった城壁の裏側から14世紀前半とみられる城壁が見つかりました。これはあの築城の名手「護佐丸」か先中城按司が防御のために、さらに高い城壁を築いたからとみられています。これまでわかっていた14世紀後半の築城といわれていた事実よりさらに半世紀、歴史がさかのぼることになりました。

新しく見つかった城壁の中から13世紀後半から14世紀前半にかけて作られた中国の陶磁器が見つかったことから、この発見に至りました。(以上、2019年1月24日追記)

世界遺産『中城城跡(なかぐすくじょうあと)』とは?

「琉球王国のグスク及び関連遺産群」には首里城を始めとする5つのグスクと斎場御嶽等の4つのスポットが登録されています。城の中でも5つのうち2つは築城家として名を馳せた読谷山按司・護佐丸にゆかりのあるグスクです。

中城(なかぐすく)跡は、標高160mの高台にあり、東側には、太平洋・中城湾が広がり、北は勝連城のある勝連半島、西側には、東シナ海、南は知念半島が望めます。山の稜線に築城された崖の上にある城です。首里城と勝連城のほぼ中間に位置し、勝連城を牽制する意味で王府が護佐丸を配した城です。その場所を意識して、歴史的な背景がわかって、この城を見ると楽しみが一気に広がります。

世界遺産『中城城跡(なかぐすくじょうあと)』に入ろう!

敷地面積は33400坪、城壁の中だけでも4300坪あります。眺望は抜群、でも、歩く距離がちょっとあるが見応えも抜群の城です。駐車場から入っていくと、管理事務所があって、ここで料金を払いましょう。坂道を登っていくと、その正面にあるのが裏門です。本来は城壁に沿ってぐるっと回って正門から入っていくのが筋でしょうが、順路案内通りに行きましょうか。中城公式ホームページの城跡マップを見てもらうとわかりやすいですね。

中城城は駐車場から一番近いのが裏門

裏門

午前は裏門から、夕方は正門からがお勧め

駐車場から入ってくると、裏門が近いのがわかりますね。この地図は北が下になって、右が西になります。となると、夕方近くなると西日を背にした方が見やすいし写真も撮りやすいので、午後は管理事務所から続く城の下の道を通って、正門から入り、午前の早いうちは裏門から入っていくとちょうどいい具合になります。

世界遺産中城map

中城城跡公式ホームページより

 
上のホームページと同じ向きで、中城の模型を写真にしました。向こう側が太平洋(中城湾)の広がる南側になります。
世界遺産中城
 

中城の歴史がわかる石積み

中城は、14世紀後半に中城按司(あじ/称号、位階の一つ・王家の分家で日本の宮家に相当する)によってたてられ、1440年に座喜味城を建てた護佐丸が王命により赴任し、三の郭と北の郭を増築しています。この約100年の間に築城技術が進み、この中城では、3種の石垣積み手法が見られます。ここは必見のところです。石の形に合わせて積み上げていく「野面積み」は南の廓、四角い形にした石を積んでいく「布積み」は一の廓と二の廓、さらに進化した「相方積み」は三の廓と北の廓に見られます。詳しい説明は、世界遺産の楽しみ方(石積み編)をご覧ください。
世界遺産中城の石垣
これは三の郭城壁。護佐丸によって建てられた相方積みの石垣がわかります。
 
中城跡の内部には攻められた時の備えとして、高台にありながら井戸が作られています。長期戦に水は必需品だったということです。石段を下りた先が井戸になっています。
中城の井戸に繋がる階段

ウフガー、つまり「大井戸」です。
中城のウフガー、大井戸
 
現地の解説を読むと、この井戸を作るために「北の廓」を増築しており、余分な水を排水できる排水溝も見つかっていると搔かれています。
世界遺産中城の大井戸ウフガー
 
二の廓。海が望まれ、高台にあることが良くわかりますね。ここは、布積みの石垣です。
世界遺産中城の石垣
 
こちらは一の廓です。青空が広がっていますが、高台にあるから周りの障害物が何もないことがわかります。
世界遺産中城の城壁
 

中城正門

今回は夕方であったけど、順路通り裏門から入り、最後に正門にやってきました。前述の逆をしたため、常に振り返って写真を撮る事になってしまった経験談でした。ガイドさんによっては順路ではなく、正門に回って裏門を目指す案内をされる方もいらっしゃるとのことでした。
世界遺産中城
 

中城に8カ所ある拝所

中城には8か所の遥拝所があります。これは首里遥拝所。護佐丸が首里王に忠誠を誓っていた証でしょうか。首里の方を向いて、首里王を祀った拝所が設けられています。川が少ない琉球にとって水は貴重であったために雨乞イノ御嶽(あまごいぬうたき)、琉球神話の聖地久高島を遥拝した久高遥拝所などがあります。
中城の拝所、首里遙拝所
 
二の廓にある拝所「シライ富ノ御イベ(しらいとみのおいべ)」

中城城跡にある拝所の一つシライ富ノ御イベ

どうですか?何に見えますか?横に細長い形は「船」をイメージしたものです。当時琉球王国は貿易立国で、今のように飛行機はありませんから、船で中国や東南アジアまで行くようになります。命がけの航海なので、航海の安全を願ってここで拝んだそうです。

 

各種イベント開催

中城では数々のイベントが開かれます。裏門から入るとひろい芝生の広場があり、一段上がった裏門からGOSAMARUが姿を現している姿わかりますか?ここでは、コンサート、プロジェクションマッピングなど開催されるのです。

観覧希望の方はコチラをご覧ください。GOSAMARUー勇者たちの物語ー

中城城跡プロジェクションマッピングについては過去動画もあるコチラをご覧ください。

世界遺産の5つの城を回ってよくわかったこと。当然、そこには歴史があり、必然な背景があります。ただ、景観がいい、城壁の曲線がいいと見ているだけではなく、知るとよくわかることがたくさんありますね。この中城にも無料ガイドの「グスクの会」があります。ぜひ、話を聞いてもらいたいものです。
ガイドの予約はこちらです。

世界遺産・中城城跡(なかぐすくじょうあと)

住所 沖縄県中頭郡北中城村大城503
電話 098-935-5719
営業時間 8:30~17:00(5月から9月は18時まで)
入場料 大人400円、中高生300円、小学生200円

2017年5月3日公開、2019年1月24日更新

アーカイブ

カテゴリーから選ぶ

エリアから探す

Translate »