沖縄世界遺産の楽しみ方<石積み編>

沖縄にある世界遺産の「城(グスク)」を回っていると、城壁の曲線美、青空に映える雄大さとその素晴らしさに魅了されます。今回はこの城壁の見方に注目しましょう!実は3つの石の積み方があって、琉球王国時代の背景が見えて来ますよ。

【3つの石積み方法】

この写真は恩納村博物館(おんなの駅に隣接)の資料です。大きく3つの石積み方法が出てきます。この積み方を具体的にグスクで見ていきましょう。

石積み方法を比べるおすすめ写真は恩納村博物館

今帰仁城跡にある4つの石です。奥から、今帰仁城、座喜味城、勝連城、首里城の城壁に使われている石になります。今帰仁城だけが「古生代石灰岩」を使用しています。他は「琉球石灰岩」を使用。どう違うかというと、「古生代石灰岩」は石が硬く加工しづらい石で、そのままの形を利用して積んでいきます。これが野面積み(のづらづみ)で、一番古いタイプの石積み方法です。

豆腐のように真四角に加工して積み上げていく「布積み」と別名亀甲積みとも言われる「相方積み」は5角形、6角形に加工した石をかみ合わせていきます。

4つの城址の石の違い。

 

【3つのグスクにみる石積み】

★野面積み(のづらづみ)

今帰仁城壁です。TOPの写真を拡大したものになります。ご覧の通り、形がまちまちな石が積まれている初期の石積み方です。今帰仁城の築城時期は定かではありませんが、13世紀かと言われています。同じように本土のお城にも石垣が見られますが、鎌倉末期に始まって、16世紀の戦国時代に主流になった積み方と言われています。鎌倉時代の滅亡は1333年ですから、14世紀前半、少し沖縄の方が早いようですかね。

この積み方だと、足をかけやすく城内に侵入しやすいデメリットがありそうですね。

今帰仁城の野面積み

 

★布積み(ぬのづみ)

写真は勝連城跡に残る石積みです。豆腐のように四角に加工して積んでいきます。大きな石を組んでいくことで、強度が増してきます。

勝連城の布積み

 

★相方積み(あいかたづみ)

写真は中城の一部にあった積み方です。5角形、6角形の形が組み合わされていて、接地面が多くなることで一番強度が強く耐久性にも富んでいます。一番新しい石積み方です。

沖縄のグスクの石積み、相方積み

【築城家「護佐丸」の石積み】

座喜味城にあるアーチ状の門です。「護佐丸」は恩納村山田城主から石を持ちだして、この座喜味城を造り、その後「中城」の城主となっています。

「中城」には布積みの部分があって、その後相方積みで増築したあとが見られます。

世界遺産座喜味城のアーチ門

このアーチには、「くさび石」が石と石の隙間に打ち込まれ、強度が高められています。沖縄では最も古い石門とされています。

世界遺産座喜味城のアーチ門

このように石垣一つを見ていくと歴史が見えてきて、護佐丸の築城術などももっと深く見えてくることでしょう。

 

「護佐丸」については「世界遺産今帰仁城の歴史と無料ガイドのおすすめ」の中に書いています。

「世界遺産中城城跡は、石垣と眺望を楽しもう。」の記事はこちらです。

日本の城ベスト20にすべての城がランクイン沖縄の世界遺産「城」にて5つの城のまとめをしています。

 

アーカイブ

カテゴリーから選ぶ

エリアから探す

Translate »