世界遺産「琉球王国のグスク及び関連遺産群」の一つ「今帰仁城跡」。9つの世界遺産の中でも、最も北にあるのがこの今帰仁城(なきじんぐすく)で、城郭は万里の長城のように長い曲線美を描き、全長1.5kmにもなります。琉球王国の歴史が詰まっていて、何度も訪れていますが、どんどん深みにはまってきます。
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標高100mの高台に位置し、東シナ海を一望し、伊是名島、伊平屋島なども見ることができます。写真右手方向に東シナ海が広がります。是非、天気の良い時に今帰仁を訪ねてください。駐車場は、周辺の写真の通りに数カ所の駐車場があり、無料で利用可能です。
世界遺産を詳しく知るためには、現地の無料ガイドにつくと良いでしょう。予備知識もなく観光地として、城内に入っても、石積みの城郭や門、美しい景観を楽しみ程度になりかねず、琉球王国や今帰仁城の歴史や背景をしっかり教えてくれます。また、今帰仁城は周辺にもグスク関連の拝所などの遺跡がたくさんあるのでどうでしょうか。
今帰仁城跡の入り口に当たる「今帰仁村グスク交流センター」内にある券売所。このすぐ右側の扉を入ると無料ガイドの窓口があります。
こちらが無料ガイドの受付です。今帰仁城のみならず、今帰仁村全体のことをよく知っていて、教えてくれます。25名のガイドさんにも得意な分野に違いがあるので、一度参加しても、二度目、三度目参加するともっと新しい情報が得られるはずです。
場内に入る前の外郭にあったのが、「レコーラウーニ」
細長い土盛りされたもの。これは舟をかたどったもので、「今帰仁ウーニ」「本部ウーニ」と2つあります。竹をカイに見立てています。
毎年旧盆のあと、亥の日を真ん中に3日間、ここで祭祀が行われます。それが「レコーラウーニ」です。
2020年は9/4~6にあたり、今泊集落から今帰仁城、そして浜辺へと、今帰仁ノロが、拝みます。
見事な城壁をバックに記念撮影ポイントです。
展望所は撮影ポイントです。見事な城壁と東シナ海と一緒に写真が撮れます。
平郎門、七五三階段、大庭など、展望所まで、御内原、主郭等は今帰仁城前編・後編をご覧ください。
主郭から一段下がったところにある「志慶真門郭」。ここには4つの屋敷跡が見つかっていて、四角状に杭を打っている様子が写真からもうかがえます。武具、陶器、装飾品、子供用品などが見つかっており、家族単位で暮らしていた様子が見て取れます。
主郭から見ると一段下がったところに位置します。無料ガイドでは、下まで降りていかない場合も多いので、知識を入れておくといいと思います。
この城郭の外側は80mもの断崖絶壁になっており、難攻不落の場所と言われていました。 しかしながら、内部の裏切りにより、ここにあった「志慶真門」から中山兵が城内に入り、陥落したと言われています。
ガイドさんが、「ちょっと余談だけど」と前置きして、「これ何かわかる?」
今帰仁村役場と書かれたこの箱です。
実はハブの捕獲器です。年間数匹しか捕まらないとのことですが、ねずみ取りと一緒なんですね。
世界遺産5つの城を回ってよくわかったこと。当然、そこには歴史があり、必然な背景があります。ただ、景観がいい、城壁の曲線がいいと見ているだけではなく、知るとよくわかることがたくさん存在します。無料ガイドに参加して、ぜひ、話を聞いてもらいたいものです。
この日は大城さんにご案内していただきました。ガイドさんによって回るコースが若干異なるため、何度行っても楽しめます。
日本の城ベスト20にすべての城がランクイン沖縄の世界遺産「城」にて5つの城のまとめをしています。
何度でも訪れたい世界遺産『今帰仁城跡』の記事はこちらです。(前編)
世界遺産・今帰仁城は、城から御獄への記事はこちらです。(後編)
住所:沖縄県国頭郡今帰仁村今泊5101
電話:0980-56-4400
営業時間:8:00~18:00(最終入場17:30)※季節により変動あり。
入場料:大人400円、小中高生300円
電話:0980-56-4406
当日申し込み(個人)・・・城跡のみ無料 但し研修等ガイド不在の時があります。
城跡予約案内(25名まで)・・・2500円 城外案内(予約)・・・1名1000円