永遠のスーパーヒーロー「ウルトラマン」。その生みの親のひとりとも評される金城哲夫氏は南風原町出身です。彼の生家である料亭「松風苑」の敷地内の2階で、かつて金城氏の書斎だった場所に「金城哲夫資料館」があります!金城氏が手掛けたウルトラマンシリーズの台本や貴重な資料はもちろん、写真や関係者のサイン色紙などが満載です。
金城哲夫氏の生家である料亭「松風苑」の敷地内にある金城哲夫資料館。松風苑の階段を登り、離れの2階のドアを開けると、そこが書斎(金城哲夫資料館)です。金城哲夫氏(1938-1976)を抜きにしてウルトラマンは語れません。中学生まで沖縄県南風原町(はえばる)のこの地で育ち、高校から上京して、学生時代から円谷プロにて特撮に関わります。
金城哲夫氏が26歳の頃、ウルトラマンの前身「ウルトラQ」を企画したので、ウルトラマンの生みの親とも言うべき方です。ウルトラシリーズの中には沖縄関連の怪獣が登場してきます。チブル星人は沖縄の言葉でチブル=頭、ザンパ星人は残波岬や琉球泡盛「残波」、そして、キングジョー。金城さんの名前そのものですね。
金城哲夫資料館は実家の中にあり、円谷プロを退社後、32歳から若くして亡くなる37歳まで、本人が仕事場として利用した場所です。
金城哲夫氏が使用したデスク。ファンにはたまらないですね!
金城哲夫氏が仕事をしていたデスクには、ウルトラマンや怪獣達のフィギアがいっぱい。実はこれ、ウルトラマンファンの方達がこの資料館を訪れる際に金城さんを偲んで置いて行かれたものなんです。
ちなみに写真前列右側にある金色の二体が、金城哲夫の金城からネーミングされた「キングジョー」です。
壁にはウルトラ警備隊の写真が飾られていました。毒蝮三太夫さん(右から2人目)も若いですね。
金城哲夫資料館には、ウルトラマンの台本や、貴重な書籍が保存されています。
そして金城哲夫氏の結婚写真。媒酌人は、沖縄祖国復帰運動の象徴的存在で、沖縄県初代知事屋良朝苗氏が務められました。
ここ最近では、アニメやドラマのファンが作品の舞台や関連のある場所を訪れることが「聖地巡礼」と呼ばれ、大きな流行になっています。2018年以降、一般社団法人アニメツーリズム協会が「訪れてみたい日本のアニメ聖地88」を毎年は発表し、金城哲夫資料館は「ウルトラマン」シリーズの聖地として、2018年の第1回から「アニメ聖地88」に認定されています。
なんとウルトラマンの御朱印もありました!御朱印は料亭松風苑のフロントにあるので、気になる方はぜひ御朱印帳をご持参ください。
「松風苑」は金城哲夫氏の実家で、彼の母が那覇市で始めたすき焼きの店が繁盛し、のちに南風原町に料亭を建設して移転し、「松風苑」としてオープンしました。老舗の高級料亭であり、キャベツが入った沖縄式のすき焼きを普及させた店としても知られています。金城哲夫資料館とあわせて食事をしていくのはいかがでしょう。
松風苑に入るとこんな所に金城哲夫さんの資料館が?と思うような趣のある日本庭園の中にあります。
大きな鯉が泳ぐ庭園も楽しませてくれます。
沖縄のすき焼きは食堂の定番!その発祥の店はウルトラマン金城哲夫の実家「松風苑」の記事はコチラです。
◆松風苑のHPはコチラです。
住所:沖縄県島尻郡南風原町字津嘉山1384番 ☎098-889-3471 営業時間:11時30分~17時00分(要予約)
住所 | 沖縄県南風原町字津嘉山1384 |
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電話 | 0988-89-3471(松風苑)10時頃~ |
見学の際の注意 | 必ず予約の連絡をしてください。 |