毎年5月8日は『ゴーヤーの日』。1997年、沖縄県とJA沖縄経済連が、ゴーヤーを広く知ってもらい、もっと食べてもらいたいという思いから、『ゴーヤーの日』が制定されました。そして、8月5日は『裏ゴーヤーの日』。ゴーヤーの日は、ぜひゴーヤーを食べてください!
「ゴーヤー」とは、熱帯アジア原産のツル性のウリ科植物のこと。なんといっても沖縄野菜の代表格。ビタミンCが豊富なことから、沖縄では夏バテ解消に利用される代表的な野菜のひとつです。高温多湿の気温に適しているため、沖縄では昔からよく栽培されていました。
「ゴーヤー」の特徴は、なんといってもそのビタミンCの豊富さで、 他の野菜や果物などに比べて2~5倍含んでいます。一般的に、ビタミンCは熱に弱いとされていますが、果皮の硬いゴーヤーはその成分が失われるのを防ぎ、調理しても栄養分を効率よく吸収することができます。
夏になると沖縄でよく見かけるのは「ゴーヤーカーテン」。ゴーヤーなどのつる植物を使って日差しを遮る「緑のカーテン」がここ数年大きな注目を集めています。ゴーヤーは、根から水を吸い上げて葉から放出をする植物の蒸散作用によって、葉の表面温度が夏でも周囲より低く保たれ涼しいんです。また葉によって作り出される緑陰が目にも涼しく、その上、花を楽しめたり実を収穫して食べることができるなんて、一石二鳥どころか三鳥四鳥以上ですよね(笑)電気代のかからないエコな夏の暑さ対策として注目を集めています。
「ゴーヤー」といえば「ゴーヤーチャンプルー」を思い浮かべますが、夏野菜と共にカレーに加えたり、5ミリ幅に切ったゴーヤーをさっと茹でてよく絞り、一つまみの塩で水洗いし水を切ってから、殺菌した瓶にゴーヤーと市販のらっきょう酢を入れ20分もすれば、美味しいピクルスとして食べられます。
茹でているので苦みも少なく、カレーの付け合わせにも合いますよ。
シンプルに輪切りにしたゴーヤーを天ぷらにしたり、薄くスライスしたゴーヤーに片栗粉をまぶし油で揚げれば、ビールのおつまみにピッタリなゴーヤーチップスの出来上がり。市販のうなぎの蒲焼とゴーヤーの薄切りを卵とじにすれば、夏バテ対策におススメです。
ゴーヤーを長く放置しておくと、黄色からオレンジ色に熟れてきます。
切ってみると赤くなった種が!完熟したゴーヤーの実は、シャキシャキした食感やあの独特な苦味が失われていて、美味しさが感じられません。でも捨てないで!
実はこの赤い種(ゼリー状の部分)を飲みこまないようキャンディーのように舐めてみてください!苦味や酸味が全くなく、とても甘く、例えるとメロンのような味わいなんです。冷やすとスイーツとしても楽しめます。甘みを楽しんだ後は、その種をお庭に植えると発芽するかもしれません!
完熟したゴーヤーの実は、フルーツと合わせスムージーにすると、苦みもなく美味しく飲めますよ!