毎年4月3日は『シーサー』の日です。 4(シー)月3(サー)日という語呂合わせからきており、シーサーを全国に広げようと、2002年にシーサーの発祥地である那覇市の壺屋(つぼや)で、『シーサーの日』を制定しました。沖縄ではあちこちにあるシーサーですが、今回はそんなシーサーについて紹介したいと思います。壺屋ではイベントが行われます。
目次
4月3日のシーサーの日は壺屋焼物博物館が無料になったり、シーサー展、壺屋まーい(ガイド付き壺屋巡り)、壺屋焼の割引販売など各種イベントが開催されます。
4月3日(日)は終日無料開館。10時から18時(最終入場17時半)
壺屋焼物博物館3階にて開催。4月3日(日)から4月24日(日)まで。月曜日休館
やちむん通りの各所で陶工によるシーサー作りの実演。10時半~17時頃まで
壺屋焼物博物館前集合。1回目11時、2回目13時半。壺屋の各所をガイド付きで案内します。約1時間。
用紙配布、景品引き渡しは壺屋焼物博物館前。壺屋やちむん通り加盟店でスタンプを集めると景品がもらえます。
お問い合わせは壺屋焼物博物館:098-862-3761
シーサーの起源は「獅子」(ライオン)です。紀元前6000年頃、エジプトやインドでは強さの象徴として、ライオンの石像が作られていました。それがシルクロードを経て、中国に伝わり、ちょうど琉球王国の交易が盛んだった時代の15世紀頃、伝わってきたそうです。
エジプトでは「スフィンクス」、シンガポールでは「マーライオン」などは同じ流れでしょう。あともう一つ、日本には同じ流れを汲むものがあります。それは「狛犬(こまいぬ)」です。狛犬は中国唐の時代に、朝鮮半島を経て、仏教とともに日本に入ってきたため、高麗(こま)から狛犬になったのでしょう。
シーサーは一体だけでなく、対にして2体で置くのが一般的。口を開けているものが雄で、口を閉じているものが雌です。風水ではこの陰陽2体が揃うことで、この2体の間が結界となり、家を殺気(=邪気)から守ってくれます。神社の入口に狛犬や阿吽の像が置かれていますが、これも一種の結界で、シーサーは、狛犬や阿吽の像と同様の働きをしてくれるということです。
諸説ありますが、オスは大きな口をあけて悪を追い払い、メスは、口を閉じて良い運気を逃がさないようにしていると言う人もいます。そして置く場所は、人の出入りが多い玄関がおススメ。風水でも、玄関は色んな気が入ってくるところと言われています。そのため、玄関にシーサーを置くことは、風水的にも最高に良いことなのです。
ただシーサーの置き方には諸説あり、「かならずこれ!」という正解はないようです。それは、「人生とは?」という問にたくさんの答えがあるように、 置き方にもたくさんの考えがあるからのようです。
コチラは沖縄県最古のシーサーと言われている、沖縄県本当南部に位置する八重瀬町にある『富盛の石彫大獅子』。3世紀以上にわたり、火山といわれていた八重瀬岳を見つめ続けた石堀の大獅子は、沖縄県指定有形民俗文化財に指定されています。
宮古島のカママ嶺公園には、巨大なシーサーの滑り台が!
読谷村にある『残波大獅子』。こちらは超巨大シーサーで、高さ8.75m、長さ7.8mと日本で一番大きなシーサーです。
『残波大獅子』は琉球王朝時代、中国との貿易で栄えた読谷村の国交文化を後世に伝えるため、彫刻家の金城實氏が中心となり、村内外から集まった約1000名が協力し昭和60年に制作されました(一度修復しています)。そのため『残波大獅子』は中国大陸の方向にまっすぐ向いています。
那覇市のひめゆり通りにある牛丼の吉野家には、丼を持ったシーサーがいます(笑)
かわいいですね!
沖縄ではよく見かける、シーサー型の工事現場用バリケード。愛嬌がありますね!
そしてコチラはお菓子御殿で売っている『シーサーガム』。もったいなくて食べれませんよね(笑)でもお土産に喜ばれそう!
いかがでしたか?毎年4月3日のシーサーの日には、壺屋やちむん通りにて『シーサーの日』の楽しいイベントが開催されますよ。
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