国際通りからもほど近い場所にある「壺屋やちむん通り」。昔ながらの石畳が続くやちむん通りには、やちむんの工房やギャラリーがずらりと並んでいます。しかし壺屋やちむん通りには、やちむん以外にも楽しみ方があるのをご存知ですか?壺屋の小径すじぐゎーを歩いてみると、ホッコリする発見があります。今回はちょっとだけ深く踏み込んだやちむん通りの紹介です。
まずはコチラ。あるお店の入り口に埋まっているチブル(頭)シーサー(笑)かなり小さいので見つけられるかな?
これはただのガードレールのようですが、よーく見てみると・・・
シーサーが埋まってる~(笑)これはかなり難易度が高い!!
油断しているとココにも!!
にっこり笑ったシーサーがいました。とーっても小さいので見逃さないでね。
壺屋やちむん通りを散策していると、色鮮やかなマンホールにも出会えます。このマンホールには、那覇市の市花「ブーゲンビリア」と市蝶「オオゴマダラ」が描かれています。
そして「花笠とオオゴマダラ」。オオゴマダラは日本では南西諸島しか生息せず、さなぎが金色をしていることで有名。春になると那覇でも、ヒラヒラと優雅に飛ぶオオゴマダラに出会えます。
「うふシーサーとブーゲンビリア」。沖縄の言葉で「うふ」とは大きいという意味。
このマンホールに描かれているのは、壺屋にある「うふシーサー」がモデル。たまに口から煙を吐きます。このシーサーは、沖縄都市モノレールの牧志駅のところにある「うふシーサー」と兄弟ですって(笑)マンホールの蓋なのに色が鮮やかで華やかで沖縄大好きな方々のハートをくすぐりますよね。
お次は道路に割れたやちむんを散りばめたオブジェ。味がありますよね!割れたやちむんにも深い愛情が込められているのが伝わります。
そしてココはとても有名なのでご存知の方も多いと思いますが、県の有形文化財に指定されている登り窯「南窯(ふぇーぬかま)」が現在も残っている喫茶店。
いかついシーサーが目印で、お茶をいただけるほか南窯の見学も可能です。
こちらが今も壺屋に残る登り窯の「南窯(ふぇーぬがま)」。壺屋焼が始まった当初、壺屋の南側に荒焼(あらやち)の陶工を集めて作られました。昔の職人たちは自分だけの窯を持っておらず、南窯は琉球王府が壺屋のやちむん職人のために与えた窯で、こうした共同の窯でやちむんを焼いたそうです。
南窯から少し離れた場所にある、昔ながらの琉球家屋形式を残す「新垣家」。この新垣家の敷地内にも国の重要文化財に指定されている「東窯(アガリヌカマ)」があります。
壺屋のやちむん住宅「新垣家住宅」一般公開!!の記事はコチラです。
この登り窯が先ほどの新垣家の敷地内にある「東窯(アガリヌカマ)」。この東窯は、琉球王国の官窯(カンヨウ)だったとの事。ちなみに官窯(カンヨウ)とは宮廷(=官)が設けて経営する窯のことなんですって!現在、窯は使用はされていませんが、壺屋焼保存会の方々はせめて年に一回だけでも窯に火を入れ、昔ながらの壺屋焼を再現できないかと考えられているそうです。実現するといいですね。
そして最後は東(アガリ)ヌカー。
「アガリ」は東の事を指す沖縄の方言で、この井戸は壺屋の東側にあることからアガリヌカーと呼ばれており、300年ほど前にやちむん通りに村ができ、最初に掘られたのがこの井戸だと言われています。当時、この井戸水は貴重な飲料水として使われていました。
戦後、水道が普及するにつれて、井戸を使うことも少なくなりましたが、壺屋の大切な拝所であることは今も変わりません。
いかがでしたか?お気に入りのやちむんを探しながら、隠れシーサーを探したり歴史を感じながら散策すると、より一層やちむん通りを楽しむことができるはず。ぜひ壺屋やちむん通りを訪れてくださいね。
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